ファースト・コンタクトへの第一歩
漸く日常的な商いが王国内でも出来る様になってきた…
『それはトンプソン伯爵夫人に渡すヤツか?』清水刑事が問う…
『日本からの輸入品のリンスインシャンプーと化粧水と乳液です!』と元木刑事が応える…
『日本じゃ当たり前の安い品でも!こっちなら希少な高級品になるんだからトーラス商会的には笑いが止まらんでしょ?…』と原田一曹が話す…
『堕落したこの国の貴族なら…美容や着飾るための衣装に宝石!見栄の為の高級食材と男には精力剤などは飛ぶ様に売れるだろう?…』と清水刑事が続いた…
手紙によると日本からの輸入品のリンスインシャンプーや洗顔クリームや化粧水に乳液などがザイルの富裕層から庶民に至るまで人気らしい!…トーラス商会もザイルでの商売では暴利にならない様に適切な価格にしてるそうだが…王国での価格は最高に高くしても構わないとの許可が出ている!…対抗出来る品が他に無いのだからしょうが無い…との事だ!捜索隊の為に当初費用を肩代わりして貰った分の回収も直ぐに取り戻せそうで安心した…
トンプソン伯爵夫人に会いに行った原田一曹が戻って来た!案の定…美容品は食い付きが良かったらしく…上機嫌の伯爵夫人から後日…勇者に紹介して貰う約束まで付けて来たらしい!…
『娘の誕生日パーティーを開くらしく仲の良い勇者にも招待状を渡して色よい返事を貰っているそうです!…思い切って「勇者様にはお会いしてみたい!」と話したら…「当日プレゼントを2人分持参しておいでなさい!」と許可を頂きました!…』と原田一曹が笑顔で話した…
コレでファーストコンタクト出来ると喜ぶ3人で在った…
『清水刑事は今日は何方へ?…』原田一曹が聞く…
『俺はマルクス商会に今後の打ち合わせだったんだが…商会曰く先日の侯爵対策として公爵家と違う侯爵家を訪れる予定を決めたのとドナルド商会対策として警備隊に挨拶に行く約束をして来たよ!…しかし…マルクス商会もウチとの取り引きは必死な様だよ!…何時もの副会長だけでなく今日は会長自ら出迎えて「今後も是非我が商会と…」だからねぇ〜最初の挨拶の時の対応との違いがあからさま過ぎて笑ったよ!…』と話した…
『私の方は今日はココに残ってましたが…新たに3つの商会の者が来て「話しをしたい!」…と申して手紙を持って来ましたよ!…宝石なのか美容品なのかは分かりません?が…我が商会の評判が広がってるって事なのでしょう?…』と元木刑事が笑った…
清水刑事達の元には3日に1回のピストン輸送でザイルより荷が定期便として送られて来る…今回は美容品と合わせて日本から安く手に入る砂糖や胡椒にウィスキーとブランデーの酒類に精力剤が新たな武器として入って来た!…「本当に其の内この世界一の大商会になるんじゃないだろうか?」と思う清水刑事達で在った…
今日もザイルの街でロバートは忙しく動き回っていた…
『会長!…領主様の使いが来て公王様に接見する日取りと今後の計画の打ち合わせがしたいそうです!…』とセリーヌが告げる…
『了解した!…しかし異世界の日本の宰相様との会談とは…何としても成功させなければ!我が商会の未来に関わるからなぁ!』とロバートは力を込めた…
ポトから紹介された日本の者達の文化レベルは遥かに高く豊かで在る…日本の商社との取り引きは…この国ではタダ同然の黒き氷に対し入ってくる上質の砂糖や胡椒はコノ国では高価で希少な品だが安く大量に入ってくる!美味く洗練された酒類に美容品や精力剤などは国を越えて世界中に出せる武器だ!また…内陸の辺境の小国で在るルト公国ではまず出回らない新鮮な海産物やレシピはこの国の食文化を跳ね上げる物なのは間違いないとロバートは考えていたのだった!…
『しかし日本の豊かさは驚愕だよ!…この目で見た光景は驚きの連続だったし…アチラの知り合いに連れてて貰った食堂はどれも美味く酒は種類も豊富でどれも美味い!…砂糖や胡椒は日本でも輸入品らしいが?大量に安く出せる程に豊かなのだろうなぁ〜!』とロバートが笑って話す…
『エド様達も行きたがってましたねぇ!何でもポトさんから聞いたハンバーガーとコーラなるモノは手軽に食べれて最強だ!らしいですから是非食べたいそうですよ!…』とセリーヌも笑いながら応えた…
『アイツは落ち着きが無いからなぁ〜!日本に連れてったら挙動不審で騒ぎを起こしアチラの知り合いに迷惑かけてしまうからなぁ〜…』とロバートは苦笑いで話し笑った…
『ポトさんが導いてくれた縁では在るが日本の皆さんには感謝するよ!…黒き氷の採掘に3大国への輸送では多くの仕事を保たされた!馬車の輸送者に護衛の冒険者…其れも定期便で常に仕事に在り着けるし!掛かる費用は黒き氷で賄えるのだから…此れからも!コノ縁を切らさぬ様に大事にしてゆかねばなぁ!…』とロバートは頷いた…
今や大陸中に知れ渡るトーラス商会の会長として毎日忙しなく動き回るロバートで在った…




