勇者山本との初顔合せ
原田一曹はトンプソン伯爵令嬢の誕生日会に参加して勇者山本とのファーストコンタクトを成功させる為の準備中で在った…
『御令嬢には洗顔クリームと化粧水に乳液の定番品にファンデーションと口紅をと!…勇者山本氏には緑茶にコーヒーに赤竜のウロコ2枚にメモ紙を忍ばせてっと……こんなもんですかねぇ?…』と問う…
『そうですねぇ!挨拶の品としてはコレで良いと思いますよ!…メモの中身は何と書いたのですか?…』と清水刑事が返す…
メモ紙には…我々トーラス商会は日本からの救出隊で在る事…直ぐに逃げ出すと追手に追われるので冷静に普段どおりに行動を続ける事…再度連絡は取るので早まったマネはしない事…最後にコノメモは読んだら燃やして残さ無い事を記入していた…
『なるほど!…最初の接触ですから…コノ内容でイイでしょう!…』と清水刑事が頷く…
捜索隊としては森への狩り等の外に出る事が在ればチャンスと考えていたが行動のパターンが掴めないままの行動は失敗に繋がる為に慎重かつ冷静な判断と行動が必要とされるので在った…
原田一曹は伯爵家で奥方と御令嬢の出迎えを受け…挨拶をする…
『本日はお招き頂き有難うございます!また…お誕生日をお祝い申し上げます!…』と笑顔で原田一曹が話す…
『コチラをお嬢様にお持ちしました!…どおぞお納め下さい!…』と続けてプレゼントを渡した…
中にはすでにご学友が来ており…その中に以前写真で確認してた勇者山本の姿が在った…
『皆様!…ご紹介しますわぁ!…コチラはウチへの出入りをお父様が許可してるトーラス商会の者ですの!…今日は私のお誕生日に贈り物をわざわざお持ち下さったのですのよ!…』とお嬢様が自慢げに話す…
『皆様初めまして!…トーラス商会での王国の取り引きを担当しております!…ハラダ…と申します!…以後!お見知り置きを!…』と原田一曹が笑顔で頭を下げた…
『はっ原田?……』勇者山本が名前に驚き声を漏らす…
『珍しい名前でしょ?…私の祖父は海の向こう東の島大陸!碧之国の生まれで行商人として流れてルト公国に着いた者ですので…』と原田一曹が想定回答どおりに話した…
少しがっかりした勇者山本に原田が声を掛ける…
『勇者様には国王様の宣言後…一度お会いしたいと願っておりました!…本日叶った事をトンプソン伯爵夫人とお嬢様に感謝すると共にコチラを勇者様にご挨拶の品としてお納め下さいましたらとお持ちしました!…』と献上品を勇者に渡した…
渡す時に最初!侍女が受け取ろうとしたが勇者が手で制し直接受け取ったのはラッキーだったと胸を撫で下ろす原田一曹で在った…
『勇者様!…ご挨拶の品には王国でも人気のコーヒーと合わせて私の祖国…碧之国の緑茶を入れております!…どおぞお楽しみ下さい…』と笑顔で話しながらメモ紙を指差して頷いた…
その後もパーティーは続き…お嬢様に渡した化粧水やコンパクトに口紅をご学友が羨ましがり…
『私もお母様にお願いしてトーラス商会を入れる様に話してみますわぁ!…』などと女子のご学友達が次々に話していた…
『ただいま帰りました!…』と原田一曹が声を掛ける…
『お帰りなさい!…で!…首尾はどうでしたか?』と清水刑事が問う…
『バッチリ会えてメモを渡せました!…次回からは…ご機嫌伺いとして接触は可能でしょうし場合によってはアチラから声を掛けてくる可能性も在るかも知れません!…とにかくは以後の計画を立てる為の前準備は揃ったと云う事ですから安心しました!…』と原田一曹は安堵の表情で話した…
勇者山本は目の前で燃え尽きかけるメモ紙を見つめながら思う…
「やっと助けが来た…長かったが帰れるならば何だってするさ!…また連絡が有ると云うなら静かに待って今度は色々話してみよう!」と期待を胸に明るくなる勇者山本で在った…
『お前達……よくそんだけ食えるなぁ〜?…気持ち悪くなんないのかよ?…凄げェ〜なぁ!…』とポトは呆れ顔で問う…
『神様!…甘味は正義なのですよ!…ソレに甘い物は別腹だと日本から来た皆さんも言ってましたから!…』と獣人猫耳娘がのたまう…
『このパンケーキ達が悪いのです!…クリームにメープルシロップにジャム…添えらたフルーツと合わされば!終わりが見えません!…』と3皿たいらげ…ゴブリン娘ものたまった…
今日はコーヒーと軽く甘い物が食べたくて俺の中の世界に来て…獣人娘達と一緒に人気の喫茶店に来ていた!…俺の世界は日々変わり続けている!…魔力発電は順調に稼働し日本から送られなくても自前で全て賄えてる何処ろか…余った電力を東京に渡す程だ!…東京都からの要望も在り今後は2号機3号機を造る計画だ!…
またバスにトラックにタクシー等が魔力発電のEV車として走ってるし…舟も完成して漁を行っている!…今後はレールが敷かれたら電車も走る予定だ!…魔力発電車の利点は充電に時間がかからい事だ!ガソリンと同じ要領で魔力スタンドで車に装着された魔石に魔力を入れるだけだからガソリンと同じ時間で完了する事だ…研究所の研究員が…『魔石が希少で無ければ日本でも普及できるのに!』と悔しがっていた…まぁ〜俺や古竜がいない日本では魔力スタンドに補充が出来ないから土台無理な話し何だけどねぇ!…益々町はデカくなってて町長は改めて市長にしようか?と考えている!…
移住者も次々に増え続けているしココの生活は都内と殆ど変わらないから父さん達も入り浸っている!…老後はココに暮らすのは確定の様だ…マジメに働きさえすれば全てが無料なのだから贅沢品の物欲さえ無ければ夢の世界なのは間違いない事で在った…




