表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
勇者救出!〜王国捜索隊編〜
52/61

新たな王国での日々

勇者山本は実地訓練に西側に在る獣人の森の手前の開けた場所に来ていた…


『勇者様流石です!…』同じ学院の魔法師の男子生徒が笑顔で褒める…


『ヤマモト様が居れば魔物も大した事は無いですね!…学院での通常の訓練の方が厳しいくらいですから…』と前衛の騎士も笑う…


 実地訓練はまだ手前から余り奥に入らない位置での戦闘なので戦う魔物も新人冒険者パーティーでも倒せる位の弱いモノの単体中心の為…張り合いのないモノで在った…


『オーク等の単体相手では訓練にもなりませんから!…教官!…次回以降はもっと強い魔物が出る奥に行かせて下さい!…』と勇者山本が訴えた…


『そうですね!…生徒達では心許ないので騎士団の者達と一緒なら勇者様だけならイケそうですなぁ?…』と担当教官は返した…


 何度も筆談で「焦るな!」と言われていた勇者では在ったが平静を心掛けならも…どうしても気持ちは急かしてしまう!…少しでも早く日本へ帰りたい気持ちを抑え込みながら今日も剣を握る勇者で在った…




『原田さんは今日は何軒訪問ですか?』清水刑事が問う…


『伯爵家2軒に子爵家3軒と行ければ男爵家まで周りたいですが?…』原田一曹が応えた…


『元木さんはもう出たのですねェ?…』と原田一曹が問う…


『今日は行けるだけ行くそうですよォ!…』清水刑事が応えた…


 ロックランド侯爵が失脚後…派閥を問わず貴族からの問い合わせが大量に届き!毎日…その対応に3人は駆けずり回っていた…


 砂糖やコーヒー以外にもトーラス商会でしか手に入らない美容品や精力剤に上手く珍しい酒も飛ぶ様に売れ!…今や王国一の人気商会として名を馳せている!初期費用や献上品に使ったコストも回収済で利益もうなぎ登りで嬉しい限りで在る!…日本で1000円もしないリンスインシャンプーでさえもココなら半分の量を瓶に詰め替えて大銀貨2枚(20000円)で飛ぶ様に大量に売れるのだから当然と云えば当然なので在った…


『そろそろ人を雇わないとイケないですねェ?…』原田一曹の問に…


『ご用聞きにはマルクス商会が全面協力してくれますが瓶詰め作業に10人は雇いたいとは考えています!…』と清水刑事が応えた…


 マルクス商会は価値の高いトーラス商会との繋がりを会長以下全員が望んでおり!利益の一部を手間賃として支払う事でご用聞きに全面協力をしていたが日々駆けずり回る3人では荷解きや詰め替え作業まで手が回らないのが現状で在った…


 また!…軍閥派には想定回答として会長の秘密の独自ルート(ポトの世界)からの品と話し!極めて希少なアダマンタイト鉱石も少量流していて…ミスリル鉱石に至ってはは最安値で大量卸す事でトーラス商会の重要性と信用を確かなモノにしていた…


『諸国連合からの商人が減ってるだと?…』大公が問う…


『はい!…今迄は港が在る故に様々な品が集まり!砂糖の一大産地の我が国が目指す先だった流れが…トーラス商会の出現で…諸国連合内のルト公国へと流れて行ってる様です!…』と担当部官が応える…


『確かにアノ商会の出す品は他では手に入らないモノか既存品も質が高くて安いから必然と云えば必然だが…我が国的には由々しき事態では在るなァ!…何か対策なり対応に変化を考えねばなるまい!…』と大公が話した…


『しかし!…元ロックランド侯爵は相当な暴利で砂糖を出しておったわ!…王の直轄地となった今ならトーラス商会が出してる相場の2割安で庶民向けに出せば競合もせず税を領主に借款料として渡しても利益は出る!…後は商人を惹き付ける目玉となる商品が在れば多少は解消するのだがなァ?…』と大公が続けた…


『一度トーラス商会の者達を呼んで今後についての話し合いを行いましょうか?…』と担当部官が問う…


『そうだな!…余り無理強いはせず話し合いで協力的に進めるのが良かろうなァ!…』と大公は応えた…


 大公には軍閥派からトーラス商会の重要性は報告を受けていたので無理強いをして商会との取り引きが無くなる事のデメリットよりは…友好的関係で他の大国より優先的に希少な品々を取り引きするメリットの方が大きいと考えていたので気を使っていたのだった…


 担当部官が下がった後…大公の元へ学院の学院長が代わって訪れて来た…


『大公様!…勇者様から実地訓練の要望で西の森の奥に入り訓練のレベルを上げたいとの申し出が在りましたが如何致しましょうか?…』と院長が尋ねる…


『マジメに取り組む様になって何よりだなァ!良かろう!…騎士団を派遣して一緒に次回から行かせると伝えるがよい!…』と大公は笑顔で頷いて応えた…


 勇者山本が積極的に取り組み成長してくれるならば…トーラス商会より入る貴重な装備素材と鉱物と合わさって王国の戦力は上がり派閥解消で一枚岩となったならば…帝国も迂闊に手出しは出来ない筈で…皇教国などは相手にもなるまい!…と考える大公で在った…


 皮肉にも大公が考える王国を守る為にも重要な勇者と商会が逃げ出す為に計画を立て着々と実行をしている事を知らずに…只々訪れる事の無い未来を夢見るので在った…







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ