最終話 「神の時間」
四話目です。
異世界転生158日目の昼過ぎ。
俺は現世に顕現してる。
勇者、サクラの前にだ。
「久しぶり?」
「何をしたんですか?」
険が取れた姿は、やはりまだ若い。
「圧勝?」
彼女も擦れてたんだろう。
すかさず能力複製を使ってくる。
……いや、吐かないで欲しい。
そこはほら、気絶するとか、ね?
取り敢えず、帰ろう。
異世界転生158日目の昼過ぎ。
俺は東ルーメンの屋敷にいる。
イリン達もウメを連れて塔型迷宮を攻略するはずもなく、
アインの時空交換によって、屋敷に帰ってきていた。
というか、帰ったところだった。
「ジン様!?」
イリンに言われて、ちょっと照れくさい。
それで気付いた皆も抱き締める。
まぁ、そんなに手長くないけど。
順番に撫で付け、順番に抱き締める。
「ウメは、もう大人か?」
まぁ、ネプ程度には成長している。
神族だけど。
「抱き締めて。」
俺はウメを抱き締める。
……俺とウメの時間だけ引き延ばされる。
色々と話す必要は無い。
彼女は神族だ。全てを知っている。
「何かして欲しいことは?」
「うーん、放課後はこっちで遊びたいかな?」
「常世に来るの?」
「だって、側にいたいから。」
「そうか。ありがとう。」
「もう、支配者っぽくしてよね!」
心の準備が足りていません!!
ウメを離すと、イリン達が抱き付いてくる。
先程とは違う、獲物を取り押さえる感じに。
「置いてかないでよ!」
あっ、サクラもやって来た。
流石に神族にはなっていないが、
ステータス上に、
アンやドゥ程度の神力を持っている。
そういえば、二人を治してあげないとな。
全てが溶け合い、一つとなる。
「これって俺が一人だけになるって事?」
「違うわよ。私は私、ジンはジン。
それでも深く繋がり、溶け合っているの。」
トロワ、いやネプが言う。
「どっちなんだよ。」
「いいんです。
ジン様は私達皆と一緒でしょ?
ジン様はそれだけを感じれば十分です!
後は、私達の事だから。
いえ、私達がやりたい事だから。」
イリンとリルエルだ。
「なんか、怖い例えだな。」
「もう、ハッキリ言わないと分からない?
ジンがおかしくならない様に、私達が支えるの。
例え、人格の一部を失っても、
ジンが幸せなら、私達は満足よ。
貴方は世界を統べる者なのだから。」
アヤさんに、マイにララか。
「そんな事は無い。
俺はネプやイリン、リルエル、マイ、
ララ、アヤ、ヨエル、
リアーネ、リーアリ、サクラ、
マリンやスール、他の俺の女を守りたいだけだ。」
「それでいいのよ。
貴方の力はそれを可能とする万能に届いたのだから。」
ヨエルとサクラか。
「……ずっと、一緒に居てくれるってこと?
アンやドゥーは先代神を滅ぼしたけど。」
「ふふ。不満なら私達にそれぞれ世界を幾つか与えれば良いわ。
ジンがどれだけ凄いか、それが分かるって物よ。」
リアーネとリーアリか。
「まぁ、ネプ達が望むのであれば、ほら。」
「ありがとう。
ジンが気に入る性奴隷を沢山作るわ。」
ネプ、いやトロワか。
なんで皆、そんなに楽しそうなんだ。
「いやいや、さっきと言っている事が違うんですが。」
「ほら、私達は一つでも、違うのよ。
これで分かった?」
俺の永遠はこれから始まり、終わる事は無い。
永久に。
ありがとうございました。これで完結です。
運営に削除されるらしいので、完結まで一気に書きました。
消えていなければ、早足でも楽しんで頂ければと思います。
皆様の応援の御陰で続ける事が出来ました。
ランキングに載ったり、本当にありがとうございました。
心から感謝しております。
割愛した話はそういう話と、大陸東北の勇者の末裔(サクラが訪れて語らなかった所)、サクラの攻略、西大陸からの侵略への抵抗(先代神絡み)、東大陸の開拓、子沢山(皆の出産まで辿り着けなかった)とかですか。
後編丸々省略したので、他にも学園編(笑)とか商会ギルド乗っ取り編とか。
消化できなくて惜しいのは「フーリゲに秘宝を渡した亡くなったという女性はサクラ」だったという設定ですか。
もっと込み入った話になる予定でしたが、いつ消されるか分からないので、この辺で。
また他の物が書きたくなれば、投稿しようと思います。
社畜を辞めたい(APK148 [ID:518611])でした。
ありがとうございました。




