アヤとの出会い
本日五話目です。
誤字修正
そうゆう → そういう
異世界転生60日目の朝。
俺はルーメンの屋敷で起きた。
ネプが、じっと俺を見つめている。
泣きそうになるから、そういうの止めてよ?
「ジン、泣いてもいいんだよ?」
「ジンと申しますが、ギルドマスターのリンはいますか?」
「確認しますので、少々お待ち下さい。」
俺は冒険者ギルドに来ている。
昨日の成果を報告しにな。
「ジンか。よくやった。」
既に、アインによって討伐証明は提出してある。
「これで、ジンのランクはCになる。
おめでとう!受付嬢にもモテモテだな!
今日はどうする?この採取依頼でもやらないか?
魔領域深くに生える万能薬の材料なんだが、
深くに行くにはパーティが絶対条件でな。
我が儘娘が行きたいと五月蠅いんだ、一緒にどうだ?」
パーティか…。
難問だな。普通の冒険者として振る舞うのは難しい。
だが、やってみるのも悪くないだろう。
「検討しますが、どの娘ですか?」
「あの子だよ。ジンより上のBランク。
隅にいる鎧娘さ。背も伸びないが、胸も成長しなくてね。
だけど腕は確かだよ?並の魔獣じゃ、相手にならない。」
「リンさん!?何言ってくれてやがるんです!」
声高いな。キンキンするわ。
「なんだい、アヤ。
事実をそのまま言っただけだろう?
それとも、私の知らない間に大きくなった?」
「お、大きくなってはいませんけど!
それと依頼とは関係ないでしょ!?」
「いやいや、もしかしたらジンがお嫁に貰ってくれるかもよ?」
「だ、だまれーっ!!」
随分と、リンと仲がいいようだ。
耳もやや尖っているような気がする。
エルフのハーフか、クウォーターかな?
「おほん。で、このアヤと依頼を受けない?」
「受けます。」
随分と二人が静まるまで時間がかかったが、微笑ましい限りだ。
「貴方、ジンっていうのよね?
初日にBランクパーティを潰したって噂の。
私はアヤ、少しエルフの血が混じっているけど、人類よ。
準備にどれくらいかかりそう?」
俺はアヤと冒険者ギルド近くの居酒屋に来ている。
昼間から飲むのは、冒険者としては当たり前らしい。
気になるのは、アヤの髪は黒いってことだ。
「もう準備できてます。これから向かいますか?」
「新人のくせに言うわね。行きましょう。
片道十日はかかるって話だしね!」
「ねぇ、貴方何者?
ケンタウルスに馬車を引かせるって、おかしくない!?」
「Cランク冒険者のジンです。」
「はあ。何も言いたくないって訳?
なんなのよ。リンの紹介だから、仕方なく組んだって言うのに、
貴方謎ばかりなのだもの。」
ケンタウルスは、ガルフが紹介してくれた。種族毎な。
かなりの数が、車を引くことに同意してくれて、
公国所有の馬車は、ケンタウルスが引くことになっている。
もちろん、この馬車には公国の紋章はないがな。
俺は公国王です。
ありがとうございました。




