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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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第三夫人

連続更新二日目。

五話目です。

異世界転生136日目の夕方前。


俺たちは塔型迷宮87階層にいる。

イリンと話しながら、

リルエル達の迷宮攻略を見ている所だ。


イリンが抜けたので、少し苦戦しているが、

元々戦力外として扱っていたからな。

リルエルがしっかり指揮している。


イリンは俺に言いたい事があるらしいが、

今は俺が何をしてきたのかを、

懇々と説明されている。



「兎に角、遠慮してないで好きにして欲しいです。

 好きに生きてこそ、私のご主人様です。

 我慢しているご主人様なんて、

 気味が悪いというか。


 もう、何言わせるんですか。

 私はご主人様の奴隷なんですよ?

 ご主人様を信仰する下僕の一人です。

 変な事を言わせないで下さい。


 何なら、マリンでも囲いますか?

 既に西ルーメンの冒険者ギルドに、

 転勤になったと聞きましたが。」


そう言って、報告書を見せてくる。

これはアインの仕業か?

俺には読ませず、奴隷達に先に読ませるのか。

考えようによっては、いい選択かもしれないが。


マリンの転勤は事実らしい。

俺が頂いてからも、

狙っていたセントが泣いていそうだ。

まぁ、奴は処女かどうかなんて、

気にしない人間だろうしな。

獣公爵領も大人しくなったし、

彼らを西ルーメンに呼んでも良いのかもしれない。

取り敢えずは、マリンを東ルーメンに呼んでおこう。




「ジン様、イリンさんと何を話しているんですか?

 魔法で聞こえないようにするなんて、

 どういう事なんです?」


戦闘が終わったリルエルが割って入ってくる。

俺の腕を取り、絡みついてくる。可愛い。


「リルエル、今ご主人様と大事な話をしていたんです。」


「……やっぱり、隷属の首輪のせいなんですね。

 我が儘を申し上げて、申し訳ありません。」


イリンはこうなる事を分かった上で、

氷魔法を用いていたんだな。

ってか、仕込みな気がしてきた。



「ご主人様、リルエルが可哀想です。

 隷属の首輪の効果が薄れていたとしても、

 奴隷である事に変わりはありません。」


「イリン、お前も隷属の首輪をしているんだが。」


まぁ、その隷属内容が、

書き換えられている事は知っている。

具体的な内容までは聞きたくないがな。


「私のは、ほら、何というか、

 奴隷として接する第三夫人というか。

 ……もうそれは、ご存じでしょう?

 私はご主人様の奴隷として、一生を捧げたのです。

 ネプ様やアヤ様のように、

 奴隷としての立場以外に繋がりが強くない私の、

 精一杯の愛情表現なんですよ?


 兎も角、勇者が遠くに行ったのですから、

 混乱真っ只中の多民族帝国で、

 ハーレム要員を捕まえてきて下さい。」


「それは相談じゃない気がするんだが。」


「気のせいです。

 あくまで奴隷の総意です。

 ご主人様、行きますよね?」


いや、だからそれは行けって言っているんだろう。


「なんか、楽しそうだな?」


「もちろんです!

 私はご主人様とお話しできるだけで幸せです。

 ……ご主人様に、

 意地悪出来るのが嬉しいです。

 夢の中にいるようです。」


隷属の首輪がその存在だけで、

精神に大きな影響を与えるという事だろう。

奴隷になる為の調教もあるしな。

ありがとうございました。


これで今回の連続更新は終わりとさせて頂きます。


書き込んでいると、ストーリーが進みませんね。

多民族帝国の話が終わって、その後に触れるつもりだったんですが、

今暫くは構想を楽しもうと思います。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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