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捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
転生と転異 其々の始まり
19/61

ザイルでの一日

次の日の朝…ロバートさん一家の皆さんと朝食をいただいていた!不意にエドさんが話す…


『何かさぁ〜5人で食事って良いよねぇ〜!ボクはローザも妹として可愛いけれど!弟って憧れてたんだよねぇ〜』と笑う…

『私も弟や妹の存在には憧れましたわぁ!』

とローザさんも頷く…

『もうさぁ〜ウチの子に成っちゃいなよ!ポト君…』とエドさんがいきなり言い出す!

ポトが驚いて咳き込むと…


『ハッハッハ!2人の気持ちも分からないでは無いが!ポトさんを我が家に迎えるとなるとまずはコルネ村の宿屋の主と飲み屋の主の強敵を倒さねばならん!2人を倒せた先にはグルミナ様と云う黒龍と孤児院のザナディル様と云う赤龍が控えておる!…難攻不落だぞ!』

とロバートさんは笑った…


エドさんは…

『グルミナ様にザナディル様かぁ〜!』と叫び

『手厳しい女司祭様と元Aランク冒険者の神父様じゃボクが逆立ちしても敵わないねぇ〜…』

と肩を落としみんなの笑いを誘った…


今日の俺の予定は午前中は店で商いの勉強で昼から午後のお茶の時間までコック長と料理をしその後は得意先回りという街の観光である…楽しみだ!


朝食後ロバートさんとエドさんと一緒に店に向う…店といってもこの格好じゃお客さんの前には出られないので、買い取りカウンターの後ろで鑑定を行う…

先にエドさんがワイバーンの話しをした為に皆さん喜嬉として確認に持ってくる!…詳しい内容に自信満々に応対して実に円滑だとエドさんは大喜びだ…


鑑定の合間には昨日のドミニクさんやセリーヌさんにエドさんが様々な商品の相場等を教えてくれ勉強になった!…

そして俺が計算に興味を示すと…

『やってみるかい?』とエドさんに計算器を渡されたが、小学校低学年の簡単なモノだったので計算器は使わず紙に書きながら計算をして驚かれた…終わった計算が全て正解だった為やり方を説明したが慣れない方法に混乱してた

悪い事したなぁ〜とか思っているとエドさんが…

『ポト君は経理の仕事も優秀にこなしそうだ』

と呆れ半分に引き攣って笑ってた…


昼からは調理場に来ていた…先ずは唐揚げの下準備からぶつ切りに鶏肉を切って塩胡椒をしてニンニクとハーブに潰したゼルの卵に蜂蜜を加えて寝かせる…

 その間にマヨネーズとケチャップを作る!

泡立て器と擦り下ろし器を出すとコック長は興味津々で鍛冶工房の職人を連れて来て同じモノを作る様に言ってた!

手早く2つを作るとマヨネーズで昨日出たサラダを食べて貰った…

『コレは食が進みますねぇ〜』と喜んでた!

今迄は塩か胡椒か酢をかけるしか無かったが角が立って食べずらかったらしい…俺は次いでにマヨとケチャップを混ぜたオーロラソースも変化として教えた…


唐揚げの漬け込みが頃合いだったので唐揚げとポテトフライを一緒に作る!油を火にかける間に芋を洗い芽をくり抜いて櫛型に切る!

油に気泡が出たのを目安に芋と鶏肉に小麦粉を付けて油に入れる…上げるザルに布を敷いて狐色になった芋と鶏肉を網で掬いザルに入れた!


出来上がりをコック長に熱いので気を付けての一言を付けて食べて貰った…

『旦那様が揚げ煮ると仰言ってたが成る程!コレは美味いですね!塩を眩した芋は酒のつまみになりますしマヨネーズやケチャップを付けると軽食の1品に入れても良いですね!』

と笑った!次は唐揚げ…


『サクっとした表面で噛むと鳥の旨味が出てきますし!実に柔らかい…コレはディナーの1品に出したいと思います!』と喜んでくれた!


俺は余った卵白の活用法としてメレンゲクッキーとパン粉を使ったコロッケとポテトサラダの作り方をコック長に教えたのだった…


しかし流石は都会の裕福な屋敷の調理場だ…火や水は魔石を使っていて加減も出来れば水も直ぐ出る…アチラの世界と遜色無いのが羨ましくも思えた…オーブンも有るし次は焼きプリンや簡単なケーキを作るのも良いかも知れない!


午後のお茶の時間の後はロバートさんにエドさんも一緒に得意先回りと云う観光だ!…


先ずは沢山の食べ物の屋台や野菜果物の屋台に香辛料の屋台にお茶や薬草の屋台と肉類を売る屋台と色々ある…市場だ!実に楽しい…

果物では様々なモノが有るオレンジやライムにリンゴ!スモモにぶどう、パイナップルも有った…

野菜もキャベツにレタスにキュウリにカボチャに西洋人参にトマトにホウレンソウにトウモロコシにアーティーチョーク迄有った…

香辛料はクミンにオレガノ、ナツメグに唐辛子やシナモンなどが有り味のバリエーションが増えそうだ!

お茶は紅茶にハーブ茶だけでなくコーヒーや緑茶も有った…価格は高そうだが!


『どうですか?ポトさん種類も豊富でしょ!』

とロバートさんが云う…

『はい!コルネ村じゃ考えられないですね!』

と俺は答えた…

『ハッハッハ!確かに…ココには輸入品も沢山入って来ますから…』

とロバートさんも笑う…

『多い分!凄まじい味の見知らぬ果物や野菜に紛い物まで良く知らないと大変では有るけどねぇ!』

っとエドさんが戯けて云う…


俺は今回オレンジとライムとリンゴにカボチャ…香辛料のクミン・オレガノ・ナツメグ・唐辛子を購入する事にした…お金を出そうとするとロバートさんに止められ…

『今日の鑑定の仕事代と料理のレシピの購入代金です!』

と言ってロバートさんが支払いを済ませた!

申し訳なくお礼を云うと…

『ポトさんは優しい方ですし純粋ですから!頼まれると簡単にタダでレシピや知識に魔法を与えてしまいがちですが!物事には常に対価が必要で在る事も学んで欲しいと思っております!1つ今日学んで貰うと先生役としては嬉しく思います!』とロバートさんは笑い…

『本来!タダより怖いモノは無いのですから』

と悪い笑顔で呟いた…


市場を後にした後も色々な店も見て回った!そして1軒の前で止まりロバートさんが…

『挨拶はしとかないと後が怖いですから…』

と言って入っていった…

『いらしゃいませ!』若い女性が対応する…

『グルミナ様はコチラかな?』

とロバートさんが云う…「えっ!師匠?」と思っていると…

『誰だい!忙しいのにアタシを呼ぶのは…』

と言ってグルミナ師匠が奥から現れた…

『おや?ロバートんちのチビにアンタ!ポトじゃないかい?…ザイルに来てたのかい?…』

と驚く師匠…

『こんにちは!師匠…今回は礼服を作る為にロバートさんにお願いしてザイルに来ました!』

と俺が答えると…

『そうかい!わざわざ有難とね!』

と微笑んだ…

『ご挨拶無しだと知れた後が怖いですから…』

とロバートさんが悪戯っぽく笑うと…

『当たり前さね!後で知った日には…激まずな薬を煎じて無理矢理に口に突っ込む処だよ!』

と師匠が云う…

『明後日は薬の勉強だから気を付けて帰るんだよ!…ロバートも良く知らせてくれたねぇ!感謝するよ!…』と師匠と話し店を後にした…


色々な店を沢山見れて満足してロバートさんの店に帰って来た…


店に入るとドミニクさんが礼服が仕立て上がったので試着して確認してほしいと話してきたので了承して試着する…

ワイシャツを着てネクタイを結ぶ!ズボンを履きジャケットを着たらスクール制服の礼服だ…

動きを確認したが問題無い様だ!


『ドミニクさん!問題無い様です!』

と俺は話して試着室を出る…俺の姿を見てロバートさんが…

『ほう!それがポトさんの言ってた礼服ですか?』

とマジマジと見つめる…

『派手さは無いですがシンプルで清楚ですからゴテゴテしたモノを嫌う方には良いかも知れませんし!広まれば需要は有るかと思います!』

とセリーヌさんが話した…


ロバートさんは話しを聞き…

『なら思い切ってウチの商会の従業員服として店頭の販売員に着させたら宣伝効果は在るのではないかな?』と話した…


『ソレは良いですねぇ!取り敢えず男性の店員から先行して、スカートのデザインが決まり次第女性店員にも支給致します!』

と決まった様だ…


支払いは明日にとの事だったので、礼服をアイテムBOXに仕舞いロバートさんと屋敷へ戻った…







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