『新世紀エヴァンゲリオン』 ~アニメ版と漫画版、その恐ろしいまでの乖離~《二》
続けましょう、前項よりの流れからまずはっきり言って
『アニメ版・エヴァ』のキャラクターは、
大人も含めて全員が【幼稚】なんですよ。
だからやたらとヒステリックで余裕が無く
自己中心的な言動が多い、時には支離滅裂になっていたりします。
だから無理矢理巨大ロボット (エヴァ)のパイロットをやらされて
心底傷ついている14歳の少年に、
【誰も手を差し伸べる者がいない】
【なんなら「やる気あるのかこいつ?」みたいな眼で見られる】
もうこの時点で、『まともな大人』の観点からすれば
正直信じられない事態でしょう。
更に例を挙げれば葛城 ミサトと加地 リョウジが、
もうとっくの昔に別れた筈なのに
ズルズルズルズル腐れ縁を引き延ばして
「肉体関係」は今でも持っている、
これは【ダメな大人】の典型例です。
Youtubeの『暴露系の配信』などを見ていれば
それこそ掃いて捨てるほど出てきます。
だからアニメ版の彼女はやたらヒステリックで
14才の子供にマジギレしたり嫌味爆発させたりしますし、
言動に一貫性がなくまたその「責任感」も希薄なのです。
(だったらそもそも【一緒に住むなよ】と想ったのは
ワタシだけでは無い筈です……('A`) )
だからその事に危惧を抱いた貞本先生は、
『漫画版』では終始ミサトを『大人の女性』として描いていますし、
(当然、加地と爛れた肉体関係も持ちません)
もう一方の加地 リョウジに至っては
「何故彼女と別れたのか?」
という理由を過去のエピソードまで持ちだして
キャラとストーリーに深みを持たせています。
以上の事を踏まえると、言葉は悪くて申し訳ありませんが、
『ラブコメを描く者は幼稚』
という結論が一応の蓋然性を以て此処に担保されてしまいます。
だってアニメには「ラブコメ描写」が有って
漫画には無いわけですから、
キャラクターもストーリーも出て来るロボット同じなのに
【何が違うの?】と云ったらもうソコしか無いわけでしょう。
単純な『消去法』、後はアニメと漫画の【作家性の違い】としか
云い様がありません。