大公達からの相談と救出作戦の準備
王宮でトーラス商会の3人と共に大公達が話し合いを行っていた…参加者は大公を始め担当部官3名に警備隊の隊長と副官…ランドルフ侯爵とオルムランド公爵が円卓をトーラス商会の3人と一緒に囲んでいた…
『新たな目玉となる商品ですか?…』清水刑事が問う…
『担当官の話しでは商人の流れがトーラス商会の在るルト公国に変わっているそうで!ソレ自体は我々がどうこう言うべき事では無いのだが民達の為にもコノ国を訪れるきっかけになる物がそなた達と競合しない物で無いか?を見識の広い商人たるそなた達に尋ねたいと思ってなァ?…』と大公が説明する…
全員が考え込む中で元木刑事が何か思いついた内容を清水刑事に耳打ちする…
『でしたらどうでしょう?…私達の知る果物でバナナと呼ばれるモノとマンゴーと呼ばれるモノにカカオと呼ばれるモノが在ります!…商会を通じて苗を100ずつ送って貰いますので試しに育てませんか?…』と清水刑事が話した…
『その果物はそなた達と競合しないのか?』と担当部官が問う…
『苗木は手に入りますが寒いルト公国では育たないのです!…コーヒーや砂糖の育つ温暖な王国ならば栽培は可能か?と思われます!…』と清水刑事は応えた…
明るい顔となった大公達との話しの結果…バナナを王直轄地となったロックランド侯爵の領内で…マンゴーはランドルフ侯爵の領内でカカオはオルムランド公爵家の領内で作る様に纏まった…
『次の議題は先日に捕らえてお取り潰しとなったドナルド商会と他2つの商会が人拐いで国の内外で集めてきた奴隷の処遇だ!…』と大公が切出した…
『我々警備隊が保護してますが内訳は獣人が男が10人に女が25人…魔族が男20人に女が30人…エルフが男15人に女が20人…人間が男20人に女が5人です!…人間の数名以外は王国外への出国を希望しておりますが我々騎士が国外に連れて行く訳にはいかない為!…皆様のお知恵を願いたく本日議題として頂きました!…』と警備隊の隊長が説明した…
『警備隊がダメなら領の兵士でも同じだろ?』とランドルフ侯爵が話す…
『冒険者組合に依頼するしかあるまい!…』とオルムランド公爵が続けた…
『ソレしかないなァ!…』と頷く大公に清水刑事が…
『だったらウチの商会の定期便馬車で連れて行きますよ!馬車は帰りは空荷ですし…護衛の冒険者も付いてますから手間賃を従者と冒険者に渡すだけで済みますし安上がりです!…』と話した…
『ソレは助かる!…』と警備隊の隊長も笑顔で頷く…
『そなた達ばかりに王国の問題で手間や迷惑を掛けているが本当に良いのか?…』と大公はすまなさそうに話した…
『問題在りません!…』と清水刑事が頷くと…
『本当にトーラス商会の価値は王国に於いては高いな!何か困った時は遠慮せずにココにいる全員を頼ってよいからなァ!…』と大公が笑顔で話し今日の話し合いは終了した…
清水刑事達はポト氏から…
『この世界で生きづらい困難な人達が途中の村々で出会う事が在ったならば…人種は問わずザイルに送り出して欲しい!…』と話されていたので今回の全員に確認した後に希望に沿いたいと思っていたのだった…
王宮に来てたので帰る前に勇者山本にご用聞きでお伺いを立てて筆談で現状確認をした後に商会へ帰るので在った…
後日…警備隊の施設で男女に別れて集団生活してた被害者達で先に王国に残る希望者以外の全員と一人ひとり面談してポトの世界の話しを説明して希望を確認した…数名の人間の男が帰れば田畑を引き継げると選択した以外は帰っても生きてく術が無いらしくザイル行きを希望した!…3日毎に4班に分かれた者達を順次送る様に警備隊と打ち合わせして明日から早速移動させる事で纏めた…
『勇者はいよいよ奥に入って訓練するみたいですね!…』と元木刑事が話す…
『一度3人で現地を確認に行って落ち合うに良さそうな場所を探さないといけませんね!…』と原田一曹も続ける…
『そうですねェ!…次の休日に我々は魔物の知識が無いので冒険者を雇って向いましょう!』と清水刑事が応えた…
3人は5人組の冒険者パーティーを雇い西側に在る獣人の森に来ていた…
『兄さん!…随分んと…変わった服着てんなァ?…』と冒険者のリーダーが原田一曹に話しかける…
『コレは迷彩服と言って森の中で身を隠し易くしてくれるのです!…』と原田一曹は返した…
現役のレンジャー隊員の原田一曹はサバイバルのスペシャリストとして落ち合うに適した場所を探して回る…茂みの中に一段下がった窪地を下見して場所的に良さそうな処を決め!…帰りながら目印を付けながら戻った…
『どうでしたか?…』清水刑事が問う…
『良さそうな場所が在りましたから目印を付けて誘導出来る様にして来ました!…』と原田一曹が応えた…
『先程の場所はどんな魔物が出るのですか?』原田一曹が冒険者のリーダーに問う…
『あの辺りは普段はエアウルフやバトルベアが多いが!…運が悪ければミノタウロスやマンティコアにグリフォンなどに遭遇するんだ!…俺らは見かけたら全力で逃げるしかねェ~なァ!』と冒険者リーダーが苦笑いで応えた…
今回…同行した冒険者はBランクの者達で在ったが!彼等Bランクなら3パーティー合同で向かわないと危険な魔物達で勇者が消えても不自然でないと3人は考え…落ち合う場所を確定したので在った…




