『ブギーポップは笑わない』 【リクエスト】
*リクエストです。個人的に好きだった
「ブギーポップは笑わない」
確かにセカイ系で、訳わからない単語も多く、
狂言回しも「世界の敵と戦う泡みたいな存在」という訳わからない存在だった訳です。
かと言って「不良文学少年」みたいな人達「だけ」が楽しむわけでもなく
群像劇でありながらも、そのお話の主軸になる人物たちには
それぞれ共感出来る部分も多かったです。
ただやっぱり「知る人ぞ知る作品」というイメージは拭えません。
一般層にウケるにはどうすれば良かったのか、沙波羅さんの見解を聞きたいです。
はいどうもこんにちは。
表題作品はワタシも10巻ほど読んだ事があります。
正直な感想は【読めなくはないけどよく解らない話】でした。
未読の方もいると想うので読んでなくても解るように話を進めますが、
まず『万人受け』しなかったのは
タイトルである“ブギーポップ”が
全然出てこないからです……('A`)
なんだかよく解らない、こっちが知りもしない存在を
【笑わない】とか言われてもその感想は「知らんがな……('A`)」の
一言でしょう。
言い方は悪いですがコレは単なる作者の【エゴ】であり、
『読者の視点』を蔑ろにした無責任な書き方でもあります。
【闇金ウシジマくん】と言って
その「ウシジマくん」が全然出てこなかったりもしますが、
ソレと同じパターンでアレもそれなりにヒットしましたが、
特筆すべきは『背景の絵』なのであり、
「キャラクター」や「ストーリー」は
かなり杜撰であるという点もよく似ています。
コレに「ライトノベル」特有の『解り難い言い回し』や
『無駄に多い登場人物』『戦闘描写のチープさ』
『普通の女子高生がバケモノと戦えてしまう点』など
【ライトノベルの悪い部分】がてんこ盛りとなっているので、
余計に“メジャー”の壁は高くなって往くのでしょう。
そもそも『この話』は【一話完結の短編】
としてのストーリーなのであって、
ライトノベル一巻分の「容量」を賄える
“内容”ではないのです。
ソレを無理に『水増し』すれば、中身が薄まるのは
当たり前の話であって、そんなモノが『面白い』わけがない。
巻が進めば進むほど、ブギーポップは出なくなるし、
『ストーリー』も『その目的』もわけが解らなくなるし
勝手な『外伝』とか始まるのも
全て【第一話で終わっている話】だからです。
故に、結論としてその【創作構造】に問題が在ったとしか言えません。
そして作品の【三大要素】『キャラクター』『ストーリー』『世界観』が
あちこちグラついてトッ散らかっているからです。
十巻も読んだのに、ワタシは殆どのキャラクターの
「名前」も思い出す事が出来ない。
故に必然「マイナー向け」古き悪きライトノベルの伝統が、
ここぞとばかりに詰め込まれていたからなのです。
Q・E・D、証明終了。
ちなみに【笑わない】と銘打っておきながら
最後は結構 “笑っている”
どないやねん!ヽ(`Д´)ノ