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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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騎士からの逃亡

異世界転生77日目の夕方。


俺達は冒険者ギルドで騎士と対峙している。

アヤさんの足下には、気絶した騎士が一人。

俺が仕官を断ったことを、根に持っているらしい。



「本気でいけ!!」


騎士は抜剣後、三人ずつで囲ってくる。

俺は間合いを詰めて、一人目を肘で沈め、二人目を柄で沈める。

三人目は避けて、アヤさんの元に行く。


「そっちに行ったぞ!」


騎士の言葉は遅く、アヤさんの周りから残りを脱落させる。

まぁ、一人はアヤさんが狩っていたが。


「アヤさん、行きましょう!」


「分かった!」


俺達はギルドの裏口に走り、騎士の中から老齢の騎士が追いかけてくる。






「アヤさん、抱っこしますよ?」


通りを門へと走っているが、騎士の方が速い。

返事を待たずに、お姫様だっこしてより速く走る。


それでも、騎士は着いてくる。

身体能力強化のスキルが、高レベルなんだろうか。


とりあえず、宿にある私物を巫女天狗に回収させる。






門番の制止を無視して、俺達は北にある森に入っていく。

騎士との距離は、かなり離れたかな。

まだ足跡を追ってくるだろうが、一旦帰るだろう。



「アヤさん、大丈夫ですか?」


「私は大丈夫よ。追っ手は撒けた?」


「足跡とか残っているので、油断は出来ませんが。」


「追撃があるにしても、暫く時間が掛かるわ。

 あの金ぴか野郎に報告に戻るでしょうし……。

 兎に角、このまま進みましょう。

 二日も歩けば、街があるわよ。」


その街はね、一帯の王国軍の拠点なんです。


獣公爵領には、馬に乗った騎士が最初に展開した。

移動速度の遅い歩兵等は、逐次展開中だ。

展開は、その街まで完了している。


街道を早馬で走れば、半日あまりしか掛からない距離にある。

金ぴか野郎が貴族出身ならば、挟み撃ちにされるだろうな。

挟撃規模は、貴族家の位に依るだろう。

アインに、奴が何処の貴族出身か調べさせないと。






異世界転生77日目の夜。


俺達は、森の中を北に進んでいる。

日没と同時に就寝するのが普通だが、今は非常時だからな。


「そろそろ休みましょう。

 明日も歩くんだしね。」


「分かりました。

 軽食ありますけど、食べますか?」


リルエルとマイ作のサンドイッチだけど、美味しく出来たらしい。

バターとマヨネーズの力かな。


「頂くわ。美味しい……。」


一頻り笑った後、アヤさんはいつものように。


「先に寝ていいわよ。

 真夜中には交代して貰うから。」


「分かりました。お休みなさい。」


そう言って、アヤさんに睡眠魔法をかけさせる。

巫女天狗の監視下で、ゆっくり休んで貰う。

こうでもしないと、俺は朝まで起こされないからな。




「アイン、フーリゲの予定は?」


「我が神よ。子作り中にございます。」


「金ぴか野郎の出身貴族家は分かった?」


「軍事に長けた伯爵家の四男として、一帯の副責任者でございます。」


因みに、責任者は巫女天狗だ。

当たり前だが。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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