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捨てられた異世界転生者  作者: 猫だるま
転生と転異 其々の始まり
13/61

初めての商い2

俺とロバートさんはトリノさんの宿屋の料理場に居る…


先程、屋台で売られてたキジ肉と薬草の屋台で売られてたローズマリーとタイムとニンニクを買い、ロバートさんが持って来てくれてた岩塩にゼルの卵の皮を剝いて潰したヤツと俺が持って来てた蜂蜜とを合わせて漬け込んでいたモノを取り出した…

「本当はもう暫く漬け込みたかったが仕様が無い」


俺は取り出した肉をぶつ切りにして、ロバートさんが持って来てくれた小麦粉を付けた…

火にかけてた油の入った鉄鍋にまぶした肉を入れる…

『カラカラ』と音を立て、唐揚げの良い匂いがしてきた…


狐色になった唐揚げを鉄網のオタマで掬い鉄網のザルに布を敷いた上にあげる…


『出来たのか?』問いかけるボルバさんに

『うん!先に味を見てみる!』と言って唐揚げを1つ木のフォークで刺して口にした…

「熱っ!(ホフホフ…)やっぱ漬け込みが少なかったから少し硬いが味はイイな!とりあえず合格だ…」


『食べて見てください!』


俺の応えに3人が待ってました!とばかりに、唐揚げに木のフォークを刺して頬張った…


『熱っ!』「あっ声が斉った…」


『ほぉ〜こりゃまた美味いなぁ〜!』『美味めぇ〜上出来だぜぇーっこりゃ!』『コレはまた良いですねぇー!』 3人3様に気に入った様だ…


『トリノのおじちゃん!余り物の硬いパンとか無い?』と俺が訊ねると…

『客に出した余りで賄いにしようと思ってたのが有るよ!』と応えが返ってきた…

俺は此処に有る物は何でも使って良いと云うトリノさんの言葉に甘え、カルフェ芋と玉葱に鹿肉少しと卵1つに余りのパン数個を分けてもらう…


作るのはコロッケだ…


まずは芋を洗って皮を剝いて芽をくり抜いたモノを沸かした湯で煮る…

その間に玉葱をみじん切りに、鹿肉1枚を細切りにして更にそれを細かく切って包丁で叩きミンチ状にしていく…

水分がとび硬くなったパンを岩塩をかける時に使う おろし金でパン粉にした…


湯で煮た芋を取り出し石のすり鉢に入れて潰す!そこに玉葱のみじん切りと鹿肉のミンチを入れて混ぜ合せ、最後に岩塩で味を整えた…(胡椒が欲しかったがコチラの世界では高価なので今回はナシだ…)

 出来上がったタネを小判型に形成し、別の器で卵を入れ溶いたモノに小麦粉を混ぜた液を作れば下準備は完了だ…


真剣に作業を見守ってた3人に…

『じゃーっ作っていきますねぇ〜!』と声をかけて油の入った鉄鍋を再度火にかける…

気泡が出て温まった鍋の中に形成したアンに卵液・パン粉を付けなから入れていった…


『カラカラ』と音をたてるコロッケを狐色になるまで揚げたらサッと取り出して布を敷いたザルに上げていった…


『完成です!』と俺は言うと1つ味見をする…

カリっとした食感の後、芋のホクホク感にミンチと玉葱の旨味が合わさり成功だ!

俺が笑顔で『どおぞ!』とススメると3人共我先にと手を出した…


『コイツもうめぇ~ぞっ!』『本当だねェ〜!しかしポトがこんなに料理が上手とはねぇ〜』『コレもまた秀逸ですなぁ〜!』


3人の満足そうな笑顔に「ホっ」とするポトであった…


因みに甘芋も素揚げし、蜂蜜を絡めて大学芋風も作ってみたがコチラは、カリっとした食感は出せなかったし…『街で女性なら売れるだろうが、酒飲みのドワーフや獣人、冒険者が相手の村じゃ厳しいだろう』…との評価だった…残念!孤児院でカルナおばちゃんに教えよう!とポトは思ったのだった…


試食後、4人で座りながらお茶を飲みロバートさんが俺が商人見習いになった経過を話していた…


『3つってお前正気かぁ〜』とボルバさんが言って、横でトリノさんも苦笑いしてる…


『まぁ〜確かに3つは大変でしょうが、私の見立てでは少なからず!商人と料理人の才能は確かなモノが有る様に見受けられます!』とロバートさんが言い『確かに』と2人が答えた…


そしてトリノさんが今日の経緯について話した…

 元々、田舎で痩せた土地の村では様々な食材や料理に関する情報も乏しく宿屋や食堂で出す料理も少ないレパートリーでマンネリ化してしまい、利用する鉱山のドワーフや獣人達に冒険者達からは嫌味の様な誂いの言葉を投げかけられる事に長年頭を悩ましていたそうだ…

そこに俺が珍しいモノを出してるとドワーフ達が騒ぐのを聞き、藁にもすがる思いで声をかけたのが今日の経緯だと話した…


『どうかなぁ〜ポト…今日作ってくれたモノを1つでもいいんだ!お願い出来ないかい?』


『先っきも言った様にどれも使うのは構わないと思ってるんだけど他にソレにかけたり付けたりするモノも試行錯誤したいからまだ完成はしてないんだよねぇ〜!…』


『アレで完成じゃないのかぁ!』ボルバさんが驚く!


『味を変えるだけのソース何んだけど有った方が飽きられないと思うんだぁ〜…それに色々な料理にも使えるし…』


『成る程…… 』と2人は頷いた…


其々が考えてる時にロバートさんが口を開く…

『ではこの様な案はどうですかな?』


ロバートさんの提案はこうだ…


料理は其々を名物とし其々が被らない様にする!其々持ち込みを許可しソースなどの試行は両店に1日ずつポトが来て行い足りない食材はロバートが用意…代金はトリノさん達2人が折半で支払うと云う物だ…


『俺等は願ったりだが…ポトお前はいいのか?』

とボルバさんが聞く…

『俺は試作場所を貸して貰えるならソレで良い』

と答えた…


全員が納得して笑顔で話す中でロバートさんがポツリと…

『商人と料理人は叶いましたからあとは薬師ですねぇ!』と意味有りげ呟いた… 


取り敢えず明日来るがその前に用意したい器具が在り鍛冶工房と木工工房に相談したいから、その後にトリノさん所に行く約束をしロバートさんには明後日に胡椒と砂糖を高価なので少量だけ持って来てもらう約束をして、其々別れた…… 。










登場人物紹介

トーラス・ロバート 36歳 トーラス商会主人

ルト公国有数のトーラス商会の二代目店主で目利きな優れた商人であるとともに各国の貴族や商会とも硬軟合せた交渉も出来る実力者である…

性格は誠実で先代より教えられた信用と堅実さを守っている。

基礎レベルLv.18 HP600 MP.300

属性魔法:水属性Lv.4 土属性Lv.3

特殊魔法:アイテムBOX Lv.13

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