戦争前夜の過ごし方
異世界転生140日目の昼過ぎ。
俺は多民族帝国のある王都の、
城壁内部にある一室にいる。
ソルトさんが準備してくれるらしい、
綺麗で可愛い処女を唯々待っている所だ。
仮面を付けて準備も終わっている。
奴隷から貰った資料でも読んで、
待ち時間を過ごそうかと思ったが、
監視されている様だからな。
先程まで居た騎士達が、
近くで息を潜めている事が分かる。
風魔法を用いて防音しているようだが、
魔力の流れまでは誤魔化せていない。
どんな魔法が使われているか分かれば、
その抜け穴を探す事も出来る。
流石、ギフト:魔神だな。
異世界転生140日目の夕方。
俺は多民族帝国のある王都の、
城壁内部にある一室にいる。
遂にその時が来たようだ。
扉が開き、手足を縛られて、
袋を被せられた少女が投げ込まれる。
犯人達はローブで顔も体型も隠しているが、
ポアブルさん程度には強そうだ。
……どう見ても誘拐レイプなんだがな。
本当に、察しているのか?
かなり暴れているんだが。
常時発動型の処女性判定は満点だ。
生粋の処女、ソルトさんは俺の価値観を、
分かってくれているという事だろうか。
あの笑顔を見るに余り嬉しい事には思えないが。
幼子の時代から男に肌を晒さず、
幼児期に父や祖父に触れられた以外に異性との接触は無く、
当然口淫経験も無い。
自慰を披露してもいないし、
性的な仕草を他人に見せた事も無い。
もちろん処女だし、既に女の体になっている。
その他色々とある処女性検査に全て合格している。
「自分がどんな状況か、分かっているか?」
唸り声しか聞こえないが。
そうか、猿轡か。
袋を取って、猿轡を切ってやる。
「この外道め!
この私を誰だと思っている!!」
噛み付かんばかりの勢いで怒鳴られる。
というか、噛み付かれそうだった。
気が強い子かな?
西洋風の顔立ちと言うには、
やや親近感を覚える目鼻立ちをしている。
ハーフ或いはクォーターと言う程度。
勇者の血統が濃く混ざっているが、
目はくりくりしていて落ちそうだし、
涙袋も大きい。
鼻は細くも高さがあり形が整っている。
薄めの唇に、丸みを帯びた顎。
うん、これはそそられる。
特徴的なのは髪の色だ。
青いのだ。深い海の色と言えるだろう。
歳は中学に入学したばかりといった所か。
胸は相応だろうが、
この年月にしか無い独特の色気がある。
「分かっているさ。
こうなる理由も分かるだろう?」
本当は誰だか知らないがな。
理由も知らないし。
あーあ。
一頻り悪態を吐いていたと思ったら、
泣き出しちゃったよ。
心当たりがあるって事だろうが。
「さて、事情も理解した所で、
始めてもいいかな?」
「……あの、初めてなんです。
優しくして頂けませんか?」
赤くなった瞳で上目遣い、
狙ってやっているようだが、
良い気分だ。
「それは君の態度次第かな?」
「私の初めてを貴方様に捧げます。」
「全てじゃないんだ?」
「……ごめんなさい。婚約者がいます。」
おっと、他の男の物だったのか?
寝取りですかね。
まぁ、一瞬不快そうな顔をしていたから、
媚びる演技は下手だが。
「俺が与える快感の虜にしてあげるよ。」
変な笑いを追加して脅してみる。
「いっそ狂ってしまいたいです。」
生意気な感じが、嗜虐心に火を付けそうだ。
「暴れたりはもうしない?」
「私にそんな選択肢は有りません。
御存知でしょう?」
いいえ、知りませんが。
兎も角、四肢を自由にしてやる。
もちろん、炎魔法を用いて、
焼き切る形でな。
「自分でする事はあるの?」
「……えっと、その、
答えないといけませんか?」
「どうやるのかまで教えて。」
「……ここを、こうして、こっちはこうしてます。
変ですか?」
俺が落ちたと思ったのか?
随分余裕な返答じゃないか。
「それなら、俺も同じようにしよう。」
普段から慣れた刺激の方がいいだろうからな。
アインに目配せして、
相当に感じて貰うが。
初めてだったマリンが一発で虜になる程の、
刺激を与えてあげよう。
今回は嗜虐のおまけ付きだ。
異世界転生141日目の明け方。
俺は多民族帝国のある王都の、
城壁内部にある一室にいる。
生意気だが綺麗で可愛い少女に、
快楽を刻み込んでいる所だ。
今は机に縛り付けて、
炎魔法で炙りながら目隠しをして楽しんでいた。
アインが光魔法で神経の限界まで刺激を与え、
闇魔法を用いて心からの快楽を与え、
量子魔法を用いて脳内物質を操作してる。
今や俺が楽しむ間もなく、簡単に昇り詰める。
俺が満足するまでは、
登ったまま帰って来させない。
そんな強烈な行為が夜通し続いている。
誘拐犯達が近付いてくる気配があるので、
そろそろ時間らしい。
最後に俺も登って、彼女の横で一眠りする。
異世界転生141日目の明け方。
俺は多民族帝国のある王都の、
城壁内部にある一室で起きた。
寝ていた時間は数十秒だろうか。
それでも俺には十分な睡眠時間だ。
というか、睡眠の必要性が薄いんだがな。
彼女は俺が昇り詰めた余韻で、
まだ登ったままだ。
「時間です。
回収に来ました。」
なんの合図も無く扉を開けられた。
まぁ、ノブに手を付けた瞬間に、
俺が持つ備品から下着と服を着せた。
貴族の末席とは思えない程の、
豪華なドレスだが、
アヤさんの叙勲式の際に没になった型だ。
「……連れて行きます。」
変な間は俺が全裸だったからか。
すっかり忘れていた。
「一先ず、待って下さい。
落ち着かせますから。」
さくっと服を身に着ける。
剣も帯びて、俺の身支度は完了だ。
量子魔法を用いて彼女の脳内を落ち着かせる。
多少痙攣しているのは見なかった事にしよう。
「計画通りにお願いします。」
手足を縛り直して、袋を被せる。
おっと、猿轡を忘れた。
「これでいいですか?」
「結構です。
それでは、我々の後にご退出下さい。」
「一応確認したいんですが、
彼女はソルトさんの関係者ですか?」
「姉君の孫に当たります。
子爵家の次女ですが、
体毛を異端視された為、
王都に軟禁されていました。」
「根拠はあるのですか?」
俺が知らないだけで青い髪には、
何かの魔法的な要素とか、
伝承があるのかもしれない。
「ただ、私達とは違うという理由です。」
只の差別かよ。
まぁ、多民族を謳っていても、
階層という物があるのだろう。
「他に私が知っておく事はありますか?」
「ソルト卿は歓迎すると思います。
私も彼女の処遇には反対でしたから。」
俺にどうにかしろという事だろうか。
まぁ、戦後も俺だけの物だったのなら、
考えないでもないが。
「そうですか。
それでは後はよろしくお願いします。」
「失礼致します。」
彼女を担いで誘拐犯は退出していく。
一応、巫女天狗に監視をさせておこう。
俺の分身も入っている事だしな。
ありがとうございました。
次の更新はGWだと思うので、僅かに二ヶ月を過ぎるかもしれません。




