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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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冒険者ギルドへの対応

本日四話目です。

異世界転生81日目の昼。


俺は帝都に来ている。

俺とフーリゲ、冒険者ギルドの会談があるからな。


「ジン、その護衛は大丈夫なのかい?」


「護衛としては十分働けるさ。」


フーリゲが連れてきたのは、公爵と顔見知りの近衛兵だ。

古参で固めて、情報統制か。


「ジンがいいならいいんだけどね。

 ……それにしても、随分気合いが入っているね。

 僕と会うときと比べものにならないんだけど。」


「なんだフーリゲ、気を使って欲しいのか?」


「いや、気を使わず会いに来てよ。

 ジンとはいつでも会うからさ。」


「子作り中はゴメンだがな。」


フーリゲと公爵の戦いは、未だに続いているらしい。

公爵の悪足掻きかもしれないが。






俺達は会談場所、帝都の執務室で待っている。

フーリゲが使う執務室の次に厳重な部屋だ。

まぁ、今回は周囲に巫女天狗がいるから、俺の屋敷並に厳重だが。



「これはこれはフーリゲ陛下、ジン陛下。

 此度の不手際、弁明のしようもございません。」


冒険者ギルドは、トップと護衛が二人だ。

二人とも、小火器で武装したSランク冒険者兼鑑定持ち。

つまり、部屋に入って来るなり、真っ青で震えている。

トップが催促しても、俺から目を離すことなど出来はしない。


「エグゼクティブマスター、相応の賠償を頂けるお約束のはず。

 それが果たされれば、エスパルト王国は此度のことを忘れることも出来ましょう。」


「いくら不手際とは言え、真っ先に王国が冒険者ギルドに制裁を加えた事実は変わりません。

 我々の了解がない以上、敵対行為とも言えますが。」


このエグゼクティブマスターは、この会談が交渉の場だと思っているらしい。

連れてきた冒険者にも、大いに期待しているのだろう。


「エグゼクティブマスター、賠償を支払え。」


「ジン陛下、陛下が行われたことを問題としているのです。

 魔族と繋がっていたとはいえ、問答無用で拷問にかけるなど、

 冒険者ギルドを何だとお思いですか?」


「魔族と通じた敵、と言えば良いかな?」


「通じていたのは一部の人間だけです!

 それをギルド全体の問題とお思いになるのですか?」


「一部とは言っても、エグゼクティブマスターも数人関わっていたが?」


「それを一部というのです!

 そもそも、彼らは魔族への対抗手段を編み出していたのです。

 この小火器は、小型ながら圧倒的な戦力となり得るのです!」


いや、知ってるよ?

小火器の発明により、陸上戦闘は様変わりしたからな。



「魔族の協力を得て、魔族への対抗手段を開発する。

 矛盾しているとは思わないのですか?」


「彼らが関わっていたのは巨人種だけです!

 他の廃すべき魔族は無数に存在しますぞ?

 フーリゲ陛下からも、ジン陛下に仰って下さい!!」


「えっと、ジン?どうしようか?」


「なぜそんなにも弱気なのです!

 公国は王国の一部なのでしょう!?」


うん、分かったよ。

このエグゼクティブマスターは賠償する気が無いんだな。

いや、以前はあったのかも知れないが、小火器の威力に調子に乗っているのだろう。


「護衛の二人、エグゼクティブマスターは突然死したようだ。

 どうする?」


「も、も、も、問題ございません!!!」


「何を言っているんだ!しっかりしろ!?」


さくっとエグゼクティブマスターの脳を茹で上げる。

フーリゲが頭を抱えているが、護衛が証言するのだから大丈夫だろう。


「君たちは今から俺の奴隷だ。

 あと、賠償の品も持って来てくれよ。」


「了解致しました!!!」


うん、声が大きい。

冒険者ギルドの闇は、大体処分したと思っていたが、

組織自体が腐り始めているようだな。


「フーリゲ、真面な人間を派遣するんだな。」


「分かっているよ、ジン。

 こうなることも予想していたさ……。

 彼ら以外の冒険者はどうすれば良いかな?」


「奴らは話さないだろうから、帰していいんじゃないか?

 話したなら、こっちで貰うよ。」


「冒険者ギルドの方は、こっちでなんとかするよ。」


フーリゲは対応策を準備していたようだな。

俺のこと、分かってきたじゃないか。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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