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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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魔族(巨人種)の決定

本日三話目です。

異世界転生65日目の夜。


俺達は巨人種の用意した宿屋で過ごしていた。


ところで、女性冒険者の排泄について説明しよう。

当然依頼中は、仲間の見えるところで用を足すことになる。

アヤさんの排泄もしっかり見学済だし、そのことに対して、

若干恥ずかしがりながら睨んでくる彼女も可愛かった。


だがこの宿屋もどきは、トイレが三階に有り、

壺は一階に置いてある謎な造りだ。

音がね、とっても音がするんですよ。

真っ赤になって出てきたアヤさんに、平手打ちされました。

ご褒美だ!






異世界転生66日目の朝。


俺は巨人種の都市にある宿屋で起きた。

最近ご無沙汰な為、元気いっぱいだ。


ちょっとルーメンまで転移して、さくっと楽しもう。

まだアヤさん寝てるしな。






「アヤさん、もう昼ですよ?」


アヤさんは疲れていたんだろうけど、

ご飯が冷めてしまうので起こすことにした。


「ジンか、おはよう。」


「おはようございます。昼食にしましょう。

 巨人種が使者に出していた料理を運んでくれましたよ。」


「肉の丸焼きか。確かに、どの人間でも食べるものだな。」


よっぽど空腹だったのか、とても食べてらっしゃる。

それ、二人分だと思うんだけど。

仕方なく、アインにご飯を転移して貰った。

アインを召喚してから、転移の精度が凄い。




「貴方、さっきから何を読んでいるの?」


「ジャガイモについてです。」


「芽が出たら食べられないわよ?」


「流石に知ってますよ。」


今は軟禁状態だからな、書類仕事を片付けるに限る。

まぁ、眷属達が簡潔に纏めてくれた書類だが。

アヤさんは暇そうだ。

雑談をしながら、書類は斜め読みかな。






異世界転生66日目の夜。


「使者達よ!我らの決定を伝える!」


早くも、巨人種の結論が出たようだ。

アヤさんも、うたた寝から目覚めたかな。


「お聞きします。」


「我らは奴隷と契約することは出来ず、契約は破棄されたと見なす!

 以上だ、そなたらを寄越した者にそう伝えてくれ。」


「承りました。

 出発は、明日で構いませんか?」


「よかろう。よい旅を!」






異世界転生67日目の朝。


俺は巨人種の都市にある宿屋で起きた。

今日から四日間、移動日だ。


特に見送りもなく、俺達は獣公爵領へ出発した。






異世界転生71日目の夕方。


「ジンと申しますが、ギルドマスターのリンはいますか?」


「確認しますので、少々お待ち下さい。」


俺達は獣公爵領南部の冒険者ギルドに来ている。

獣公爵領に入ってからは、ケンタウルスを乗り換えて急いだ。

夜になると門が閉まるからな。



「おやおや?どうしたんだい、戻ってきたのかい?

 依頼失敗は評価が下がるよ、仕方ないねぇ。

 アヤが我が儘でも言ったのかい?」


「破棄、と返事を貰ってきました。」


「……こんなに早くか。

 二人とも元気そうで良かった。

 明日の昼に、もう一度来てくれる?」


「分かりました。

 アヤさん、行きましょう?」


「リン、覚えておきなさい。」


リンは悲しそうな笑顔を向けてくる。

顔に出しているのは、せめてもの警告ってことかな?

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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