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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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迷宮攻略の矢先

異世界転生20日目の昼過ぎ。


俺は王都の宿屋で、マイと昼寝をしている。

最近、夜に行動することが多かったので睡眠不足だったらしい。



冒険者登録の後、一階の受付に戻って犬耳美少女から迷宮のことを色々と聞いた。

一通り聞いた頃には、マイが眠そうにしていたので、宿屋に戻ってきたわけだ。

俺とネプの装備を整えるのを後回しにしてな。


兎も角、迷宮について分かったことは以下の通りだ。

1.迷宮とは神の試練であり、最深部まで攻略するとスキルが貰える。

2.迷宮は5階毎に転移部屋があり、一度利用した部屋には各転移部屋から自由に行き来できる。

3.転移部屋には、魔獣が人数分出現し、倒さないと利用できない。

4.迷宮入口には必ず、帰還用転移部屋(魔獣なし)があるので入るのを忘れないこと。


その他としては、魔獣が守護している、最深部には強力な魔獣がいる、構造物が頑丈ですぐ直る、道が不規則に変化するとか。



王都近くの迷宮は、地下洞窟型の迷宮で10層しかない初心者用迷宮だが、最深部が見つかっていないとか。

うん、明らかにもっと深い迷宮なんだろう。

因みに、光源の心配は要らないとか。壁がぼんやり光っているらしい。


マイが起きたので、剣と汚れてもいい服を俺とネプ用に調達した。

さてと、迷宮攻略と行きますか!






異世界転生20日目の夕刻。


俺は早速、王都近くの迷宮に来ている。

俺たちの移動速度なら、馬車で半時の距離なんて、ちょっとだからな。



地下洞窟型の迷宮というだけあって、地面に大穴が開いていた。

入口付近には、冒険者ギルドの出張所や、屋台が軒を連ねている。

もう店を閉める時間みたいだが。


この入口の横にある扉の先が、転移部屋なんだろう。

転移部屋に入ると、何らかの魔法が発動されたようだ。

まぁ、四角い部屋一面魔方陣なんだがな。この呪文は俺にも読めなかった。






まずは、迷宮地下一階。

道幅は二車線の道路並み、岩やら何やらでこぼこだ。かなり歩きにくい。

布陣は俺が先頭、次にマイ。マイの後ろ左右にイリンとリルエル、最後尾はネプだ。

いつものように、ネプに奴隷娘達のフォローをして貰おう。



暫く歩いていると、分岐路の片側から緑色の子人が喚きながら突撃してくる。

緑色の子人ってことは、ゴブリンだよな?

全裸に石の棒か、さっさと処分してしまおう。


処分方法は、ファイヤーボードによる瞬間蒸発だ。

敵の頭上に高温のプラズマを板状に作成し、ペッタンするだけ。

ペッタン、ペッタン。

迷宮の床も綺麗に平らになっているが、すぐ直るだろう、多分。

もちろん、雷魔法と氷魔法も併用している。

瞬間蒸発による爆風やプラズマの高温への対処にな。



その後ゴブリンと出会うことも無く、冒険者がより多く通ったであろう道を進んでいると、地下二階への階段を発見した。

分岐も多いので、真っ当に攻略するためには、地図がないのは辛いかもしれない。






迷宮地下二階は、ゴブリンがまとまって襲ってきた。

地下三階は人間大のゴブリンが単体で、地下四階はそれがまとまって。


鉄砲水や落とし穴等の罠もあったが、リルエルが適当に処理した。

道順も、ネプがより人間の匂いがする方向へ案内してくれたしな。



まぁ、そんな事、今は問題ではない。

俺たちは、地下四階の所謂十字路にいる。

前後左右、完全武装の騎士と、フードで顔を隠した多くの魔法使いに囲まれてな。


何か口上を述べるのかと思ったが、こいつら魔法攻撃しようと魔力を放出しだしている。

いやいや、俺が待ってた時間返してよ?

こいつらの魔法が発動する前に、頭以外をペッタンしてみる。

うん、発動止まったな。


前方の通路にいた、なんか偉そうな奴だけはペッタンから除外したんだが、

こいつらの残った頭を確認して、理由が分かったので残りもまとめてペッタンした。

こいつら、全員がエルフだ。



兎に角、地下五階の転移部屋に行きたい。

まず、床を蒸発させて地下五階に降りられるか試そう。

床を五階建て以上蒸発させたら、地下五階が見えたので降りる。


次は、転移部屋を探さなくてはな。

探査系の魔法を、周波数を変えて何度か試すと、右前方やや下に四角い部屋があることが分かった。

地下洞窟型なら、この部屋は間違いなく転移部屋だろう。

その部屋まで、一直線に穴を開ける。今度はファイヤーボールでだが。


転移部屋の魔獣は瞬殺。

魔方陣に魔力を流して、帰還用転移部屋に帰った。






思惑通り、俺は転移を体感したことで、転移魔法の発動方法を理解した。

ギフトの魔神が、ちゃんと仕事をしてくれたようだな。

まぁ、原理は全く理解できないが。

相対座標を指定することで、その場所に転移できるようだ。


あと、高密度の物質で繋がっていると一緒に転移できるようだな。

要は相手の何処かを触っていろってことだ。






異世界転生20日目の夜。


俺たちは、王都の上空に転移した。

既に日が落ちているため、雷魔法の乱発がよく見える。

王城等で、大規模な戦闘が起こっているようだ。


とりあえず、西の離宮に行くかな。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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