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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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迷宮攻略(62層)

やっとログイン出来ました。

異世界転生98日目の朝。


俺はマリンの部屋で起きた。

女の子らしい、可愛い部屋だ。

小物を集めるのが趣味かな。

まぁ、昨夜は声にならない悲鳴が聞こえ続けていたが。



「あ、ジンさん。おはようございます。

 ……昨夜は、ありがとうございました。」


手を当てながら照れて言われると、こっちまで恥ずかしくなる。

調理の音が聞こえると思っていたが、朝食を作ってくれたらしい。


「朝食、一緒にどうですか?」


「まぁ、少しだけなら。」


「お急ぎですか?

 私はでも……あの。」


昨夜が初めての反応ではないが、こっそりアインに魔法を使わせながら、

失神と覚醒をこれでもかと味合わせたからな。

太ももから床まで、俺を待っていると伝えてくる。




マインの熱い吐息を聞きながら、俺は準備をする。

今回は、浮気認定されないよな?

一時的な関係だし、大丈夫なはず。大丈夫なはず!

絶対、大丈夫なはず!!



「俺は地下迷宮に行くよ。

 本日もセント達と攻略することになってるから。」


「…あ、はい。

 引き留めてすいませんでした。

 ……今日も、ギルドに来てくれますか?」


「約束は出来ないかな?」


「……分かりました。

 いってらっしゃいです!」






「よくも置き去りにしやがったな!」


俺は迷宮前に来たわけだが、三人とも草臥れた格好で揃っている。

まぁ、そのまま転移部屋に向かうわけだが。



「何か情報は掴めたか?」


「それが、昨夜も今朝もギルドには寄っていないらしい。

 最深部でくたばってるかもな。」


残念ながら、皆元気にしている。

既に起き出していて、63層を攻略中のようだ。


「それなら、のんびり進めそうだな。」


「バカ言え!

 今日中に攻略するんだよ!!」


昨夜のマリンの態度を勘違いしていて、

畳みかけることで決定的にしたいって魂胆かな。

そのにやけ顔はどうかと思うが。






俺は地下迷宮55層の転移部屋に到着した。

廊下に繋がる扉を開けて進むと、いつもの分岐がある。



「左かな?」


「右に進むぞ。

 55層から60層は我達の庭だ。

 大体の道は見当が付く。」


「60層以上を攻略していたんじゃないのか?」


「毎日そんなこと出来るかよ!

 調子が上がらない日は、この辺りで稼いでいたのさ。」


確かに、毎日命懸けの冒険をする必要性もないしな。

この辺りでも、十分食べていけるだけの収入を得られるだろう。




廊下の扉が開き、リビングアーマーが雪崩れ込んでくる。

弓と投げ槍による中距離攻撃を行いながら、

前衛はこちらに走り出し、後衛は魔法の狙いを定めている。


俺はセントの歩調に合わせて前進しながら、アイスアローを放って後衛の数を減らす。

前衛とぶつかりだした頃に、リビングアーマーとダイスの魔法が放たれる。


リビングアーマーは俺を集中的に狙ってくるが、ダイスは魔法使いを狙っている。

飛来する魔法をファイアアローで吹き飛ばしながら、炎で中距離攻撃を逸らしていく。


クーペの槍によって作られた隙に剣を差し込み、リビングアーマーを葬る。

セントによっても数を減らされた前衛が一歩下がり、捨て身の突撃をしてくる。


その後ろでは残りのリビングアーマーが、一斉に中距離攻撃を行い前衛の援護をしてくる。

どちらの対応をしても、もう一方の攻撃には間に合わないだろう。

高ランクの冒険者じゃなければな。


セントは盾で両方耐えることにしたらしい。

クーペは後退しながら前衛の足止めをして、ダイスが中距離攻撃に魔法で対処している。


俺は剣のみで対応する。

矢を切り飛ばし槍を叩き折り、前衛は真っ二つにする。

多少質量が多かろうと、抵抗を感じないからな。


中距離攻撃が途絶えると、クーペは反転して飛び出しているリビングアーマーを攻撃する。

セントは盾を使って前方を防ぎながら、その横っ面を叩き切っている。


俺は中衛に向かって走り出している。

到達する前に、ダイスの援護魔法があるだろう。




「一回の数が多くなってきたな。」


「まだ個体の強さはそうでもねぇよ。

 60層なら、俺は突進を避けていたぜ!」


「そんなんで、65層まで行けるのか?」


「ジンが前衛をやれ!

 俺とクーペが中衛やるから!!」


俺に丸投げかよ!






異世界転生98日目の夕方。


俺は地下迷宮62層の罠に足止めされている。



「ダメだ!開かないぜ?

 そっちはどうだ!?」


「こちらも開きません。」


「以下同文。」


「ジンはもうちょっと危機感持てよ!」


いや、開けようと思えば壊せるからなんとも。


つまり、俺たちは閉じ込められているわけだ。

前方にあった三方向に続く扉は壁に装飾が施してあるだけで、

通ってきた後方の扉はロックされている。

小部屋もない通路に、監禁されたわけだ。



「今夜はここに一泊でいいんじゃ?」


「明日になったら出られるのかよ!?」


「なら、本日なら出られるのか?」


「そ、そうだぜ!

 早い方がいいに決まってる!」


そんな戯れ言を無視して、ダイスとクーペは夕食を食べ出す。

もちろん、俺もだが。

ありがとうございました。


先日からログイン出来なくなり、連続更新が出来ませんでした。

書き溜もしていない為、次の連続更新は7月18日からの連休を予定しております。


まぁ、その際にログイン出来るか不安ですが。

サイトにはバグだと書いてありますが、なんなんでしょうね。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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