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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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報奨は帝国南部

異世界転生45日目の朝。


俺は帝都の高級宿で起きた。

今日は戦時奴隷の中でも、気に入った五人と一緒だ。

他の子は、寝室の外で寝ている。


また、五人は今も俺を楽しませてくれている。

積極的なのは、やはり上位貴族の子女達だ。

貴族が持つ義務について、しっかり教育されたのだろう。

睡眠中に泣いていたのは、見なかったことにしているが。



早朝には、ルーメンの屋敷の内装工事が終わっている予定だ。

王都の宿屋並に、内装がランクアップしたはず。

戦時奴隷達と一緒に、ルーメンの屋敷に転移する。






失神する者が数名いたが、大人数での転移は成功したようだ。

隷属の首輪を付けているから、この子達から情報が漏れることはない。


巫女天狗に、部屋割りや上下水道などの屋敷の説明を任せて、

追加で、俺の要望も教育するように命じる。

俺の要望とは、毎日風呂に入れとか、トイレの後はちゃんと拭いて手を洗うとか、

そういう日本の常識だ。


その他諸々を巫女天狗に任せて、俺は帝都の城にある会議室に向かう。

なるべく早く来いと、フーリゲからの伝言があったからな。

おそらく、報奨のことだろう。






「ジン公国王、随分待ちましたよ。」


広々とした会議室に入ると、フーリゲが隣の席を勧めながら、

にこやかに挨拶してくる。

ここには、敗北した帝国貴族もいるようだ。


「ルーメンに戻っていたんだ。直ぐには来られない。」


「そうですか…是非僕も、ドラゴンで移動させてくれないかい?」


「自分でドラゴンを飼い慣らすんだな。」


「僕には無理だよ。

 今日来て貰ったのは、ジンへの報奨について、

 いくつか確認したいことがあるからなんだ。」


「報奨は、帝国に属していた王国領なんだろう?」


「帝国の王国領は、今は公爵領と階位が下がっているけどね。

 ジンが外見だけで戦時奴隷を選ぶから、

 このままだと、数十の飛び地ばかりになってしまうんだよ。」


「面倒はフーリゲが解決してくれ。

 それで、何を確認したいんだ?」


「報奨から減らすよ?減らすからね?」


「はいはい。」


フーリゲがいじけだしたが、

まぁ、頑張ってくれ。



「……。

 王国としては、王都から帝都までの領地は、

 極力直轄領としておきたい。

 だから、ジンには飛び地として、

 帝都の北部か東部、または南部を治めて貰いたい。

 お勧めは、南部かな?」


結局、ルーメンから離れた飛び地になるのか…。

ルーメンと同じ海を持つ南部なら、海上交通が発達してたら選ぶんだがな。

まだ、木製の帆船が活躍している時代だ。


「南部を選ぶとしたら、どの程度の広さになるんだ?」


「そうだね。元来のエスパルト王国の領土と、同じくらいかな?」


広すぎるよ!?

あれか、これは公国の力を削ぐ事が目的の工作なのか?


「えーと、北部や東部より広いんだよな?」


「もちろんだよ。倍以上は南部の方が広いかな。

 いいじゃないか、ジン。広い領土が公国の物になるんだから。」


フーリゲは、実に楽しそうに南部を俺に勧める。

南部は熱帯らしいから、アイスドラゴンの力も削げると考えているんだろう。


「分かったよ。南部を貰おう。

 王国の決定をまとめた書類をくれ。

 公国で直接、南部貴族に通告に行くから。」


公国の力は、直ぐに強くしてみせるがな。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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