女神様の謝罪と相談話 前編
すき間風が入る孤児院の部屋は押しくら饅頭状態で無いと逆に寒いのだが、今日の寝床は日本にいた頃の春の木漏れ日の様な心地良さだ!そんな夢見心の中、優しそうな女性の声が頭の中に聞こえてきた!
『ポト……起きて下さい!ポト…… ダメなのかしら? 起きて下さい!ポト…いいえ! 三笘賢治さん!』
前の世界での名前の呼びかけに32歳のポト事 三笘賢治はガバっと飛び起きた。
余りの勢いに、周りが起きて無いか見渡していると……
『うふふっ 大丈夫ですよ!今この建物の中にいる人達は皆さん魔法の中にいますから、音も光も感じる事無く、ぐっすりと暖かく眠りに就いていますから…あっもちろん外からも光や音は聞こえませんからご安心下さい!』
優しい言葉と微笑みを向ける “絶世の美女” が目の前に浮かんでいた!
「驚いたなぁ〜!マリア姉ちゃんが俺の人生32年間でBEST3に絶対入ると思ってたが、上には上がいるもんだなぁ〜!って浮いてるよ!人じゃ無いのかぁ〜?」
『私はガイア!先日貴方や同胞の皆様に強引かつ失礼な言動をした神々の…… う〜ん…… あっ!アチラの世界で言う処の上司となる者です。部下の教育がいたならなくて申し訳ございませんでした! きちんとお詫びがしたくて! 突然騒がせてしまうとは思ったのですが、直接お会いして言葉にしたかったものですから!…』
『あっ!いいえもう気にしてませんので、お気遣い感謝致します。 正直 この身体の持ち主で天に召されたポト君には悪いんですが、本当にスライムや蜘蛛に転生してたら、まんまアニメと思うと言うか何んと言うか……人間で良かったと…… 』
『謝罪受けて頂き感謝いたします! 』
『いえ!偉い神様に丁寧に謝られると、恐れ多いと言うか何んと言うか…… 』
『謝罪の後に厚かましいのですが、少し困った事が有りまして……ご相談させて頂けないでしょうか?』
『えっ! 自分の様な平民で孤児院で育てられてる様な子供なのですが、大丈夫ですか? 』
『はい!貴方様にしか出来ないご相談なのです!…… 』
絶世の美人女神様のお願いに敵うはずもない32歳のポト事三笘だったのである。