『新世紀エヴァンゲリオン』 ~アニメ版と漫画版、その恐ろしいまでの乖離~《一》
はいどうもこんにちは。
では前回の引き続きとしまして、
上記の【超有名作品】を例にして話を進めて参りましょう。
まず『漫画版』の方を知らないという方に説明しますと、
前回の最後でも云いましたが【同じ作品】なのに
中身はハッキリ言ってまるで【別モノ】です。
ストーリー、世界観、設定、名前、キャラデザ、
全部アニメと同じですが
内容は全く違うモノとなっております。
では一体何が【違う】のかというとソレは取りも直さず
キャラクターの『精神性』、前回よりの「続き」ですので
まず作中に【ラブコメ描写】が入っているかどうか、
その事に焦点を絞って説明しましょう。
本当にそんなコトで? と想うかもしれませんがトンでもない、
この【ラブコメ要素】というのはただ存在するだけで
作品のキャラクターを【悪性病巣】のように喰い荒らし、
内部まで浸蝕してしまう恐ろしいモノなのです。
まずワタシは、エヴァの『アニメ版』は好きではありません。
見ているだけで【不快】になるシーンが多数存在するからです。
『漫画版』にソレは一切ありません、全部「意図的」にカットしてあります。
だから、主人公の碇 シンジが、
惣流 アスカの着替えを“覗こう”として叫ばれる所もなければ、
寝ている彼女にキスをしようとして後日糾弾される場面もありません。
遊びでそうして失望される展開もありませんし、
最終決戦間際、病室での〇〇〇〇などもっての他です。
……なんと言いますかね、もうこの時点で全然違う、
同じ15才なのにあるラノベ主人公とジョルノ・ジョバァーナくらい
【差】が開いているのです(そりゃあもう天地を分かつ程に……('A`) )
恐らく『漫画版』を描いている貞本 義行先生が、
アニメ版の碇 シンジに【否定的】だから起こる現象なのでしょうが、
ブッちゃけて言えば貞本先生がアニメのシンジが“嫌い”だからでしょう。
だから一番有名な『逃げちゃダメだ』も意図的に言わせなかったと
巻末のインタビューで仰ってますし、
ソレが全面的な【キャラ改変】に表れているのだと想います。
コレはワタシも【二次創作】でヤったコトが在るのでよく解ります。
《続く》