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EP.6 - 14
輝く星々を見上げた。
空がとても高く感じる。
歩む先を見据えた。
土がとても近く感じる。
――――まだ、慣れない。
体は小さく弱々しい。
声も、覇気が無い。
この姿でこの先、生きるのか。
天命は行じ難し。
右後足で地を蹴る。
右前足が自然と前に出る。
左後足が重心を戻す。
左前足で前傾姿勢を支える。
――――まだ、慣れない。
四足歩行の律動は気を急かす。
短命は、生き急ぐが故か。
軽すぎるこの体。
急く魂が、跳ね上げる。
この身一つでは不安だ。
野生を耐え抜く自信が無い。
人に頼ろう。
人の文明に頼ろう。
私と同じ尾を持つ少女。
私はお前と共に行く。
地の底から救い出したのだ。
何も文句は無いだろう。
忘れただろうか。
いや、覚えている。
少女は私に食事を与えた。
私は少女と共に歩んだ。
夢の様な現は続く。
時を経て、命を経て。
無限の如く。
夢幻の如く。
嗚呼、それにしても慣れない。
四肢の怠さが抜けない。
気晴らしに、跳ねてみる。
それに合わせて、少女は踊る。




