【本質ノ世界】
はいどうもこんにちは。
最近某国の『フルカラー漫画』ばかり読み漁っている毎日です。
(『Retry〜再び最強の神仙へ〜』や『盗掘王』etcのジャンルです。
数が多いから大変だ……('A`))
まぁ「設定」はほぼ全部”なろう”なんですが、
どうもその『お国柄』というか、基本世界は【弱肉強食】です。
例を挙げると『落ちこぼれの人間が周囲に虐げられながらチート能力で成り上がる』や
『騙されて裏切られて悲惨な最後を迎えた令嬢が”時戻り”で復讐する』が
殆どの、【完全なろうのフルカラー漫画】です。
しかしまぁ、どれもこれも話が同じというか
【救いが無い】のが、上記の「チート能力」や「時戻り」が無かったら、
ただただ最低最悪の人間に甚振られて殺されるという
【悲惨な話】でしか無いのであり、
しかも現実に「チート能力」や「時戻り」なんて無いのですから、
読んで爽快感を得るよりはただただ暗澹とした気分が胸を締めるという
本末転倒な様相を呈したりもします。
結局前述のような『反則』が無いと、
【極悪人が勝って終わる話】でしかないのであり、
リアリティーの観点から突き詰めると
後に残るのは【絶望】だけです。
『チート能力』は現実にはありませんが
【極悪人】は現実にいるので、
図らずも『善は悪に勝てない』という一面の真理が
此処に露呈してしまいます。
主人公は決して「善人」ではありません、
でも悪人にやられないのは【ただソレより強い】からです。
『力の無い善人』は同ジャンルではただ悪人に甚振られて殺されるだけです。
でもソレより強い主人公が【たまたま救ってくれる】だけで
もし彼がいなかったら【悍ましい最後】を迎える以外選択肢がありません。
コレが【弱肉強食の論理】であり、
ある意味「キレイゴト」は一切ありません。
面白いのが同ジャンルの『仙人モノ』で、
意外にも日本のステロタイプである
『強くて人格者のお爺さん』はほぼ出て来ません。
見た目は完全に「仙人」ですが、
その性格は【悪辣で強欲な〇〇ジジイ】ばっかり出てきます。
逆に本場でソレやられると、
本来「仙人」ってそういうモノなの?
という一種のカルチャー・ショックを受けるコト請け合いです。
(孔子や孟子はどこいった……?('A`))
いずれにせよ【弱肉強食の世界】で正義や倫理や道徳は
二の次三の次、出てこない場合すらあります。
いずれこの【弱肉強食=なろう系】という
この法則に焦点を当ててより考察を深めて
往くのも良いでしょう。