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捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
勇者救出!〜王国捜索隊編〜
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鳴り響くテンカウント…勝負の行方は?

国王の御前…最初に口を開いたのはロックランド侯爵だった…


『陛下!…なぜ?この者達と一緒に妾が呼ばれたのか?理解出来ません!…』と心外だ!と云わんばかりで訴える…


『其方!…トーラス商会をエサに砂糖やコーヒーの量を絞り価格を不当に上げておるそうではないか?…』と国王に代わり大公が問う…


『不当とは心外な!…大公殿は知らぬのでしょう?…今年は不作で在庫の量にも限りが有ります故の価格上昇なのですよ?…』と余裕の笑顔で侯爵が応える…


『そうか!…不作ならしょうが無いなァ!…だがトーラス商会はそなたが出してた量と同じ量の其れもそなたの領地産より上質な物が今迄より2割も安く出せるそうだから良い事では無いかなァ?…』と大公が話すと…


『其れこそが疑わしいのです!…何処の物かは知りませんが?…上質の物を2割安くなど…悪どい商いで他所から無理矢理に持って来たに違い在りませんぞォ!…其の調査をドナルド商会の者達に命じたら荒事で不当に無理矢理捕まえて自白させたとか?…大国たるオルムド王国が犯罪者と手を握ると知られれば他の2国からは笑い者になりますぞォ!…陛下ご賢明なる判断を願います!…』と独壇場と云わんばかりのジェスチャーで侯爵が訴える…


『そなた達貴族派と違い国外の情報は私達の専門分野だが?…其の様な噂や疑わしい事件は諜報しておる他国に潜らせた者達からも報告は皆無で在るが?…』と大公が応える…


『其れこそが他国の計略なのです!…トーラス商会は諸国連合国に加盟する辺境の小国でしかないルト公国の商会です!…他の2大国の何方かと手を結び!我が王国を貶める策略なのでは在りませぬか?…』と侯爵が問う…


『逆で在ろう?…王国を貶めるのが目的ならば好き勝手にしてる貴族派をより増長させ!砂糖だけに留まらず様々な物の価格を上げて国民生活を苦しくして不平不満を広げる事こそが他国の計略だと思うが?…』と大公が応える…


『失敬な!…大公殿とは云えその様な世迷い言を述べられるとは心外ですぞォ!…』と侯爵が顔を赤くして怒る…


そんな侯爵を無視して大公はトーラス商会の3人に問う…


『そなた達には災難で遭ったな!…其処でトーラス商会としては今回の件どうしたいのだ?』と大公が問う…


『我々としましては!…砂糖とコーヒーは大公様とのお約束どおりの量を今迄の2割安で出す事は変わりありませんが…この様な襲撃を行う方は信用出来ませぬ故…当商会が持っている債権の即時返済を望みます!…』と代表して清水刑事が応えた…


『そなた達に債権などはまだしてないでは無いか!…』と侯爵が怒鳴る…


『確かに我々との直接な借款は有りませぬが他の商会より自衛の為に債権を買い取らせて頂きました!…どの商会も返済をはぐらかされ…脅しとも取れる新たな要求に頭を抱えてましたよ?どの商会も8掛けで喜んで契約して頂きましたから!…』と清水刑事が笑顔で話す…


驚愕する侯爵を横目に大公が口を開く…

『それで?…債権とは如何ほどか?…』


『白金貨で200と30枚でございます!…』と清水刑事が即答した…


『其れ程とは?…ロックランド侯爵よ!そなたはソレだけの大金を今直ぐ用意できるのか?おそらくだが…今回の一件で他の商会は積極的に関わり合い立て替える者は居らぬと思うが?』と大公が問う…


侯爵は俯き『ぬぐくぅ〜っ!…』と唸るだけで応えない…


大公は再度口を開き侯爵に問う…

『そなたが返済出来ぬなら王宮が立て替えてやっても構わぬ!…が?…ソレには条件が在る!』と云う…


『条件とは?…』と頭を上げて縋る様に云う侯爵に大公が…


『ソナタが息子に代を譲り蟄居する事だ!…そなた達は余りにも増大し過ぎだ!…国王が国内の不和は他の大国に付け入る隙となるが為に黙って黙認してる事に胡座をかいて好き放題にやり!…貴族としての義務も果たさない愚か者に成り下がっておる!…今後の王国を考えるならばそなた達が次代に譲り新しい者達を陛下の元で纏め上げる事こそが最大の国益だ!…』と鋭い視線で侯爵を睨み!大公が言い放った…


それまで黙って成り行きを聞いていた国王が口を開いた…


『今回の件は我の預かりとし!…トーラス商会には王宮が債権を立て替える事とする!…ロックランド侯爵家は代替わりを命ずると共に領内の砂糖園とコーヒー園は次代が安定する迄は王国の直轄地とし!…適切な税を領主に支払う事とし!…ロックランド以外の貴族派も債権を払えぬ者は全員に代替わりをオルムド王国国王の名において命ずる!…』と宣言した…


接見の間に居た全員が『御意!…国王陛下の仰せのままに!…』と応えた…


落ち込み俯く侯爵を無視して大公が口を開く…

『この度の実行犯たるドナルド商会はお取り潰しとし!その財産は国庫に入れて取り上げる…商会長始め実行犯は犯罪奴隷として鉱山労働に従事させる事とする!…』と告げて衛兵に腕を取られながらドナルド商会長は連れ去られた…


暇を告げ!…以後は無言で力無く立ち去る伯爵が出たのを見届けた後に大公が話し出した…


『他国の者達では在るがそなた達には感謝するぞォ!…永年頭の痛かった王国の膿を今回の件で出す事が出来た!…今後何か困り事が在れば遠慮せず頼ると良い!と…約束の砂糖とコーヒーの件は引き続き宜しく頼むぞォ!…』と大公は笑顔で話し!横で国王も頷いた…


懸念で有った者達との戦いは我々の圧勝で幕を迎えるので在った…







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