表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
211/233

近衛隊の待遇

二話更新予定の、二話目です。

異世界転生141日目の夜。


俺は最後の多民族帝国王都の王城、

その王女の私室にて横になっている。

もちろん、二人が座っていた長椅子の方にだ。


近衛隊に任命された以上、

勝手に城を出て良いとは思えないしな。

まぁ、王女姉妹が退出してから、

放置されているだけだが。



「失礼致します。

 ジン様、お部屋までご案内致します。」


王女に付いていたメイドとは違うメイドが、

私室までやって来てそう告げられる。

先程まで相対していた人間と違って、

俺の事を丁寧に扱ってくれる様だ。


肩に掛かる金髪を、

一つ結びにしていたであろう跡が、

残る髪に、青い瞳が西洋風を強調している。

メイド服も、先程見た物より薄手だな。

年頃は高校生辺りだろうか。

この世界じゃ生き遅れている部類だ。


王女姉妹もそうだが、

西洋風ではあるがハーフ依りというか、

顔立ちは馴染みを感じる事が多い。

恐らく東の大陸から来た、

勇者の血が濃いのだろう。


ヨエルや魔人国首相の様に、

人類は長寿じゃ無いからな。


「伺いたいのですが、

 私の待遇はどうなっているのでしょうか?

 近衛隊の任を拝命したのですが。」


「申し訳ありません。

 私は知らされておりません。

 ただ、宿舎ではなく個室に案内するように、

 仰せつかりましたので、

 かなり良い待遇だと思います。」


個室だけで無く近衛隊員用の宿舎もあるのか。

部屋を出て廊下を歩きながら、質問を重ねる。


「具体的には、どの程度なのでしょうか?」


「近衛隊員の方で個室を持っているのは、

 隊長様方と各班長様だけだと思います。」


「近衛隊には班が幾つあるのですか?」


「四つ御座います。

 騎士団と同じですね。

 もう、騎士団はありませんが。」


と言う事は、少なくとも幹部扱いという事らしいな。


また、騎士団が全滅した事実が、

半日でメイドにまで伝わっていると言う事は、

最低限の組織は生きている様だ。


「近衛隊の方々は立派な装備をされておりましたが、

 それは支給品なのでしょうか?」


「申し訳ありませんが、

 詳しい事までは分かりません。」


まぁ、違う職種の事だしな。

色々と詳しそうな年配のメイドという訳でも無い。


「因みに、義勇兵は配給される食事の量が、

 多い事が給金だったのですが、

 近衛隊はどうなっておりますでしょうか?」


「えっと、御免なさい。

 分からないです。」


「いえ、王女姉妹が説明されなかったので、

 何方かが教えてくれるとばかり、

 思っていただけですので。」


「そうですね。

 班長様の所に寄りますか?」


「もし可能であるならばそうして頂きたいのですが、

 貴方の立場を悪くしませんか?」


一応、俺を部屋まで案内する事が命令だったはずだ。

それにメイドより近衛隊班長の方が偉いだろう。


「大丈夫です。

 ジン様の要望を叶えるのも私の仕事の内ですから。

 それに、一人仲良くさせて頂いている、

 班長様がおりますので。」


上へ上へと向かっていたが、

班長の部屋は下の階にあるらしい。


「お二人は特別な関係なのですか?」


「そ、そんな事ありません!

 遠縁の親戚なのです。

 王城に勤めてからは兄の様な存在なだけです。」


義理の兄妹なら発展する事もありそうだがな。

まぁ、身分の違いという奴が邪魔をしているのか。

ありがとうございました。

今回の更新は終わりです。


最近はJSの妹に惹かれる日々です。

薄着のJCやJKにも目を奪われますが。

甘やかされたい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ