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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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継承権争いの決着

異世界転生20日目の夜半。


俺は王都上空にいる。


エルフに襲撃されてからは、急いでフーリゲ第一王子と会ったが、

戦時用の会議室には、そこまで急がなくてもいいような気がしてきた。

ドットヘルテ奴隷商会周辺における戦闘は、終わっているようだしな。






「ドットヘルテ様、被害は如何ほどでしょうか?」


商会本館や倉庫等に囲まれた庭園において、部下や奴隷に怒鳴り散らしているドットヘルテ氏はすぐに見つかった。

まぁ、あちこちの草木が燃えているからなんだが。


「ジン様!申し訳ありっ……。あ、ありがとうございます!

 この度のお礼、如何様にもお申し付け下さい!」


ドットヘルテ氏に分かりやすいように、氷魔法を使って、水を手から放出して火を消した。

この状況では、客の相手なんてする暇ないだろうしな。

女奴隷達の服が張り付いているが、役得ということで。


「そうですな。この騒動中に、エルフを狩る予定がございまして、

 隷属の首輪を嵌めて卸したいと考えております。」


リルエルはさておき、エルフの奴隷は高く売れそうだ。

好みの女がいれば、ハーレムに加えればいいしな。


しかし、隷属の首輪は奴隷商会の独占だろう。

首輪を嵌めることも、商会の関係者以外許されていないはずだ。

奴隷の作成方法は、商会の利権に関わるからな。

普段は、商会の人間に会うまで、首輪なしの仮奴隷なんだろう。


「……平時であれば、ジン様のご要望は難しい案件でございました。

 隷属の首輪には制限がございまして、登録者しか扱えない物となっております。

 ですが今宵であれば、我が商会からジン様にご依頼申し上げる、という形で対応させて頂きます。」


口頭で合意した依頼内容は、以下の通りだ。


1.襲撃に関わったエルフの隷属の首輪による奴隷化。

2.奴隷化の妥当性は、ドットヘルテ奴隷商会が判断する。

3.奴隷としたエルフは、ドットヘルテ奴隷商会が適正価格で全て買い上げる。

  ただし、俺が長期所有を希望する奴隷は除く。


長期保有が意味する期間など、ドットヘルテ氏は指定しなかった。

消火の感謝より、エルフが生み出す利益に左右されたようだが、

どちらも利益を得られるように、妥協された内容だ。


その後、大袋一杯の隷属の首輪に登録して貰う。

ドットヘルテ氏としても、ハイエルフを奪われた損害は補填したいのだろう。

商会の幹部が、強要されたとはいえ、ハイエルフの隷属の首輪を外してしまったようだしな。






異世界転生20日目の深夜。


俺は王城の上空に転移した。


商会から王城に転移するまで、4人ほどエルフを狩っておいた。

皆、男エルフだったけどな!



これから、王と第二王子、及びその側近達にご退場願うわけだが、ハイエルフは出来るだけ逃がしてやりたい。

マイトやエルフ達を見れば、王族がどのような治世を行ってきたか想像も出来る。

その王族に対して、これでいいのかと。

単純に、リルエルの家族だしな。


だが、未だにハイエルフには辿り着いていないらしい。

既に城内での戦闘に移っているようだが、逃走しようとした形跡が見られない。

まぁ、王城が騎士団に包囲されているからなんだが。

決死の覚悟、か…。






俺は、緩い上下とフード付きローブで変装して、王城に侵入した。

王達の居場所まで、最短経路を床を壊さない程度に駆ける。


「っ。」「敵っ。」「…。」


俺と出会った運の悪い騎士達を、一瞬で切り伏せる。

まぁ、有り余る体力を利用しているだけで、剣術なんて真っ当なものではないが。

第二王子の寝室でも思ったが、こっちが侵入者だから申し訳なくなるな。

気分が悪くなりそうだ……いや、やっぱならないけど。






俺は、会議室の前に到着した。

戦時を想定しているんだろう、頑丈さが優先された大広間だ。

前衛の騎士に後衛の魔法使い、その他諸々勢ぞろいだな。



「敵襲ーっ!!」


剣しか用いず、周りに被害を出さないで瞬殺は無理だった。

中央の処理は終わったが、横から攻撃魔法が飛んでくる。


炎魔法を発動、敵の攻撃魔法ごと左右の後衛を蹂躙する。

熱で壁が溶けているが、フーリゲには我慢して貰おう。

残りの前衛は瞬殺、逃げ惑うその他諸々は見逃した。






「何事だっ!」


俺は、重い扉を開け会議室内に入った。

広間より一段と明るく、高品質の机に椅子、絨毯もいいものだろう。


部屋の奥、一段高い場所に設置された椅子に、王がいることを確認する。

第二王子は、中央の円卓に群がる軍関係者の中にいた。

戦時用だけあって、かなり広いな。

この部屋だけで意思決定をするために、収容人数を大きくしたのだろう。



最初に声を上げた騎士が剣を抜こうとするが、それよりも俺は速い。

騎士達と周囲の人員を切り伏せて、第二王子を見ると剣を抜いたところだった。

その顔が驚愕に彩られていることから、俺が誰だか気付いたのだろう。


第二王子が逡巡している間に、王と第二王子の周辺以外を掃討する。

やっと第二王子が剣を構えたが、その時には王と第二王子しか生き残っていない。

一応、第二王子を先に処理しないと、継承が揉めるかもな。



「権力か、」


王がテンプレを発動しようとしたが、最後まで聞きはしなかった。


さてと、あとはエルフによるハイエルフ奪還を待つだけだ。

司令部は潰したし、迅速に頼むよ?

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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