【陰陽思想】
はいどうもこんにちは。
「陰陽マーク ☯︎ 」は皆さん御存知であると想います。
ソレを人間存在の象徴とした学問が
所謂【陰陽思想】です。
白い部分が人間の『善性』
黒い部分が人間の【悪性】を表している。
この二つが寄り添って交わらず、
相互作用的に『調和』している状態が
人間として理想形なのであり、
【悪】の部分は無論、
『善』の部分も多過ぎては駄目なのです。
人間の歴史を見ればお解りの通り、
『過剰なる正義』は幾度も破壊と殺戮を生み出してきました。
コレは『陽』が過剰になって全体のバランスが崩れたからであり、
ソレは【悪】が全てを支配している状態と
なんら変わりはないのです。
人が人で在る限り、
『神』にも【悪魔】にも成れないのが人間の限界であり、
ソレを押してその存在に成ろうとするのは、
最早傲慢を通り越して “狂人” の領域です。
歴史上、多くの人間を虐殺した者は傍から見れば完全に狂っているが、
本人は至って正気で正義だと想い込んでいたのであり、
逆に悪だと自称する者はそれほど大した事はヤっていなかったりもします。
ワタシは似合いもしないのに善人振る人間を
『偽善者』と呼んで唾棄しますが、
コレは個人の嗜好と云うよりは
上記の例に挙げたように【悪】をも通り越した
悍ましく醜悪な存在であるからでしょう。
【虐め】の現場はマスコミで詳細を報道出来ないほどに凄惨です。
【差別】もこれだけ文明が発展したにも関わらず
より陰湿で陰惨に、また当たり前のように存在し続けています。
ソレを行うのは生まれつき脳に異常があるサイコパスではない、
どこにでもいる「普通の人間」です。
一般的に「普通の人間」は『正義』を重んじた教育を受け、
またそのように振る舞おうとするでしょう。
だが【差別】も【虐め】もごく自然に当たり前のように行うのは
上記で示した「普通の人間」です。
『皆、自分の中の【悪意】から眼を背け過ぎだ。
だから、本当に『正しい事』や『美しいもの』が
何なのか解らなくなってしまったんだ』
好きな作品のあるセリフですが、
コレが【陰陽思想】の概要をよく表していると想います。
『正しい事』は本当に正しいのか?
アナタはそんなに今まで『正しく』生きてきたのか?
【虐め】を黙認していたのにそんな人物が
『正義』について語るのは烏滸がましいし
また矛盾しているのではないか?
この “葛藤” を元に現実世界と折り合いを付け、
又は昇華し、精神の、果ては社会と世界の均衡を保つのが
【陰陽思想】の真髄でも在ります。