表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/296

【正義感についてⅢ】







【集団における異物の排除】

 その「異物」が往々にして【悪】と呼称される存在であるのは、

ソレらが我々『集団』に対して【傷害】を与えるからです。

 故に人間の『防衛本能』から発する『嫌悪感』や『拒絶反応』が

【怒りや憎しみ】へと転化する。

 あるモノを口に入れて、ソレが異様に苦かったり不味かったりして

反射的に吐き出してしまうのは、

ソレが【毒】かも知れないという事に対する

『防衛本能』です。

 その衝動が、感覚が『強烈』であればあるほど、

やはり【本能】の領域から発するモノだという

蓋然性(がいぜんせい)はここに一定の根拠を以て担保されます。

 更に、『自己の安全が保障された状態』でこそ、

人間は【怒りも憎しみ】も存分に吐き出せるという

事実でしょう。

【炎上事件】は『匿名(とくめい)』だからこそ起こるのであり、

本名や住所がはっきりと明記されてしまう状態では、

恐らく()()()()()()犯罪者を糾弾する者はいないでしょう。

 見るからに【凶悪】な、全身に刺青を施し身体も筋骨隆々に鍛えられた

【反社会勢力(半グレ)】などに対しても、

【捕まっている状態】だから「こいつら〇〇だ!」

「早く死刑にしろ!」などと云えるのであって、

もし『捕まっていない状態』だったのなら、

『怒り』よりも【恐怖】の方が先走る筈です。


『漫画の虐めのシーン』で怒りを感じるのは、

ソレは【自分の安全が保障された状態】だからです。

【現実の虐めの現場】で果たして

同様の『怒り』を抱くことが出来ますか?

残念ながら、怒り、悲しみ、憎しみよりも、

【恐怖】の方が遥かに強い感覚(本能)なのです。



挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ