【復讐モノの描写について】
はいどうもこんにちは。
ジャンルの是非は於いといて、
結構な頻度【復讐が描けてない】という人は散見されます。
コレは文字通り【〇したいほど人を憎んだ】事が無い人、
想像でもその深度に至らない人が陥る傾向だと想います。
血腥い事を云って申し訳ありませんが、
『野球』を描くなら野球を知らなければなりませんし、
『将棋』を描くなら将棋を知らなければなりません。
故に【復讐】を描くなら【憎しみ】を知ってないといけないわけです。
結構❝失敗談❞として多いのは、主人公が【復讐者】なのに
妙に『理性的』な場合、
「〇〇の無念を晴らす」
「〇〇の仇を取る」
「〇〇の魂を弔う」
↑のようなセリフをキャラに言わせてしまう場合です。
まるでどこか善行(正義)、或いはキレイゴトっぽい、
もうこの時点でワタシなどは
【あぁ、この人(作者)〇したいほど人を憎んだ事がないんだな】
と想ってしまいます。
【復讐したいほど人が憎い】なら、
上記のようなセリフを言う『余裕』は存在しません。
ソレがあるなら【復讐自体しようと思いません】
激しい本能のみ、凄まじい感情(憎しみ)のみで動いているのが
【復讐者の心理】なのですから、
ブッちゃけ正義も悪も吹き飛んでいる状態なのです。
よく陳腐なセリフで
「復讐しても〇〇は帰って来ない」
「復讐なんかをしても〇〇は喜ばない」
等がありますが、
別に『帰って来させるため』や『喜ばせるため』に
【復讐】するわけではないのでお門違いもいい処です、
そもそもその程度の心情じゃあ、
端から【復讐しよう】なんて想いません。
肯定、否定の話ではなく、ただ人間の『自然感情』が描けていない、
ただソレだけの話です。
PS
【復讐】を決意するほど【強い愛情】や『篤い信頼関係』が在るのなら、
逆に殺された側は【復讐してくれ】と願うと想いますがね。
『自分のため』ではなく絶望に打ちひしがれる
『その者』を見てられないからです。
故に云える言葉といえば
【そんな人間の〇〇を殺して刑務所なんかに入って欲しくない】
くらいでしょう。
「喜ばない」とか「望んでない」とか
何でおまえに解るの?
という話です……('A`)
『霊能者』か『スピチューバー』か、
❝パワーストーンはただの石!ヽ(`Д´)ノ❞
ご清聴ありがとう御座いました。