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捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
勇者救出!〜王国捜索隊編〜
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何時もの挨拶回りと国王達のホンネ

今日も貴族への挨拶だ…今日会う伯爵家は中立の国王派らしい!原田一曹が挨拶回りで知り合った伯爵夫人との約束にマルクス商会が確認をして本日の訪問となった…中立派とは云うモノの実際は深い考えなど無く状況を静感して優位な方に靡きお溢れを掠めるだけの信用出来ない者達の集まりで力も人数の割に無い者達だ…3人は気を引き締めて今日も付き添うマルクス商会の副会長の到着を待っていた…


『おまたせしました!…早速ですが参りましょう!』と副会長が話す…

私達は頷いて伯爵家へと向かった…


『そなた達が新参の商人達か?…妻からはルト公国のトーラス商会と聞いておるが?…』当主たる伯爵が尋ねる…


『お初にお目にかかります!…ルト公国はトーラス商会の王国での窓口となる代表の清水と申します!…トンプソン伯爵様と奥様にご挨拶にお伺い致しました!…今後とも宜しくお願いします!…』と何時もどおりの営業スマイルで清水刑事が挨拶する…


『トンプソン様!…本日はトーラス商会の者達よりお納め頂く為に高価な宝石と希少な魔物の素材を献上させて頂きました!…どおぞ!ご確認下さい…』とマルクス商会の副会長が話した…


『そっそっ…そうで在るか!…まぁまぁ〜な品で在るな!こっ…今後もはっ…励むが良い!…』と動揺全開で威張りながら応えた…


清水達も知ってた…伯爵とは云え領地も持たない王都の貧乏貴族は噂話などの情報を貴族派閥や軍閥派や大公に流し其々からお溢れを掠め取るだけの使用ならぬ者達で在る事ぐらいは…


しかし…今回は以外な情報に恵まれた!伯爵の娘が学院で勇者と同じクラスで比較的に仲が良いらしく!詳しい現状を聞く事が出来た!…奥方が強い当家では伯爵と付き合うより奥方に宝石や美容関連で機嫌を取り!情報を引き出すと考える清水達で在った…


『随分と高価な宝石でしたが?…ルト公国では宝石の鉱石も採れるのですか?…』と副会長が尋ねてきたので…


『いいえ!…金は多少採れますが宝石は採れませんよ!…アレは商会長の古くからの商売相手の海外の産品です!…何処かまでは我々にもまだ教えて貰えない!会長の独自ルートらしいですから?…』と事前の話し合いで決めていた想定回答で清水刑事は苦笑いして応えた…


情報を引き出せずマルクス商会の副会長は多少不満そうで在ったが清水達トーラス商会の価値は…おそらく上がった事は間違いない!と思うので在った…


『今日も無難に終わりましたねぇ!…』元木刑事が笑う…


『しかし!…余り期待して無かった弱小貴族宅で思い掛け無い情報だ!今日は当たりだったなぁ!…』と清水刑事が応える…


『偶々に感謝ですねぇ?…しかし娘とは盲点でしたねぇー!…他の勇者の交友を聞き出してから…ソチラに接触出来たら効率が上がりますねぇ!…』と原田一曹も笑顔だ…






⇛⇛⇛⇛⇛⇛⇛⇛⇛   ⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚


勇者として連れて来られた異世界の生活に山本マーク司は不満と憤りを感じていた…


『後1ヶ月で1年かぁ!……』もう帰れない絶望感を胸にマークは呟く…


「しかし…ラノベじゃ在るまいし何で異世界何だよ!…そして何で選ばれたのが僕何だよ!まったく…ふざけるなよ!神!…あぁ〜っ母さん達皆んなどうしてんのかなぁ?…ゲームも無い異世界の勇者何か…マジ滅べ神!」とイライラが募るマークの元へ大公が現れた…


『マーク様ご機嫌はいかがですかな?…何でも今日も魔法と剣術の稽古には身が入って無かったとか?…学院からは報告が上がってましたぞォ!…勇者たる者!真剣に取り組まねば為りませんぞォ!…』と何時も繰り返される大公のお小言が飛ぶ…


『別に僕が好きで成った勇者じゃ無いんだからマジメにヤラなくても別にイイだろ?…』とマークは不貞腐れる…


『やれやれ!…そんな事では益々!元の世界への帰還が遅くなりますぞォ!…最初にお話しした様に帰還する為に私や国王が協力するにしても…肝心のマーク様が今の様では帰還を実現するのは難しいですぞォ!…神よりの神託でこの世界の平定が無ければ帰還の道は開けませんのですからなぁ…明日からの訓練は身を入れて行うのですぞォ!…コレはマーク様のためなのですから!…』と大公は話して出て行った…


『何だよ!まったく…何時も小言ばかり言いに来やがって!…世界の平定何て…僕がヤラなくったって勇者はあと2人いるんだから…何方かが頑張ってるかも?だろ…僕が望んだ勇者じゃないんだから適性のある者が頑張ればイイんだよまったく…』そう1人で溢すマークで在った…


勇者山本は知らなかった!…帰還できる勇者は戦い生き残った場合の1人で在る事を…


国王や大公は知っていた!…大国どうしが勇者を召喚して其れ等をぶつける事で大国としての面子を保ち戦力の実害を極力減らし貴族達の不満を抑える為のゲームでしか無い事を…


結局は国王や大公は勇者と持ち上げて下手に接していても異世界の地縁・血縁もまったくこの世界にない者が死んだ処で恨まれる事も反抗される事も無く面子を保ち責任は果たしたと胸を張る現状を良しと考えていた…


様々な私利私欲の中王国の夜は深くなるのであった…





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