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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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獣公爵と冒険者ギルド

本日五話目です。

異世界転生72日目の朝。


俺達は王国の在駐軍を訪ねていた。

アヤさんも、少し仮眠を取って落ち着いたようだ。

処女だったのには驚いたがな。



「ですから!私たちが先に攻撃されたんです!」


「一介の冒険者の話を、鵜呑みにしろと言うのですか?」


「これには事情があって、」


こんな感じで、俺達が拘束されそうだ。


既に冒険者ギルドは、軍に調査されている。

だが、証人は全て俺が確保しているので、書類を漁っているだけだろう。

その結果を待つ間は、騎士に囲まれるだけですみそうだ。



アヤさんが寝ている間に、アインの部下としてツヴァイを召喚しておいた。

他にも巫女天狗をやや多めに召喚した。


この騒動、かなりの人数調べることになりそうだ。

既に、王国民への被害も出ているようだしな。

公爵の首は飛ぶだろう。






異世界転生72日目の夜。


俺達は在駐軍の宿舎に軟禁されることになった。


「なんで私の話を信じてくれないのよ!

 ジンの話も聞いてくれないし、どうかしているわ!」


「アヤさん、落ち着いて下さい。

 明日になれば、きっと解放されますよ。」


「もう…これは狡いと思うわよ?」


まぁ、今夜は寝かさないよ?ってことだ。






異世界転生73日目の朝。


俺達は在駐軍の宿舎で起きた。

アヤさんは、当分起きないだろうな。

その間に、アインからの報告書を読む。



獣公爵は危機管理もしっかりやっていたようだ。

巨人種との契約は、王族と冒険者ギルドが主導して、

冒険者を犠牲にして成り立たせていた。


王族から情報が漏れても、冒険者ギルド側が否定すれば、

それ以上追求することは難しいだろう。

証人は消されているし、魔領域に近い国で、

冒険者ギルドに喧嘩を売るのも難しい話だ。


嗅ぎ付けた貴族などは、子息を誘拐して交渉する。

先日潰した盗賊は、この誘拐の模倣犯だろう。


持ち込まれた巨人種の鍛冶技術は、大砲の製作に使われていた。

つまり、一部の職人しか知ることはなかったわけだ。

この方法は代々王家に伝わるもの、とか言われたら、

それ以上深読みする奴はいない。


まして、鍛冶職人や冒険者ギルド職員に隷属の首輪をはめることなど、

今後の統治に影響が大きすぎて出来ない。

ギルドは国を越えて活動しているからな。



まぁ、上手く隠し続けたものだ。

魔族と取引があることのリスクを、十分理解していたと言うことなんだろう。

双方にとって、見返りは大きかったようだしな。


因みに、報告書には奴隷娘達からの恋文も入っていた。






「アヤさん、もう昼ですよ?」


アヤさんの寝不足は俺のせいだが、そろそろ起きて欲しい。

軟禁が解除されたから、宿屋に謝りに行かないとな。


「ジンか、おはよう。」


「おはようございます。宿屋に戻りましょう?」


「そう…。壁とか、弁償しないといけないわね。」


「もうお金は出しておいたので、謝りに行きましょう。」


「いつの間にそんな事してたのよ。

 私の方が先輩なのよ?」


「いいじゃないですか。暫く居候させて貰いますから。」


「それは歓迎するけど、ちゃんと冒険者として活動するわよ?」


「もちろんです。早くランクを上げたいですから。」


まぁ、冒険者ギルドは開店休業中だがな。

王国軍もかなりの数、城塞都市に入って来ている。

フーリゲに報告しておいたから、直に解決するはずだ。


俺は、巨人種との新たな契約を目指そう。

ありがとうございました。


時間を見つけて、少しずつ更新させて頂きますが、

次に纏めて更新できるのは、1月10日からの連休か5月の連休になるかと思います。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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