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捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
転生と転異 其々の始まり
20/61

ザイルの街への別れとコルネ村への帰還

ロバートさんと屋敷に戻った…

居間ではエドさんを中心に今日の俺の事が話題となった…


『ポト君のおかげで今日の買い取りは実に円滑だったよ!それに色々な事を教えても呑み込みも理解も早くて本当に優秀何だよ…』

と褒める…俺が主痒く思っていると…


『しかしさぁ〜…今日一番驚いたのは計算何だよ!…計算器も使わずにスラスラ計算して間違いも無い…ボクなんて高等学院出て15歳で入ってロベ爺に頭を叩かれながらやっと今なのに!ポト君は10歳で今のボクと同じ以上だからねぇ〜…才能って理不尽だよ〜!』

と嘆いた…

 因みに“ロべ爺”とはトーラス商会の初代のロベルトさんらしく昨年までは商会で一緒に仕事をしていたが、今は隠居して静かに暮らして居るそうだ…


『そう云えば…コック長がポトさんの発想とソレから作られたレシピに「凄い!」って興奮して話してましたわぁ!今日の夕食は早速作って『ポトさんに食べて貰うんだ!』って張り切ってましたわよォ…』

とエリーさんが笑った…


『更にポトさんは薬師としても有名ですが厳しい事で評判なジョルジュ司教様に弟子として認められてるとも聞きましたわぁ〜!本当に3つを優秀にこなされるとは凄いと思いますわぁ!』

とローザさんも話した…


『ローザの話しで思い出したよ!……今日市場から各店を回った帰りにグルミナ様に会いに行ってさぁー!……「ロバートんちのチビ…」だもんなぁ〜!怖いよっ!…でもポト君はグルミナ様とよく普通に話せるねぇ!尊敬するよ…』

とエドさんが苦笑いする…


皆さんと談笑してるとメイドさんが夕食の準備が整ったと伝えて来た…


ディナーはコック長が魂を込めて作ったポテサラや唐揚げにコロッケと続く揚げ物が並んでいた…昨日と同じ彩り豊かな葉野菜の横にポテサラが並び、葉野菜の上にはマヨネーズがのせられていた…


『今日のサラダは実に美味いよ!コノ白いソースが味をマイルドにして食べ易いねぇ〜』

とエドさんが喜ぶ…


『この横のカルフェ芋とマヨネーズを合せたモノもスルっと食べれて美味しいですわぁ!』

とローザさんが笑う


スープ・オードブルの後はメインの唐揚げとコロッケとポテトフライの3種盛りだ…


『ほう!前に村で食べた時より柔らかいですねぇ…何か違いでも?』

とロバートさんに聞かれ…

『ゼルの卵を使った漬け込み液に今日は充分漬け込んだからです…あと横に添えられたツィーネ(レモン)をかけると油が中和されて胃がもたれず食べ易いですよ!』

と答えた…


『確かに!前回は試食で少量でしたが沢山食べるなら有った方が良いですな!』

とロバートさんが頷いて笑う…


『私はコチラのコロッケにケチャップソースを付けたモノが気に入りましたわぁ!今度お友達を招いた際に是非コック長には作って頂きましょう!』

とエリーさんが笑顔で頷いた…


デザートの横にメレンゲクッキーが添えられていてコチラも甘く軽い食感が気に入った様だ…


俺が『卵白が勿体無いので…』と頭を掻きながら言うとロバートさんが…

『物をムダにしない!……商人の心ですな!エドリックもポトさんを見習いなさい!』

と頷いた…


『いや〜しかし揚げ芋はイカンですなぁ〜!ついつい酒を飲み過ぎてしまう!ドワーフ達の気持ちがよく分かりますなぁ!』

とロバートさんが笑った…


その後も料理の話しで盛り上がり、今後もコルネ村のトリノさん達の処で試作を続け定期的にコック長とはレシピのやり取りを行いたいと話すと皆さんイイ笑顔で喜んでいた…



次の日…ロバートさん一家と執事さんやメイドさん達にお世話になったお礼を言うと…


『また何時でもいらしてくださいねぇ!ポトさんなら大歓迎ですから…』

とエリーさんが手を取って微笑み…


『ボクはポト君は何時までも本当の弟だと思っているからね!絶対にまた会おうよ!』

とエドさんが別れを惜しんだ…


『私もポトさんに負けない様に立派な淑女に成れる様に努力しますし!私もずっと本当の弟だと思っていますからねぇ…』

とローザさんは涙を浮かべて話した…


コック長からは『次にお会いする迄に私も新しい料理をご紹介出来る様に精進しますから…』

と笑顔で話した…


ロバートさんと行商人の馬車に乗り込む!日の出前にも関わらずドミニクさん達に見送られコルネ村を目指し出発するポト達であった…


馬車での道中…ポトは礼服の代金をロバートさんに話すとロバートさんは…


『ポトさん!代金ですが…礼服のデザインの使用の権利とポトさんがコルネ村の鍛冶工房に造らせた肉を細かくする器具と泡立て器のザイルでの製造販売の権利で手を打ちませんか?』

とロバートさんが提案した…


俺はコルネ村で頼む分に支障が無ければ別にかまわないが、本当にそれで良いのか?を逆にロバートさんに問うと…


『問題無い何処ろか…本音を云うと礼服1つで欲張り過ぎな程ですよ…器具についてはコルネ村の鍛冶工房にも注文の一部は回す積りですから不満も出ないでしょうし!レシピと合せたら必ず売れると私は確信しておりますから!』

とイイ笑顔で頷きながら話した…


日が昇り修道院を過ぎて俺達はコルネ村へ帰り着いた!今回の俺の二泊三日だった初めてのザイルの街への旅は様々な人達との新たな出会いを土産に終わりを迎えた…。





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