表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
44/233

新たな戦争の始まり

異世界転生49日目の昼。


俺は公国の南部国境にいる。

旧公都には、巫女天狗を4096人召喚してきた。

国境一帯の統治には、少し足りないかもしれないが。

どのみち、直ぐに国境は南下することになるだろう。



帝国南部にある獣人を主体とした王国、獣王国に先に手を出させるため、

ドラゴンは連れてきていない。


獣王国は、既に進軍を開始しているようだ。

国境には、明日中に到達するだろう。

海軍はもう展開中だしな。



本来であれば、獣人を主体とした獣王国対、

人類を主体とした王国を含む三ヶ国連合及び帝国が、

睨み合っていたらしい。


それが、誰かの天罰のせいで、一気に動いている。

うん、俺が原因ですね……。






「ジン公国王、そろそろ来る頃だと思っていたよ。」


帝都の執務室に向かうと、フーリゲと帝国の主要閣僚が会議中だった。

まぁ、主要閣僚といっても、一気に昇進した貴族ばかりだがな。


「フーリゲ、獣王国が進軍中だ。

 明日には、国境に到達する。」


「ジンの力で、王国軍を運んで貰えないかい?」


「箱馬車70個だけなら。

 あとの兵力は、ルーメン公国が用意する。」


「ありがとう。直ぐに準備させよう。

 ところで、どの程度攻めるつもりなんだい?」


「獣王国は貰うぞ?」


「……。ジン、本気で言っているのかい?」


「当然だ。俺が落とした国なら、貰っても問題ないだろう?」


「それでも、独立はしてくれないんだよね?」


「しないさ。フーリゲ陛下に忠誠を誓うのみ。」


「だったら、獣王国の全土は、止めてくれないかい?」


「いいじゃないか、フーリゲ。広い領土が王国の物になるんだから。」


そう睨むなよ。

俺に同じ事を言って、帝国南部を寄越したのはフーリゲなんだから。


「ジン、二人で話そう。」






「ジン、僕は少なくとも、君のことを友人だと思っている。

 いや、僕の命の恩人だ。感謝もしている。

 だけど、僕以外はそうじゃないんだ。」


俺はフーリゲに、私室に案内された。

ワインを入れて貰ったが、フーリゲは一気に飲み干して、

こんなことを言い出した。


「今でさえ、君のドラゴン達は王国の全兵力でも太刀打ちできない。

 更に、獣王国を支配されたら、僕には貴族を抑えきれない。」


「この世界には、神託があるんだよな?」


「え?確かに、神託が授けられることもあるけど、何か関係が?」


「”フーリゲ国王が世界に安定をもたらす”と、神託があれば、

 貴族は君に従うしかないだろう?」


「それはそうだろうけど、そんなことできるはず……」


「俺が交渉しよう。なぁ、いいだろ?明日にでもやってくれ」


「分かりました。」


お、神の声が聞こえた。

凜とした、いい声だ。

褒めてあげよう。


<あ、ありがとうございます。>


照れてる照れてる。

初心な神様だな。


「ジ、あ、あなた様は、使徒であられるか?」


「俺達が友人だと言ったのは、フーリゲだろう?」


「…そ、そうだったね。今のは取り消すよ。

 エスパルト王国国王として、獣王国を取り込むことを認めるよ。」


これは、過剰な支援ではない。

外交の矢面に立たされるなんて面倒なこと、俺はやりたくない!

俺は、ハーレムと楽しく過ごしていたいだけだ。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ