『新世紀エヴァンゲリオン』 ~アニメ版と漫画版、その恐ろしいまでの乖離~《終》
総括に入りましょう。
結局、【ラブコメ描写が有るか無いか】で作品の質は大きく変わってしまう
というのを『新世紀エヴァンゲリオン』を題材に考察して参りましたが、
その一番のデメリットは【キャラクターもストーリーもどうでもよくなる】
と云った点でしょう。
逆に聞きたいんですが、所謂「ラブコメ」を読む時、
(ワタシは読みませんが……('A`))
『キャラクターの人格』や『ストーリー展開』
なんなら『感動するシーン』を目的として読みますか?
キャラは「見た目さえ整ってれば良い」後は
「萌えシーンやエ〇シーンが幾ら入っているか」
という、陰鬱な話題しかそこに残らないでしょう。
言葉に「ラブ」という言葉は入ってますが、
【本当の愛情】がソコに描かれる事はない。
あるのは『複数の異性と関係を持ちたい』という
男の【浮気願望】のみでしょう、
だから女性に人気のあるラブコメって無いんです、
「少年誌」では特にそうです。
だからエヴァアニメの方では綾波はいつの間にかいなくなって
最後は巨大な頭部が海に浮かんでるだけですが、
『漫画』の方ではリリスと同化し大地に生命の源として溶けて、
再び「碇 シンジ」が生まれて来るまで見守り続ける、
という【ヒロインとしての立場】を全うしてるわけです。
なのに例の成分が入ってると【首絞めて終わり】だから
本当になんのこっちゃか解りません……('A`)
【女性を肉体的対象でしか見ない】というのは、
そこに『信頼関係』を構築出来る余地が無い
という事なのかも知れませんね。
ともあれ、ワタシは同作品に於いて
『漫画のキャラは全員好き』ですが、
【アニメの方は全員嫌い】です。
再度云いますが、【まるで別の生き物】になってるからです、
『ある要素』が含有してるか否かで。
≪終劇≫