【獣性の解放】
はいどうもこんにちは。
表題にある通り、人間の心の中には【獣】がいます。
“百獣の王” のような雄々しく猛々しい存在ではなく、
卑屈で卑小で、弱い者を甚振り下世話な快楽に溺れる
ただの【ケダモノ】です。
ソレは全ての人間の内に在り、常に目覚める危険性を孕んでいます。
苦痛、恐怖、絶望、不安、倦怠、虚無、茫漠、焦慮、煩悶、
何らかの強い【ストレス】に晒された時、
ソレは目覚めるように出来ています。
ソレに抗えず【獣】と化してしまったモノが、
所謂【犯罪者】や【反社会勢力】と呼ばれる存在であり、
その頂点に立つ者はソノ【獣】が最も強い者です。
以前「ラノベ作家」に、『莫迦な不良』に憧れる者や、
『ナチスドイツ』や『カルト宗教』なんなら有名な『猟奇殺人鬼』に
妙な “幻想” や “陶酔” を抱いている者が多いと云いましたが、
ソレが上記の【獣の論理】に俗すると考えるなら、
コレほど解り易い事例も無いでしょう。
【獣】だから憧れるのです、同じ臭いのする同列の【獣】に。
【獣】だから『英雄』や『偉人』には惹かれない、
ソレは『人間』であり【獣】では無いからです。
“獣に人の言葉は通じない” とは良く云ったモノ、
【獣】に自分が【獣】であるという『自覚』は存在しません。
故にアレだけ醜悪な主人公やヒロイン、
ストーリーや設定を恥ずかしげもなく垂れ流しに出来るのです。
コレこそが【性悪説】で云う処の【悪】そのもの。
人間の本性は【獣】です。
その『自覚』が無い限り、いつのまにか
人ではなくなってしまっているのです。
ソレは、鏡に映る今のその『姿』を見れば、一目瞭然でしょう?
どこの誰とは申しませんが――。