【過剰積載Ⅱ】
はいどうもこんにちは。
所謂「なろう系」の作品を読んでいると、
【作品の焦点が絞れてない】というのに
よく出くわします。
作品名は伏せますが、あるストーリーだと
冒頭から所謂【婚約破棄だ!】で話が始まります。
当然、「テンプレ」後はその破棄した側への
『断罪』がメインストーリーになる筈なんですが、
何故かソコから喫茶店を開いて
『スローライフ』が始まってしまうのです。
(あと「獣でモフモフ」とか……('A`))
どうでしょう? じゃあコレ最初の【婚約破棄】
いらないですよね。
「貴族の娘が喫茶店を始めた」で良いじゃないですか。
逆に『スローライフもの』が好きな人は、
冒頭の【婚約破棄】が邪魔になってしまうでしょう。
『激辛ラーメン』を食べるつもりで注文したら、
「甘いスイーツ」ばっか出て来た、
ってなったら「フザけんな!ヽ(`Д´)ノ」って想いませんか?
コレが【作品の焦点がブレている】という現象で、
【復讐モノ】と『スローライフ』じゃ
話が両立しないんですよ。
では何でそんなコトになるのかというと、
まぁ一つは【プロット作らずに書いている】から
話があっちこっちに”飛ぶ”というデメリットが
まず挙げられますが、
後は【婚約破棄というテンプレ】を入れて於けば
『PVが稼げる』という打算的な目論見が主でしょう。
タグに「悪役令嬢」「婚約破棄」「追放」「ざまぁ」
とか入れられるからです。
しかしソレはどうしても『作者の都合』に過ぎず、
読者は冒頭で【婚約破棄】と書かなければ
そういう風には受け止めないので、
逆にメインの『スローライフ』部分まで殺されてしまう事になります。
音楽でイントロがハードロックなのに
いきなり曲調変わって「演歌」になったら
本当にフザけんな! って話でしょう……('A`)
逆に最初から「演歌」だったら読者は”そのつもり”で
ちゃんと聞いて(読んで)くれるのです。
なのにもう作者の思考(嗜好)が支離滅裂なら、
そりゃストーリーも支離滅裂になるという話で、
そのような創作態度は広義の意味では
読者に対する【裏切り】になってしまうのです。
取り敢えず件の作品では、
「獣」はいいから『早く断罪始めてくれ』
とワタシは何度も想いました。
『最低限の責任感』
自分が「広げた風呂敷畳めない」なら、
端からそういうストーリーは書くべきではないと想います。
以上!