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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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造船の難度

連続更新二日目

本日四話目です。

異世界転生84日目の昼前。


俺たちはルーメンの軍港を出航している。

乾ドックの扉を開けて、コークスを燃料とする蒸気機関に火を入れる。


蒸気タービンが回り出したので、舵を取ってみる。

まぁ、少しずつしか反応しないんだけど。


それよりも、防波堤を作っていなかったな。

いつものセットで湾の周囲を埋め立てる。

水面から5メートルも出しておけば十分だろう。






異世界転生84日目の昼。


俺たちは艦船上で昼食を取っている。

潮風が気持ちよく、新鮮な魚も食欲をそそる。

残念ながら、醤油は製造中なんだがな。


「お兄様、生魚って食べられるんですか?」


「新鮮なものはお刺身で食べられるよ。

 塩を付けて頂いてごらん。」


マイの笑顔に癒やされる。

俺は味噌を付けて頂こう。






昼食後、俺は船の改造に向かう。

昨晩、俺達が寝ている間も色々と改造していたようだが。




まず、艦橋を作成する。

掘っ立て小屋で操舵するのは見た目がな。


石魔法でチタン等を生成して、炎魔法でチタン合金にする。

冷やしてしまうと加工に時間が掛かるので、溶けているチタン合金をそのまま成形する。

レーダーがないのでなるべく高い艦橋が必要だが、50メートルもあれば十分だろう。




次は外殻の強化だ。

魔獣による浸水が発生しているので、かなり厚くする必要がある。

えーと、2メートルもあればいいのか?


「我が神よ。沈みます。」


……え?沈む?


「1メートルなら沈まないか?」


「50センチにして下さい。」


チタン合金、クロムモリブデン魔法金属、その他合金を重ね合わせるか。

でも、これって強度足りなくないか?



「イリン、ちょっとこの板に穴開けてみて。」


「はい、ご主人様。」


作成した装甲をテストしてみたが、

うん、簡単に穴が開いたな。


「50センチにして下さい。」


……分かりました。

イリンがなでなでしてくれるんだが、性格変わったな。

いや、本来はこんな性格だったと言うべきか。

可愛い……抱きしめよう。




次は蒸気機関を改造する。

水蒸気の圧力不足で、蒸気タービンが満足に回っていないんだよな。


少しは加圧しているんだが、専用のポンプを設置する。

また、蒸気タービンに入るまでに、更に温度を上げるため配管を追加してみよう。




……スクリューがちゃんと回り出したのは嬉しいんだが、止まる事を考えていなかった。

スクリューがタービンと直結しているから、逆回転できないんだが。

いや、流れだけ逆にすればいいな。

可変ピッチにスクリューを改造しよう。






異世界転生84日目の夕方。


「アイン、あとはやっておいて。」


「仰せのままに。」


造船にも飽きてきたのでアインの出番だ。

まぁ、殆どアインの手が加えられているんだが。




俺は榴弾砲で魔獣を撃退している。

信管に時間を指定して、弾を込めて撃つ。

榴弾の威力の御陰で撃退できているが、船底からの攻撃に無防備だな。

氷魔法を用いて、船底方向は進入禁止にしよう。


まぁ、夜には船ごと誤認させて寝るんだけどな。

ありがとうございました。


今回の連続更新はここまでの予定です。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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