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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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草原で迷子

右を向いても、左を向いても草原。

草、草、草。



ギフトを設定してから、とりあえず直進しているんだが、

全く何も見つからない。


地平線が真っ平らなのは、この星が地球より大きいってことなんだろう。

地球より大きい、つまり地球より土地が余ってるってことだよな。

どこまで歩けば人里なんだろうか。


道具袋の中に、水筒と黒パンは入っていたが、一食分しかない。

いや、黒パンは少しずつ食べれば何食か持つだろうが、水が残り半分。


晴天につき気温も上昇中。

太陽の位置からして、そろそろ正午だと思うが。


てゆーか、太陽様が二人仲良くしているんだが。

お月様も二人仲良く周ってるんだろうか。


足の裏が痛い。

現代人を延々歩かせるなんて、虚弱さを分かっていない。

そもそも、俺の生命力は半分以下からスタートしているんだ!

死んでしまう!



草原に生息しているはずの、草食動物すら見当たらないとはどういうことなんだ。

……待てよ。

いるはずの草食動物がいない。

つまり、何者かに駆逐されたってことだ。

もしくは、恐怖で一帯から逃げ出したとか。

あ。


「死ぬ」


空に、とてつもなく大きい何かがいる。

飛行機なわけがない。

まだ大分遠いが、こっちに向かってきてるぅ!


即座に俺は、うつぶせになった。

所謂、死んだふり作戦。


幸い、このあたりの草は背が高い。

見逃してくるとありがたい。

いや、見逃して下さい。お願いします。

おねがいしますーー。




うん、助かったよ。

生きてるよ。


でも、生きてドラゴン見るなんて思わなかったなー。

もちろん、俺の頭上を通り過ぎてからこっそり見ただけだが。


幸いなことに、ドラゴンが来た方向には人里があるらしい。

ドラゴンには槍が刺さっていて、更に出血までしていた。

最近出来た傷であるならば、傷を付けた存在がいるはず!







さて、ここまで延々と歩いていたわけだが。

やっと道を見つけることが出来た。


まだまだ人里が見えるわけではないが、道を辿れば着けるはず。


でも、この道ってほぼ右から左へと続いている。

つまり、俺が転生した場所を避けてるってことだ。


神様もっとよく考えて!俺死んじゃうよ!

神様の評価はだだ下がりだな。

あ、最初から最低だったか。


とりあえず、暗くなってきたから道ばたで寝よう。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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