イリンが選んだこと
連続更新二日目
本日二話目です。
異世界転生83日目の朝。
俺はルーメンの屋敷で起きた。
朝食はララが作ってくれているようだ。
俺は軍港作成の続きを行っている。
まず、岸壁を作成するが、桟橋の利便性も取り入れることにする。
海底の地盤を花崗岩に変換して、幅200メートル長さ600メートル高さ50メートルの花崗岩を、
海側が長くなるように設置する。
花崗岩の周囲を粘土質の土壌で囲って、外側をクロムモリブデン魔法金属製の板で補強する。
板の表面には、樹脂を塗りたくっておこう。
更に、間隔を200メートル開けて左右に一本ずつ、合計3本作成する。
港の幅は1400メートル程かな。
岸壁に囲まれた二箇所、その港の奥に乾ドックを作成する。
200メートル程抉って、先程と同様に周囲を補強する。
ドック入り口の水門は、厚さ5メートルの鋼鉄製だ。
次に、船体になる鋼板を研究施設から持ってこさせる。
巨人種の知識を活かしながら、圧力をかけ少しずつ成形していく。
割れたり歪んだり、力加減が難しいな。
鋼板をプレス加工後、それぞれを溶接する。
これは炎魔法をあてるだけなので簡単だな。
うん、取り敢えず船体が出来た。
中身の鋼板も、適当に溶接する。
最後に、乾ドックに注水する。
おぉー。浮いてるよ、船浮いてる。
後のことは、巨人種と巫女天狗に任せよう。
異世界転生83日目の夕方。
「陛下、夕食は如何ですか?」
俺はルーメンの屋敷に帰ってきた。
ん?あれ?
「あぁ、うん。
……イリン、どうして此処にいるんだ?」
「私は奴隷から解放されようとも、陛下にお仕えする所存です。
元奴隷の我が儘を、お許し下さいますか?」
「いや、嬉しいけれど。
故郷を訪れるんじゃなかったか?」
「既に訪ねて参りました。
荒廃して見るも無惨な有様でしたが、満足致しました。」
「いやいや、昨日のことだよ?」
「ステータス。
陛下、是非ご確認下さい。」
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名前:イリンフォース・ダウ・ストリーム
種族:魔人(吸血種)(根源)
レベル:54
生命力:32244815009742700000000000000000000
/32244815009742700000000000000000000
魔力 :12263907973326800000000000000000000000000000000000
/12263907973326800000000000000000000000000000000000
体力 :272284292340947000000000
知力 :6679631549223190000000000000000000
俊敏力:8473044345413770000000
スキル:身体能力強化(2)、氷魔法(2)、闇魔法(5)、魅了(3)
ギフト:変身(3)
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あぁ、うん。
命数で表現するとこうなるのか?
生命力:
322溝4481穣5009じょ7427垓0000京0000兆0000億0000万0000
魔力:
12極2639載0797正3326澗8000溝0000穣0000じょ0000垓0000京0000兆0000億0000万0000
体力:
2722垓8429京2340兆9470億0000万0000
知力:
66溝7963穣1549じょ2231垓9000京0000兆0000億0000万0000
俊敏力:
84垓7304京4345兆4137億7000万0000
確かに、一日あれば帰って来られる。
「でも、王国における魔族の扱いは、知っているよな?」
「陛下、こんな魔法は如何でしょうか?」
イリンは隷属の首輪を嵌めて、魔法を発動する。
……首輪が、隷属を示している。
「巫女天狗様から、ご主人様の血液を分けて頂いて、
私が、私自身に闇魔法を用いました。
ご主人様、ご不満ですか?」
隷属の内容は、聞かないでおこう。
ネプとアヤさんは、イリンがこうするつもりだと知っていたな。
ネプ、笑いすぎだから!!
ありがとうございました。
「じょ」は環境依存文字ということで、ひらがなになっております。




