ロバートさんの家族
ロバートさんの部屋へ戻るとロバートさんが話しかける…
『ポトさん今日はこの後!私の家にご招待したいと思いますが如何ですかな?』とロバートさんが問う!
俺は『有難いお誘いですが!ご迷惑ではありませんか?』と答えると…
『迷惑な事は無いですよ!…是非ウチの妻と息子と娘を紹介したいのです!3人には以前ポトさんの事を話してまして…聞いた3人も一度お会いしたいと以前から申しておりましたから楽しみにしてると屋敷の者が言っておりますから是非とも…』とロバートさんが笑って話した…
ロバートさんの屋敷は商会の建物の裏側で中庭を挟んだ先だった…商会はロの字に建てられており、正面1・2階が店舗3階が執務室と応接室に会議室…4階は在庫品置き場で、左の1・2階は鍛冶等の作業場で3・4階が男性従業員の部屋…右側は1・2階は縫製や加工等の作業場で3・4階が女性従業員の部屋らしい…デカい!
ロバートさんと2人屋敷に入る…両脇に執事さんやメイドさんやコックさん達が並び、正面には2人の女性と1人の男性が立っていた…
『お帰りなさいませ!旦那様!』全員が言う
『いま戻った!』とロバートさんが答えた…
『ポトさん!紹介しよう…妻のエリザベスと息子のエドリック…そして娘のロザリアだ!…3人ともコチラが以前話したポトさんだ!… 』
笑顔で紹介するロバートさん!
『お初にお目にかかり光栄です!コルネ村でロバート様にお世話になっております!ポトと申します!突然の来訪で大変失礼致しますが宜しくお願い致します』とポトが挨拶をし頭を下げる…
『まぁ〜!ご丁寧なご挨拶有難うございます私が妻のエリザベスです!エリーと呼んでくださいねぇ!』と奥さんが笑顔で答え…
『ボクは長男のエドリックだよ!エドと呼んでくれたら嬉しいなぁ!』と続き…
『私はロザリアです!初めましてポトさん!私の事はローザとお呼びください!』と挨拶を受けた…
『こんな処では何ですから中に…』と奥さんに促され執事さんの案内で全員で居間へ通された…ロバートさんの家族は奥さんのエリーさんが34歳、息子のエドさんが18歳、娘のローザさんが14歳らしい…家族の仲も良さそうで何よりだ…通された居間で座り話しを続けた…
『しかし!ポト君は10歳だよね~?丁寧な挨拶を流暢に話せるなんてボクが10歳の時は噛み噛みだったけど…大したもんだよ!』とエドさんが笑う…
『確かに!お前の10歳の時の挨拶は…カチンコチンで噛んでて!思い出しても笑えるよ…』とロバートさんが笑う…
『そうでしたねぇ〜!うふふっ…あの時はヒヤヒヤして生きた心地がしませんでしたわぁ〜』
とエリーさんが続いた…
『2人共酷いよォ〜!』とむくれるエドさんを笑いながらローザさんが口を開く…
『お兄様はまだいいですわ!私の時は平気だったのに心配したお父様の緊張が私迄移って大変でしたもの…』とロバートさんを可愛く睨んだ
『しかし10歳にして立ち振舞は完璧で商才に優れ!発想までもって…その上3つの才能を使いこなせる器用さに鑑定とアイテムBOXの能力を持ってたら父上じゃなくても「神が与えし神の子だぁ〜」って言いたくなるのも解るよ!』
とエドさんが話した…
えっ!そんな事言ってたんㇲかぁ〜と俺がロバートさんを見ると…
『まぁ〜あの時は興奮して…』とロバートさんが頭を掻いて呟いた…
『食事の用意が出来たそうよ!続きは食べながらしましょう!』とエリーさんが促した…
流石は都会の裕福な食卓だ!彩りも鮮やかで趣向をこらしている…色とりどりの瑞々しい葉野菜のサラダに手間のかかるコンソメスープにテリーヌ等をあしらった前菜!メインには鳥のハーブ焼きに骨のエキスと赤ワインで味付けされたソースが良く合ってる…
豪華な食事の間はコルネ村での俺の活動についての話題となり「揚げた料理」について皆さん興味をしめした…ロバートさんが徐ろに…
『ポトさんが落ち着いたらウチのコック長を一緒に連れて行こうか?と考えてたんだよ!』
と話した…家族は皆さん乗り気の様だ…
食事後は居間でお茶をいただきながら談笑してるとエドさんが徐ろに何かをテーブルの上に置いた…俺が『何ですか?』と尋ねると…
『コレはウチに持ち込まれたモノでドラゴンの鱗らしいんだ!…ただ父上は懐疑的で…』
と苦笑いする!
『私はコレは擬い物の贋作だと思うがな!』
とロバートさんは厳しい…
『ソコでポト君に鑑定で見て貰おうかと…』
とエドさんが頭を掻きながら言った…
エドさん曰く店の人の鑑定では本物ともニセ物とも判定は出なかったらしい…
俺はエドさんに了承し鑑定をかけた…
『鑑定!』結果は…
(ワイバーンの幼体の鱗:良品で防具等の素材に最適マヌール国産)と出た…
『確かに双方当たってます!黒龍や赤龍などのドラゴンでは有りませんがワイバーンですからドラゴンでは有りますし!マヌール国産の良品みたいですから良い品かと…』
と答えると…ロバートさん以外の3人はポカーンとした顔で俺を見ていた…
『凄いよ!ポト君…判別できただけでも凄いのに…そんなに詳しく判るなんて…父上の言う様に神の眼だよ!』とエドさんは興奮ぎみに答えた
ロバートさんは…
『私が惚れ込むのも分かるだろぉ〜!実際店で判別出来なかった物は全てポトさんが判別したし贋作も3点未然に防げた…最初の大銀貨以降ウチの買い取りは確かだと街でも噂らしいから信用は上がる一方だ!…』と自慢げに話した…
『ワイバーンならお前の眼も育っている様じゃな!…今回は合格としとくか!』ロバートさんは嬉しそうに呟いた…
エドさんも嬉しそうで『今後も精進します!』
と応え女性2人は微笑んで2人を見守っていた…
その後、ポトはこの世界に来てから初の湯船に浸かり!柔らかなベッドで押しくら饅頭も無くゆったりと眠りに就くのであった…。




