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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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ランクアップ

異世界転生74日目の昼。


俺はフーリゲらと話し合っていた。

報告やら交渉やら、後始末以外にも色々だ。

俺はギルドへの要求を考えているので、アインが対応しているが。



「フーリゲ、要求に『ギルド秘蔵のスキル書をいくつか頂く』という内容を追加してくれ。」


スキル書とは、読むとスキルが覚えられる使い捨てアイテムだ。

アインによると、ギルドが秘蔵しているのは、

ギフトが覚えられるレア中のレアアイテムだが。


「……そうだね、ジンからの要求だと明確にすればのんでくれると思うよ。」


「それなら、交渉は任せるよ。」


俺が欲しいのは「誤認」という、隠蔽系スキルのギフト版だ。


巫女天狗による情報収集には、姿を隠せないという問題がある。

もちろん、認識し辛くすることはできるが、

ギフトスキルには引っかかる可能性があった。

ギフトにはギフトで対抗するのが、一番手っ取り早い。


他にも、アイテムボックスのスキル書を貰おう。

ギフト版の強力なのがあるみたいだしな。






異世界転生74日目の昼過ぎ。


俺は眷属のドライを召喚して、北方連合国に向かわせる。

王国の北東にあった小国家群が、先日一つになったらしい。

フーリゲによると、勇者が大きな役割を果たしたようだ。


勇者に感づかれないように、移動は馬車を使って貰う。

まぁ、王国内はドラゴンに運ばせるが。

多少不便でも、気付かれないことが重要だ。






異世界転生74日目の夕方。


俺はアヤさんの常宿に戻ってきた。

うん、なんで部屋が綺麗に掃除されているかは聞かないであげよう。


「ジン、今日は優しくしてね?」


お楽しみはなしかと思ったら、アヤさんは楽しみたいようだ。






異世界転生75日目の朝。


俺はアヤさんの常宿で起きた。

今日から冒険者生活の再開だ。


この城塞都市の冒険者ギルドも、新たなギルドマスターが着任したからな。

王国軍の監視があるとは言え、冒険者側には関係ない話だ。



「アヤさん、朝ですよ?」


「おはよう、ジン。」


抱きついてくるアヤさんから、いい感触がする。

お互い全裸だからな!


「おはようございます。朝ご飯、食べに行きますか?」


アヤさんは、先に俺に食べて欲しいらしい。

昨夜は満足に出来なかったしな。






異世界転生75日目の昼。


「依頼の達成を確認して貰えますか?」


「承ります。」


俺は冒険者ギルドに来ている。


俺はCランク、アヤさんはBランクだから、

受けられる依頼も違う物になる。

アヤさんが帰って来るのは、明後日になるらしい。


まぁ、俺も本来なら明後日まで掛かる依頼だったがな。

移動は転移を用いて、魔獣討伐は剣を振り下ろすだけだ。


「確認致しました。」


「ありがとうございます。同じような依頼を受けたいんですが。」


「少々お待ち下さい。

 ……こちらの依頼がいいと思います。」


魔領域に近いだけあって、あちこちの町から依頼が集まっているようだな。

この依頼も、さっさと終わらせよう。






異世界転生76日目の朝。


俺はルーメンの屋敷で起きた。


「へいか…へーか…っ!」


ララが上に乗っているが、登りきろうとしている。

少しでも、手伝ってあげないとな。


「ジン様、次はリルエルです!」


「ご、ご主人様……私も。」






異世界転生76日目の夕方。


「依頼の達成を確認して貰えますか?」


「承ります。」


俺は冒険者ギルドに来ている。

これで、Cランクの依頼もかなり消化した。

受付嬢に不審がられないようにするのが、一番難しかったな。


依頼の発行者と会ったり討伐を確認して貰ったり、依頼には地味に時間が掛かる。

最初だけ顔を会わせて、その後の交渉はアインに任せることにして、大分短縮できたが。


「確認致しました。これにより、ジン様はBランクにランクアップ致します。

 こちらが、新しいギルドカードとなります。」


結構早かったな。

まぁ、Cランクでも難度の高い依頼を受けていたからかな。

いや、ララの依頼が関係しているのかも。


「ありがとうございます。」


「あと、ジン様に仕官をお願いしたいと、

 エスパルト王国軍から依頼が来ておりますが、どう致しましょうか?」


「仕官はお断りします、自分には冒険者が似合っておりますので。」


「そのように、先方にお伝え致します。

 ちょっと、勿体ないと思いますが。」


そう言って、彼女は住所を手渡してくれた。


「いつでも、来て下さいね。」


こんなこと、あるんだな。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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