【悪に対する復讐と新たなる原罪】
はいどうもこんにちは。
表題のようなコトを云うと
『復讐なんて許されない!』という声が
左側の方から聞こえてきそうですが、
『少年漫画の王道』というモノは、
昔から全部【悪に対する復讐劇】です。
みんな大好き「海賊漫画」や「鬼退治」の例を出すまでもなく、
ただ『復讐』という言葉を使わないだけで、
【暴力で悪人を叩きのめす(or殺す)】という“構図”は
昔から変わっていないワケです。
そしてソコにあるのは「正義」ではなく『共感』です。
有体に云えばそのような展開が
【読者にウケる】のです。
SNSの【炎上事件】を挙げるまでもなく、
ソレが一番「スカッとする」或いは「楽しいから」でしょう。
別段そのコトを「批判」するつもりは毛頭ありません。
『ジョジョの奇妙な冒険』でも
主人公が「日常生活」を送る4,8部と
女性が主人公の6部以外では、
襲って来る「敵」は情け容赦なく殺してしまいます。
(6部、7部の最後は戦闘とは無縁の幼い少年や少女までが
【ラスボスにトドメ刺し】てます……('A`))
つまり有体に考えると、
この【悪を斃す(殺す)】という行為や思考は
云わば『原罪』の一部、或いは領域。
【本来悪い事かも知れないが他にどうしようもない】
という感覚に近いと想われます。
よく『過激派ヴィーガン』が【動物を殺すのは止めよう!】と
デモを行っていたりしますが、
ソレに『賛同』する人は少ないでしょう。
もう人間は【肉を喰わなくても(動物を殺さなくても)生きられる】
と云われても、慣れ親しんだ『肉食』を手放す者は
「少数派」だと想います。
つまり、コレが人間の『原罪』”亜原罪”と言い換えても良いですが、
そもそも【そこまでして全きの善人になどなりたくはない】
というのが、多くの人間の本音であり、
『新たなる原罪』と呼ばれるモノでしょう。
しかし『原罪』を裁けるのは【神(という概念)】だけなので、
誰も【責める資格】は御座いません……('A`)