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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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冒険者ギルドへの要求

異世界転生73日目の昼。


俺達はアヤさんの常宿に戻って来た。


王国軍によって修理は終わっており、アヤさんの顔馴染みから、

何が起こったのか執拗に聞かれる。

冒険者ギルドの管理も、王国軍がやっているからな。


宿屋に謝るより先に、酒のつまみを提供するよう強要されている。

言葉より行動で示せってことなんだろう。

併設されている酒場を、今夜満員にすればいいらしい。

まぁ、対応は丸投げだが。






異世界転生73日目の昼過ぎ。


俺はルーメンに帰ってきた。

アヤさんは今夜と言わず、酒場に直行したので別行動だ。

冒険者らしく、彼女もお酒が大好きらしい。



「浮気者め!!」


「ジン様!酷いですよ!?」


早速、二人に襲われる。イリンとララとも楽しもう。

でも、あそこで抱かないのは男じゃないと思うんだ。






異世界転生73日目の夜。


俺はアインから報告を受けている。


バロン公爵領の隔離は上手くいったようだ。

直轄領を走る街道や宿屋も、順調に運営されている。

俺がやった仕事と言えば、帝国南部の直轄領を纏めて「セシ」と命名した位だがな。



「アイン、優秀な奴隷を探して基礎教育を始めてくれ。

 俺達では思いつかない事が、必要になるかも知れない。」


「仰せのままに。」



お金は、岩塩を内陸部で過剰に売ったので十分ある。

都市間の情報伝達が遅いこの世界で、

岩塩を大量に仕入れたという情報が伝わる前に売り切った。

もちろん、巫女天狗に変装してやらせたが。






異世界転生73日目の深夜。


俺はアヤさんの常宿に戻って来た。


酒場では、実に楽しそうにアヤさんが演説中だ。

このまま徹夜っぽいから、俺は先に眠ることにしよう。

巫女天狗が見張っているから、間違いなど起こらないしな。






異世界転生74日目の朝。


俺はアヤさんの常宿で起きた。

アヤさんは酒場で寝落ちたらしいが、不届き者は消えたから問題ないはず。

やはり、アヤさんのファンは多かったようだ。


今日はフーリゲに呼び出されているから、アヤさんにはゆっくり寝て貰おう。

従業員に、夕方には帰ると言付けを頼んでおく。






「ジン、冒険者ギルドからの和解案についてどう思う?」


俺は帝都にあるフーリゲの執務室で王国の重鎮達と会っている。

結局、帝都に王国中枢を移すことにしたらしい。


「王国として十分な和解案ならいいんじゃないか?」


ことの詳細と共に、フーリゲからの苦情をあちこちの冒険者ギルドに配ったため、

早速打診があったようだ。


「王国としては十分すぎる案だけど、実質的にジンへの和解案だと思うよ?」


案は冒険者ギルドの上層部に、王国を受け入れるという内容だった。

それにより、本件で得た利益を還元してくれるらしい。

まぁ、巫女天狗によって処理された穴を埋めることもできるしな。



だが、俺には利益にならない。

冒険者ギルドは、小火器の開発に成功したようで、それが還元対象だからだ。


製鉄に関しては、ツヴァイが巨人種を属国にしたので、

あとは試行錯誤する時間が必要なだけだ。


火薬に関しても、既にダブルベース火薬を精製済みだ。

硝酸と硫酸の混液に反応させた綿を、洗って乾かしてニトロセルロースが作れる。

それと、ニトログリセリンでダブルベース火薬の完成だ。

こちらも、あとは調整を残すのみ。


俺への和解案だと言うのなら、何か要求を出そう。

迷宮のレアアイテムで、いいものないかな。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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