ハーレム要員登場
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こうゆう → こういう
異世界○○日目の朝は、山頂だった。
うん、数えるの面倒になってきたよ。
ドラゴン、いや正確には属性がどうとか言っていたが、兎に角大金を稼いだ後、
俺は王都へ直線移動してみた。
だいたいだがな。
アバストスから王都まで、いくつもの領地を経由して行かねばならないらしい。
ただ、魔領域である山脈等々を突っ切れば短縮できる。
「ジンは早起きだな。私はまだ動きたくないぞ?」
なんでまた、こんなドラゴンに会ったんだろうか。
それは、直線移動して二日目のことだった。
俺は今まで感じた事の無い、親近感を感じたのだ。
それは相手も同じだったのであろう。
すぐに、山ほどもある巨大なドラゴンが姿を現した。
「ねぇ、あなた。私と子作りに励もうぞ?」
待て、なぜ言葉をドラゴンが話しているのだ。
そして子作り、急過ぎないか?
いや、ドラゴンと子作りなんてできないと思うのだが、この世界では可能なのか?
「お前、誰?」
「私は、ネプ。エンシェントドラゴンよ。」
それは「寝ててプー」の略じゃないよな?
大きな、大層大きな口から涎が垂れているのだが。
「とりあえず、涎拭いたら?」
「え?ひ、ひゃーー」
うん、分かった。
こいつ強いんだわ、多分。
強いと行っても、存在を感じられるっていう程度だが。
「俺はジン。ドラゴンと子作りするつもりはない」
「ふふふ、私たちエンシェントドラゴンの秘技を見せてあげるわ!!」
あー、あれか。
人間っぽく変身できるっていうパターンなのね。
……。
やばいな、頂きます。
んで、冒頭に戻ると。
ネプは、黒い髪を臀部まで伸ばしていた。
肌は真っ白。そして、胸は巨砲だった。
背は俺の顎に届かないくらい。
顔は、いわなくても分かるだろう?
ぱっちりした黒いお目々に、慎ましい口元。
女性と少女のまさに中間。
やや大人びたロリ巨乳、美味しく頂くしかなかったわけだ。
処女だったので、なお興奮。許せ。
途中でネプが気絶してしまったのは、やり過ぎたと思う。
さて、ネプによればあと一日ほど走れば、王都に着くらしい。
オークションまでは、3日といったところか。
こら、日数の違いに突っ込まない!
王都とは、やはり大きいものだ。
まぁ、この異世界においてだが。
十階建てはある城壁に、広大な農地。
住民もさぞかし多いのだろう。
門までの行列もかなりの物だ。
…あれ?ネプって人類じゃなくね?
「なぁ、ネプ。ステータスってどうなってる?」
「うん?その辺の少女と同じはずだぞ?」
「見せてみろ」
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名前:ネプ・アイン・エンシェント
種族:獣人(竜種)
レベル:15
生命力:500/500
魔力 :1000/1000
体力 :60
知力 :80
俊敏力:20
スキル:炎魔法(2)、雷魔法(4)、光魔法(6)
ギフト:なし
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うん、判断が付かないが。
高すぎると思うぞ?
「とりあえず、名前と種族以外は隠しておこう」
「仕方あるまい。」
王都の大通りは、まさに転生小説の通り。
所狭しと、屋台が広がっていた。
「食べたいとか言わないんだな?」
「何度も来たから」
ネプの方が、王都のこと詳しいのか。
てか、何歳なんだ?聞かないけどさ。
さて、まずは宿だな。
商業ギルドで聞くか。
きっと、中心部にあるだろうし。
中心は城だけど。
ここだな。
でかい、高そう。成金趣味。
まぁ、いいや。
「失礼します。アバストス支部で紹介状を頂きましたランク1商人のジンと申します。」
「これはご丁寧にありがとうございます。…確認致しました。確かにアバストス支部マスターのサインです。担当の者を呼びますので、少々お待ち頂けますでしょうか?」
「はい、よろしくお願い致します。」
支部マスターって、シュッタルト氏のことか。
知らなかった。
「これはこれはジン様。ご活躍は伺っております。私エスパルト王国商業ギルド本部希少物マスターを務めさせて頂いておりますモシエトンと申します。」
「よろしくお願いいたします。ランク1商人のジンと申します。」
「なんでも、最高級奴隷オークションに参加なされるとか。VIP専用の館へご案内いたしましょうか?」
「はい、それもお願いしたいのですが、安全な宿屋もご紹介頂けないかと」
「承ります。」
そして、王城のほど近く。
まさに大貴族が住まう場所にある宿屋を紹介された。
一泊金貨2枚、高いがいいだろう。
安全には変えられない。
いい部屋だ。
寝室、浴室、応接室。
執事もとても丁寧な対応だった。
一応、買えるだけの高級な服を着ているが。
そういえば、王都まできてやっと物価水準に確信が持てた。
およそ銅貨一枚100円だな。
ただし、土地代は安い。
銀貨なら1万円
金貨なら100万円
白金貨なら1億円
魔金貨なら100億円
つまり、今の資産は900億円。
日本じゃ考えられない額だ。
「ネプ。俺は出かけるから、部屋で待っていてくれ」
「私は連れて行ってくれぬのだな?新しい女は一人で選びたいと?」
「もちろんだ!」
うん、こういう時は強引に限る。
「くっ、わ、分かった。好きにするがよい!」
涙目だったが、仕方ないだろう。
俺も自分の女を連れて、他の女の物色が出来るほど図太くはない。
今回のオークションでは、エルフが出品されるという情報があった。
なんでも、最近エルフの集落を墜としたのだとか。
VIP用の招待状を使って、奴隷達を見てみたが、エルフは凄いな。
まるで人形のような、整った美がそこにある。
特に、支配層だったハイエルフ。
これは絶対物にしなければならん。
まぁ、高くても白金貨数枚、日本円で数億なので、余裕なんだが。
さて、次は裏オークションの会場に行ってみよう。
場所は、一緒に来ていたモシエトン氏がこっそり教えてくれたし。
うん、分かった。
裏オークションとは、魔獣や魔族のオークションなわけだ。
裏って言うから、幼女が拷問でもされてるのかと心配した。
魔獣は、まさに敵として認知されている。
ただ、容姿が優れている物がいないわけではないらしい。
その容姿で、獲物を狩るようだが。
魔族に至っては、人類や獣人と変わらないだろう。
たまに、全然違う型のもいるが。
そして、強力な魔族が支配する地域を魔領域というらしい。
聞いてないぞ、宿屋のおやっさん。
注目は、吸血鬼だな。欲しい。
ありがとうございました。