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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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逢い引きのルール

異世界転生140日目の午前。


俺はマリンと共に、

東ルーメンの冒険者ギルドにいる。


腕に胸を押し付けられながら、

ギルド長室に辿り着く。


執務室兼応接間といった役割がある部屋だが、

東ルーメン冒険者ギルドに、

ギルド長は任命されていない。

まぁ、そうそう東ルーメンには入れないからな。


兎も角、他のギルド長室と同様に、

机や椅子、ソファーなどがあると思ったが、

ベットが中央に鎮座している。


「これ、マリンが準備したの?」


聞かずには居られない。

いや、寝ずの番に必要だったのかも知れないし。

そんな依頼が此処にあるとは思えないけど。


「いえ、私が来た時からこうなってました。

 清掃とかも皆さんがされていて、、

 その、えっと、ジンさんと、

 そういう事する部屋なんだろうなと。」


奴隷達は意図を汲み取って、

しっかり働いてくれているらしい。

まぁ、奴隷だから当然なんだが。


「もっと良い所に行こう。」


「良い所ですか?

 えっと、魔法で移動しますか?」


もしかして転移魔法が怖いのかな?

この魔法の存在自体はこの都市に来ているなら、

誰かから知らされているだろうが。


「ドラゴンで移動するまでも無いよ。

 散歩していれば着くかな?」


マリンの顔色が悪くなる。


「すいません。行けません。

 私は、その、愛人枠に入れて頂きましたが、

 ジンさんの奴隷でもないし、

 まして奥様でもありません。」


枠に入れて貰ってたんだ……、

いや、きっとネプかアヤさんが、

眷属に伝言を頼んだって事だろうけど。


「皆居ないから、

 こっそり連れ込みます。

 それなら問題ないでしょう?」


「えっと、生活空間に入れるのは、

 無しだと思います!」


なんか引かれている様だ。

認められた愛人なら、

同じベットで楽しんでも問題ないと思うんだが。


「公認されていても?

 俺が言うのも恥ずかしいんだけど、

 ”ジンの好きにされたい会”に、

 属する許可だと思うよ?」


「確かにジンさんの好きにして良いんですが、

 態々他の方々に、

 不快な思いをさせる事はないと思います。」


……ネプ達の機嫌を損ねるとは考えにくいが、

他にも俺が知らないこの世界の倫理観があるんだろうか。


「元々西ルーメンにあった屋敷とは別物だよ?

 俺が寝る為の部屋ばかりだから。」


改築前はお館様が寝る場所は一つしか無かったが、

今や全てのベットが俺の為にある。

多分、そこが気になっているんだろう。


「そうなんですか?

 すいません、てっきりそのままなのかと。

 なんだか、謝ってばかりですね。」


ぎゅっと抱き付かれて、

元気が出てきてしまう。


結局この部屋で、

一回戦は過ごす事になりそうだ。




「もっと他のお役所みたいに、

 高いのかと思いました。」


俺はマリンを連れて、

東ルーメンの屋敷に来ている。

奴隷から資料を渡されたが、

歩きながらでも読めって事だろうか。


兎も角、屋敷の出入りはドラゴンによる輸送しかなく、

広場と丘を繋ぐ道は無いので、

水堀に即席の橋を作って渡り、坂を登ってきた。

もちろん、氷魔法を用いて作成した道は壊してある。


「丘の上に建てているから、

 他の場所より地面が高いんだよね。」


どの建物も屋敷方向の窓はないし、

丘の外周には木々を設置しているから、

中がどうなっているのかは知られていない。


「様式は私が知っている旧邸に似ていますが、

 大きくなっていますね。

 ……あちらにある別館?は何に使っているんですか?」


改装したと伝えたからか、

違う物を想像していたらしい。

確かに、東ルーメンの中心は、

高層建築物だらけだからな。


「あっちは妊娠した奴隷や、

 相性が合わなかった奴隷用にね。」


「つまり、お相手しない子達なんですね。

 見境ないなー。」


そう言って、廊下に入って最初の部屋に押し込まれる。

屋敷を担当している奴隷が寝泊まりする部屋だ。

まぁ、俺が押しかける為の部屋って訳だが。


「あの、もっとして下さいね。」


まずは口で奉仕をしてくれるらしい。

ありがとうございました。

予定では次の次の話の為にちょっとマリンを出す予定だったのに一話まるごとです。


今更ながらジャンルを設定致しました(何処から設定するか分かってなかった)。

あと、タグを増やしたりなども。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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