神撃の一端
連続更新二日目です。
異世界転生144日目の深夜。
俺は最後の多民族帝国王都の王城、
その一階に宴が開かれている地下から出て来た。
黄組最後の魔法使い、ピネーちゃんが休んでいるのは、
直ぐ側の宿舎だ。
まぁ、本来は馬が休む場所だが。
「ジンさん!助けてください!」
随分率直な要求だ。
まぁ、魔法使いなら異常な事位分かるだろう。
藁の中で寝ていたのか、
多少ささくれ立っているがな。
「対価は何かな?」
取り敢えず、宴会場を囲む様に神力を使って、
侵入には俺の許可が必要としておく。
まだ王女姉妹を楽しんでいないからな。
恥ずかしがる姿を見せられて、
滾って来てはいたが。
「私の娘の処女をあげます!」
それはとても嬉しいけれど、
先日貰った手作り弁当とかじゃないのか。
「いやいや、本人の意思はどうなるの?」
「説得しますよ!
必ずします!!」
日本なら児童虐待に間違いないが。
まぁ、現代でも見えないだけで多いのだろう。
「いいだろう。」
「ジンさんって、本当に変態ですね。
私ならいつでもいいのに。」
「穴にもな、希少価値って奴があるのさ。」
「その考えが気持ち悪いです。
ジンさんも使用済みじゃないですか。」
「そんな事言いながら、側に寄るなよ。」
「だって、死にますよ?無理ですよ!?」
ピネーちゃんが指さす先には、
白い全身鎧を身に着けた人型の奴がいる。
まぁ、どの部位も魔道具なんだが。
隷属の首輪を転移魔法を用いて、
ピネーちゃんの首に嵌めようとしている。
空間魔法を用いて発動を妨害すると、
量子魔法を用いて反物質を生成しながら、
ピネーちゃんとの間に雷魔法を用いて、
真空の経路を形成し出す。
いや、これは囮だ。
時魔法の発動を感知する。
俺の時間を止める事で、
妨害を停止させる気らしい。
いや、これらすら囮だ。
光速移動を持って首輪を嵌めるつもりらしい。
大気との衝突エネルギーで周囲が蒸発しているが、
空間魔法、時魔法、量子魔法を妨害させる事で、
こちらの処理能力を越えるつもりらしい。
しかも、ピネーちゃんへの、
熱や空間の歪みに依る被害を、
各魔法を用いて軽減しながらな。
確かに、俺は魔法を頼っている。
何せ妄想が現実に顕現する力だ。
そんな感じで魔法によって対抗していると、
神力を用いた生命力の削除を感じる。
先代神が使っていた奴だ。
魔法の連打はこの為だったらしい。
生命力の急激な減少を感じる。
体が重く、感覚を失っていく。
翻弄されたこの力であっても、
何時かは俺の物としなければならない。
なら今は、いい機会かもしれない。
ネプを経由せず、
神の領域から慎重に神力を引き出す。
常世へのアクセスに、俺は拒否されない。
いや、寧ろ協力的だ。
アンとドゥの気配を感じる。
いつまでも、俺は子供だってか?
神力、それは権限を、ルールを司る力だ。
いくら力が強くてもそれが設定内なら、
想定内でしかない。
だが、規定値を超えたら?
オーバーフローを起こした地点に、
俺のステータスは在る。
ネプを経由しなければ、
俺は莫大なその力を使えるはずだ。
俺は心臓に拍動を与える。
肺に収縮を要求する。
生命力?それは設定項目の話だろう。
俺は俺の電気信号を維持する為に、
酸素を吸収し、血液を循環させ、
脳細胞へ活動の根拠を与える。
ネプに守られ、貯まる一方だった神力が、
俺の力となる。
ネプと一つになりたい。
そんな事すら実現出来る。
だから、俺は規則を追加する。
俺と俺の女の危機以外には、
現世に直接神力を供給しないようにと。
あぁ、アンとドゥを除いてな。
ネプ経由は今まで通り可。
まぁ、魔力を変換しても神力を得られるしな。
効率は悪いが。
何もかも、眷属の思いのままだろか。
ありがとうございました。
今回の更新は此処までです。
クリスマスが近いですね。リア充爆発しろ。
可愛いJCやJKとデートがしたいー。




