東ルーメンの冒険者ギルド
連続更新三日目です。
異世界転生139日目の夜。
俺は多民族帝国のある王都にいる。
私兵を狙われた騒動も後腐れ無く解決出来たが、
眷属という明確な守護者がいない、
俺の奴隷を外で侍らすのは、
面倒な事に気付いた。
東ルーメンに送り返そうと、
人気の無い場所を探して歩いているのだが、
普通の街なら人通りの無い通りも、
宿や食事を求める女性が待ち構えている。
私兵四人に囲まれているので、
声を掛けられたりはしないが。
家に入るか。
もちろん、無断侵入だが。
出口付近に人気が無い家のドアの鍵を、
雷魔法を用いて開ける。
一応、鍵は閉めておいてあげよう。
異世界転生139日目の夜。
俺は私兵を伴って東ルーメンの屋敷にいる。
王都から転移してきたところだ。
「無事で良かった。
まぁ、後はいつも通りに生活してくれ。」
「はい、ご主人様。」
そう言って臀部を向けてくる。
そうだな、夜だから、夜の営みをしないとな!
取り敢えず、固い物を外させる。
それ用に柔らかい服も持っていたようだ。
流石、準備が良い。
巫山戯た子が魔法剣でツンツンしてくる。
……丸出しだ!
空間魔法の切断に、
強化服はあっさり役割を放棄する。
さて、四人を整列させる。
歩きながら一人ずつサイズを確認していく。
両手でわしっとな。
一々反応してくれるのが楽しい。
「スカートが短いんじゃないか?」
とか言いながら絶対領域を撫で回したり。
「肩に掛かる髪は結ぶ約束だろ。」
とか言いながら髪を掻き上げて、
項を舐め回したりなどして、
ごっこ遊びを楽しむ。
”先生、止めて下さい”
なんて何処から仕入れて来た台詞なんだか。
今夜は楽しく過ごせそうだ。
異世界転生140日目の朝。
俺はルーメンの屋敷で起きた。
汚れたセーラー服で寝ている美少女四人。
取り敢えず、一周しよう。
寝ている子を起こさないように、
口を塞いでから楽しむ。
……まぁ、一人目の最中で皆起きてしまったが。
俺はイリン作の朝食を食べながら、
溢れてしまった物を使った、
まだ子供が出来ていない戦時奴隷達の、
治療を見ている。
治療と言っても光魔法を用いる事で、
後発的な病気はほぼ完治できる。
問題は先天的な原因を抱えている場合だ。
生理活性物質を用いて改善したり、
それでもダメだった場合は遺伝子操作後に、
巫女天狗が培養した色々を移植している。
予定では本日で戦時奴隷の仕事は、
一段落するらしい。
異世界転生140日目の午前。
俺は東ルーメンの冒険者ギルドに来ている。
エル・エスコリアル修道院を真似た迎賓館の一部に、
都市銀行の様な出で立ちのギルドを作らせた。
まぁ、利用者は偽客の奴隷しかいないんだが。
それでも冒険者ギルドの最重要拠点の一つ、
そのギルド職員の給金も凄い事になっている。
一年も働けば都市国家に家が買える程だ。
まぁ、マリンしかいないんだが。
もちろん、本来の仕事は一切無いのだが、
暇にさせるのは可哀想なので、
大小様々な困り事、
という体面で仕事を振っているらしい。
「え、ジンさん……いえ、ジン陛下。
いらっしゃいませ。」
ちょうど女奴隷達がお気に入りのリボンを、
落としたと相談していたようだ。
アリン曰く、
証言通りの場所に”落とし物です”と、
記載がある封筒に入って置いてあるんだとか。
庇護下にあると伝えている様な物だな。
奴隷達は明日来ると伝えて帰って行く。
俺の前だからか、マリンの笑顔がぎこちない。
「久しぶり、元気にしていたか?」
「元気というか、戸惑ってばかりです。
西ルーメンに転勤になったのは、
ジンさんとの関係が、
バレたんだと思っただけでしたが、
東ルーメンって……、
存在自体が怖い場所ですよ?」
俺と親しくなって出世するつもりだったのか?
いや、親しくなってしまって、
結果的に出世するのは理解出来るって事だろうか。
「まぁ、俺の土地の中でも、
屋敷を構える特別な場所だからな。」
「それもありますが、
ドラゴンが一杯いますし、
公国軍の本拠地だったり、
公都だったり、
ジンさんの物以外入れなかったり。」
一応、僅かに俺の奴隷以外もいるんだけど。
まぁ、そこまで細部を知る事は無いか。
「数人程度は、俺の奴隷以外もいるよ?
もちろん、監視下には置いているけど。」
「なんだか、ジンさんの中に入ったみたいで、
怖くなります。」
「……確かに、その表現は合っているかも。」
東ルーメンは正に俺の領域だからな。
可能な限りの防御を施している。
まぁ、あくまで巫女天狗程度の防御だが。
それ以上の力が必要になれば、
アインから伝えられるだろう。
「私にも、入りますか?」
喜んで!!
ありがとうございました。
今回の連続更新はこれで終わりです。
最近、色々と書き込む為物語が進みませんが、
多民族帝国王都攻防戦→大陸統一(勇者関係)→先代神絡みと、
やりたい事は一杯在ります。
一応、大陸統一編からは後編という位置づけの予定でいます。
早く最後まで書き上げて、違うチートハーレム物を書きたいです。
まぁ、無い物ねだりなんですがね。
多くの方に読んで頂いているこの作品を大事に進めていきたいです。
次に書いたのが多くの方に読まれるとは限りませんからねー。辛い。




