グルミナさんとの出会いと新たな世界
週末…ロバートさんと商いをしてると、一人の女性が訪ねて来た…
『アンタがポトかい?』
爺ちゃん先生と同じ歳位の眼光鋭い痩せた婆ちゃんが問う!グルミナさんだと思う…
『はい!ポトは私です…失礼ですが貴女がグルミナ様でしょうか?』ポトが答えた…
『おや?まぁ〜っ!コレはロバート!アンタの教育かい?…そうだよ!アタシがグルミナだよっ!様って程上等じゃないがねぇ…』と笑った…
『ハッハッハ!いえいえグルミナ様…彼は私が教える迄もなく、礼儀正しい子で商人としての確かな目と優れた発想をも持ち合わせた!とても優秀な商人見習いですよ!』とロバートさんが答えた…
『ほう!先日も聞いたがロバート!お前さんベタ惚れじゃないかい!…… しかし、そんな優秀な商人見習いが料理人と薬師と3つ目指してるとは…ポト!お前さん本気かい?』呆れ顔でグルミナさんが問いてくる…
『難しい事は周りに何度も言われてますが…もし可能性が有るなら試してみたいと…』ポトは苦笑いで答えた…
『ねっ?グルミナ様…若さとは素晴らしいでしょ?何処迄も可能性を秘めてる!』とロバートさんは頷いた…
『わかったよ!お前さんが本気なら教えるのは構わないさァ!但し見込みが無かったら、そん時は遠慮なくハッキリ言わせて貰うがイイね?』とグルミナさんに言われポトは『はい!』と答えた…
『良い返事だ!此れから教えるに応ってはアタシの事は…そ〜うさねぇ〜…… 師匠!…… または婆ちゃん先生でもいいよ!』とグルミナさんは誂う様な顔で言う…
『ザナディルの事をそう呼んでるんだろ?アンヌの嬢ちゃんに聞いたよ!』と笑う…
俺は照れ笑いしながら「グルミナ師匠」と呼ぶと答えた…
『取り敢えず!今のお前さんの実力を見てみたいから、ココで初級のポーション作れるかい?』と言われ『大丈夫です!』と答えた…
俺は薬草の屋台から薬草を買うと、アイテムBOXから機材を取り出し準備を調えた…
『ほう!お前さんアイテムBOX持ちかい!…確かに商人には大切な能力だねぇ〜!』とグルミナさんが呟く…
俺はマリア姉ちゃん達に教えて貰った手順で薬草を順番に刻み鍋に入れて魔力を込めなからかき混ぜていく…そして練習の時の頃合いを見極め魔力を止め、グルミナ師匠の前に出した…
『準備も手順も手際も初めての割にはやるモンだねぇ!後は品質はっと…… 』そう言ってグルミナ師匠は俺の作ったポーションを確認した…
『鑑定!……… ふふふっ!お前さん聖魔法の才能も持ってる様だね!上品質だとはねぇ〜…合格だよ!努力次第じゃお試し終わる頃には上級のポーションも作れるだろうよ!…大した才能だよ!』グルミナ師匠は呆れ顔で言った…
『まったく!アンヌの嬢ちゃんの言ってたとおりだったねぇ!お前さん 流行り病で死の淵から生き返り“死線の能力”を獲得したそうじゃないかい?…体力に魔力だけじゃなく属性の獲得に知力まで上がってるって言ってたが本当とはねぇ〜!』とグルミナ師匠は話した…
「ひつこい様ですが、女神様の暴走です!」と心の中で俺は反論した…
『こんだけの才能だぁ!薬師として囲い込みたいが! ソレはロバートも宿屋の主達も許してはくれないだろうからねぇ!大変だがお前さんが選んだ道だ!頑張んなぁ…』と師匠に激を受けた…
その後、次回からは此れ迄グルミナ師匠が街で全部作って持って来てた初級と中級のポーションを暫くは初級だけは此処で一緒に作る事となった…慣れた先々には中級も此処で作るそうだ…取り敢えずは初級を作る合間で毒消しや状態異常の解毒ポーションの作り方や傷に塗る薬なども習える様で楽しみだ!
計画の話しの後は師匠と爺ちゃん先生の若い頃の話しやマリア姉ちゃんの修道院での様子や新しく入る事が決まったミーナの話しなどを楽しく話して今日は別れたのだった…
孤児院に帰るとマリア姉ちゃんと爺ちゃん先生にグルミナ師匠と会い弟子として薬作りを習う事になったと伝えた…
『グルミナ様はアノ口調だから厳しい処も有る様だけど基本は優しい方だし!教えは的確だからポトも頑張ってね!』とマリア姉ちゃんが励ましてくれた…
師匠との話しで爺ちゃん先生の若い頃の話しをした事を話すと爺ちゃん先生は無言で横を向いてた!話し終わると…
『アヤツも変わらんのぉ!要らん事迄言いよって!』とボソッと呟く…
夕食の時間前、準備に食堂に行くとアルが話してきた…『ガルさんが頼まれてた機具が出来たので注文どおりに動くか?確認してほしいって伝えくれ!だって…』おっ!と思いミートチョッパーが出来た事に心の中でガッツポーズするのであった…
今日の夕食ではカルナおばちゃん渾身のマヨネーズを使ったポテサラが出てて、みんな『うわぁ〜!コノ白いヤツ滅茶苦茶うめェーぞ!』『おいしいぃー!』『うまうまぁ〜』と大喜びだった!
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今日は仕事が休みなので、俺は「薬草と食材と薪を補充しときたいから… 」とみんなに話して森へ来ていた!無論補充は必要だったが真の目的は、魔法等の練習場所とを繫ぐ事と今回は俺の中の世界の作成を試す為だ…
何時もの採取場所から森へ分け入るとサーチの魔法とブラインドの魔法で姿を消して周りに人や獣達が無いか確認をしながら進む…更にフライの魔法を使って飛ぶと開けた岩場に着く!
ココは俺が最近魔法や剣術の練習場所にしてる秘密の所だ…トンデモな能力になったから、全力を出すと動きも魔法も嫌でも目立つ!だから誰にも見つからないこの場所を選んだ…無論アイテムBOXの中でも練習は可能だが、生きた標的が無いと練習にならないからな!
そう!ココは魔獣も出るのだ!俺の剣は木剣で兵士見習いしてるジル兄ちゃんにカッコ良いからと強請って、以前に一本貰ったモノだから、戦闘には使えない!
戦う時は基本、体術と魔法だが転生前の経験が役に立ってるよ!銃の代わりに魔法だが使い分けも中々のモノだ!闘うモンクって感じ…
でも今日は戦闘じゃない!魔法も馴れてきたし何時でも直ぐに来れる様にココをアイテムBOXと繫ぐのと、中に世界を作るのが今日の目的だ…
俺はアイテムBOXを開いて中に入る!壁の前で手をかざし練習場所を頭で描きながら『創造主権限!い出よ扉…』と唱える…出来た扉を潜ると練習用の岩場だった…「よし!これで暇な時間に何時でも来れるな!」
再度アイテムBOXに入ると、何処迄もだだっ広い地平線が霞む方を見ながら頭の中では夏前の北海道のイメージを思い浮かべる…山と湧き水の湖に流れる川!豊かな畑の丘の向こうの彼方には海も見える…次いでに森の先に温泉と滝をイメージに加えながら唱える『神の創造!い出よ世界…』目の前には生前に行った北海道の雄大な景色が広がっていた…
俺は暫く思い出を巡らせながら歩き、世界を見て回りながら思う…
「その内!住む住人も探さないといけないかなぁ!孤児院のみんなや村の人達に話して移住して貰うか?…いやいや村人全員消えたら大騒ぎだろ!…また考えよう…… 」そんな事を思いながら森を進む、抜けた処には温泉が火山の煙と共に湧き出し流れた先に池を創って湯気を上げていた…「コリャいいや!次から訓練後は此処で温泉に浸かり身体を休めよう!」そんな事をポトは考えていた…
その後も川に海にをフライの魔法で見て回りもういい時間だったのでアイテムBOXを開いてて壁の前に戻る…壁に手を翳し孤児院の裏の木の陰の目立たない場所を思いながら唱えて扉を作り俺は孤児院へと帰るのであった…




