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神の降臨

 532回目の映写機世界では、グロリアス正教と呼ばれる教団が大きな勢力を維持していた。曰く、いつか神が世界に降り立ち、この世界を導くという。そして、その神の為に祈りを捧げ、より良き道へ指し示してもらうことを願う。そんな勢力であった。


 そんなグロリアス正教の本拠地、祈りの大教会にて、多くの人が集まり、三本の杖に対し、祈りを捧げている。教祖リダイルは、神託があったことを告げた、神が降臨すると。それに呼応するかのように、三本の杖、トリケトラは光を放っている。


 神聖の管理者メビウスは、創造する権限をもっている。内に秘めた創造の光、無限光。それを扱う事が出来る。だが、そのままでは形にならぬただの力であり、ただの光でしか無い。だからこそ、力を誘導する強い想いが必要であり、その想いが強ければ強い程に、多くの力を形とする事が出来る。


 今まで貯めてきた想いの力、祈りの力を形にする時が来た。純白のトリケトラ、虹灰のトリケトラ、陰黒のトリケトラの順に、祈りの力によって、誘導された創造の光が放たれ、何か形を成そうとしている。


 メビウスは、それの核となるように、自身の持つ権限の一部を埋め込む。権限の欠片は、存在の核となり、在り方となる。そして、祈りと創造の光によって肉付けされ、一体の存在がこの場に誕生したのであった。


「全ての人の、祈りのために」


 背中に生やした白い翼、頭の上には金の輪、純白の衣を纏い、神々しささえも感じさせる。神たる天使とも、信仰の天使とも呼ばれる存在が微笑んでいる。


「私は、オールグローリア。祈りは、届きました」

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