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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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侵略軍の第二次攻撃

二話更新予定の、二話目です。

異世界転生141日目の夜遅く。


俺は最後の多民族帝国王都の王城、

その廊下を歩いている。


投擲武器を貰いに武器庫に向かっている所だ。


「ジン様は凄い方なのですか?」


俺を案内してくれるメイドさんが聞いてくる。

高校生程度の処女だが、口淫経験有りだ。


「近衛隊では偉い方みたいです。」


「いえ、先程の班長様が緊張されていたので。」


「それは私の戦果のせいだと思いますよ?」


「……?そうですか。」


いや、これは分かってない反応だな。

流石に誰が何をやったかまで、

メイドが知る事もないか。


「私は黄組の義勇兵だったのですが、

 その戦果を上げた事で、

 近衛隊に迎え入れられたのです。

 元々冒険者だった私がそんな出世をする位、

 今日は活躍しました。」


「それは凄いですね!」


表面上のお世辞かな?

まぁ、悪い気はしなかったから良いけど。




「入って、いくつか持って行って良いですか?」


武器庫の前にいる衛兵に札を見せながら伝える。

小さな部屋で、侵入者を袋だたきにする構造だ。


「はい。確認しました。」


「では、少しお待ちください。」


「承知致しました。」


メイドさんにそう言って、

俺は部屋の奥にある武器庫に入る。

警備の為に、衛兵も二人付いてきているが。



「どっちですか?」


中々に広い武器庫なので聞いてみる。

もちろん、何処にあるのは分かっているが。


「どのような投擲武器をお探しですか?」


「手で持って投げられる様な物が欲しいです。」


「そうですね。こちらにお願いします。」



「おー。これがいいです。」


手斧と呼ばれる物を選んでいる。

どれも手作りの為、少しずつ違うからな。

心が中央に近い物からいくつか選んだ。


「これらを頂きます。」


「分かりました。

 ご武運を。」


二人揃ってしゃがまれたので、

これが形式って奴みたいだ。






異世界転生141日目の夜遅く。


俺は最後の多民族帝国王都の王城、

その中の俺に割り振られた部屋に着いた。


「それでは、おやすみなさい。」


「え、あの、夜伽はよろしいのですか?」


「大事な方の為に、口で頑張ってきたのでしょう?

 私には勿体ないですよ。」


まぁ、周りからは先程の班長様の物だと、

認識されていたんだろうけど。

そうでなければ兵の中にあって、

経験が無いなどという事は有り得ない。

少なくとも、脱がされるだろう。


「もしかして、皆様承知の事なのでしょうか?」


新入りの俺には聞きやすいって?

まぁ、努力に免じて応えてあげよう。

態々誘導しなければ此処まで死守は、

出来なかっただろうからな。


「同じ様な事を言われる程度には、

 周知の事実なのだと思います。」


「……おやすみなさい。」


顔が真っ赤だ。可愛い。

そそくさと出て行ってしまったが、

これはこれで上司に怒られるんじゃ無いか?




さて、ピネーちゃん特製弁当を堪能しよう。

……うまうま。

チリソースに似ているかな?

この世界の食べ物にしてはかなり美味しい。

ピネーちゃんは色々と代償を支払って、

答えてくれたんだろう。


そのピネーちゃんは元気にしているだろうか?

アイン経由で宇宙の巫女天狗から情報を貰うと、

埋葬しているらしい。

もちろん、合同墓地だが。


確かに、多くの義勇兵が死んだだけで無く、

騎士団も全滅していたな。

ソルトさんに連れ出されたから、

何も関わっていない。


ピネーちゃんの魔力は限界値に近い。

……彼女なら理解が早いだろう。

彼女の下着の中に二本の魔薬を転送する。

もちろん、前と後ろにな。






異世界転生142日目の明け方。


俺は最後の多民族帝国王都の王城、

その中に割り振られた部屋で起きた。

いや、アインに起こされた。


うん、奴らは脅威を感じて本気らしい。

まぁ、俺を撃退不可能と評価して奴隷兵ではなく、

東ルーメンの戦力を投入して来ただけだが。


俺は扉を蹴破り、天井を数枚ぶち破り、

屋根に飛び出て、

近くに見えた最大の監視塔に飛び乗る。


衛兵……ではなく近衛兵には、

班長から貰った紋章を掲げてやる。


「黄組のジンだ。」


剣を抜こうとしていたが、

俺が誰か分かる程度の話は聞かされているらしい。

まぁ、近衛隊なら事実を報告されていて当然か。


「ちゃんと証言しろよ。」


面倒事を避ける為にも、

この四人にはしっかり記憶して貰わないとな。

なぁ、アイン?


<仰せのままに。>



アインから補助を受けながら石魔法を発動する。

貰った手斧じゃ耐久力不足だからな。


イリン達の専用防具にも使っている、

魔法金属合金の巨大な塊を十六個生成する。


まずは魔法金属を量子魔法を用いて、

魔力を変換したエネルギーから構築する。

タングステン、クロムモリブデン、

バナジウム等を同様に構築。

それらを熱し冷まし酸と塩基を反応させ、

アインから指示されるまま、

数段階の工程を経て完成させる。


規格外とかそんな事を、

言っている場合じゃ無いからな。


それぞれの狙いを定めて、

炎魔法を用いて一部を熱エネルギーに、

相転移させて高速で打ち出す。


氷魔法を発動して断熱圧縮に依る熱を冷ましながら、

雷魔法を用いて周囲への衝撃波を抑える。

抑え過ぎて何も感じないという事にならず、

衝撃を感じられる様に相殺する塩梅を大切にだ。


空間魔法を用いて歪みを修整する程ではないかな。



マッハ30で再突入してくる質量エネルギー弾、

反物質入りの頑丈な容器十六個に、

それぞれの塊を後ろから接近させる。

前から近付くと近接信管が発動してしまうからな。


中身を壊さない様に接着させ、誘導を開始する。

衝撃を与えないのは、

不発弾対策の為の弾底信管を刺激しない為だ。

同じく減速も出来ないので加速させながら、

目標をずらしていく。


王都の周囲には三つの都市がある。

王都へ繋がる三つの街道を守護する城塞都市だ。

その東側の間へと落とす。



まぁ、要は多数の大陸間弾道弾による、

王都への質量エネルギー弾の斉射だ。

優先順位を考えて、

防衛省は黄組のジンごと此処を滅ぼす気だった様だ。


残念ながら王都では無く二つの城塞都市が、

壊滅的打撃を受けているだけで、

王都は無傷だがな。


さて、次の手は何だろうか。

いや、俺が主導している以上、

大体は分かっているんだが。

ありがとうございました。


打つ時間が無い間にプロットだけは増えております。

美少女と仲良くなりたいよ!

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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