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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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渡り人の倒し方

異世界転生129日目の朝方。


俺たちは塔型迷宮90階層にいる。

この辺りの階層に国を造っていた魔人(悪魔種)に、

詳細な情報を提供して貰う為だ。



「貴方様が相対した者は、私の血を引く者達です。」


「……」


問いかけたりしない。

罠かもしれないからだ。

こちらの興味のある話題を振って、

そこにスキルに絡め取る細工をしている可能性がある。


「私のギフトは子孫繁栄、

 血族に渡り人が得るような比類無き強力なスキルが、

 発現しやすくなる物です。」


……どんなチートだよ!

つまり、子供を作れば造る程、

強力になるって訳じゃないか。

数千年間、

ハーレムを大きくする事に注力してきたのか。


まぁ、俺のハーレムも増えている。

エンシェントドラゴンのネプ、

吸血種のイリン、ハイエルフのリルエル、兎種のマイ、

猫種のララ、エルフの血を引くアヤさん、

悪魔種のヨエル。

他にもマリンや戦時奴隷、マイの友達とかな。




「その割には、少ないように感じたが?」


聞かずには居られない。

なにせ数人しか相手をしていない。

補助を入れても数十人しか居なかったはずだ。


「隠している訳ではなく、

 発現確率が低いからです。」


質より量で勝負していれば、

別働隊の疑いまで出てくる。


「皆殺しですか?

 渡り人とは、そういう物だと思います。」






<アイン、時間が止まっているようだが。>


<我が神よ。時空系のスキルです。

 敵は動き出しております。>


迷宮内の時間が止まっている。

器用な事に、相対位置の時間停止が実行されている。

時の止まった迷宮だけ、

惑星外に放り出されたりはしていない。


この間にも奴らは動き出し、

短距離転移を繰り返して近付いてくる。

まぁ、量子が動かないから、

空気の量子と体の量子を交換しなければ動けない。


奴は、俺に鋏を刺そうとしてくる。

腕を器用に転移で操り、胸元から取り出したようだ。

肘とかどうなっているんだっ!


兎も角、この瞬間まで持っている事を、

感知出来なかった。

つまり、なんらかのスキルから、

産み出された物のはずだ。

少なくとも、

俺を行動不能に出来る武器なのだろう。


俺は神力を纏いながら、奴の脳を刳り抜く。

しかし、刺殺という行動を止める事は出来ない。

中枢神経を潰しても、電気信号が正常に流れている。

破壊不能系の、これもスキルだろう。


光も音も重力もない世界だが、

奴はこちらが動いている事に気付いたようだ。




仕方が無い。

奴の頭部が回復したのを見計らって、

奴らの体表面を含む内側を対象にして、

時魔法を用いて時間を加速する。


10の100乗年くらい。

あまり加速し過ぎると、

そこから宇宙が誕生してしまうからな。


奴らの如何なる行動も、

奴らの主観では停止状態の体の外へ、

影響を及ぼす事は出来ない。


飲食が許されず鼓動が停止しても、

それが伝わってくる事はない。


肉体が腐り土に返っても、

量子が崩壊しエネルギーになっても、

エントロピーが増大して熱的死を起こしても、

それが肉体のあった空間外へは伝わらない。


絶対零度に落ち着いた頃、加速は終了する。






迷宮内の時間停止は解除された。

しかし、すぐに奴らの肉体の再生が始まる。

今のところ意識はないが。


まぁ、あれだけの時間に耐えられるとは思っていない。

しかし、すぐにでも回復するだろう。

肉体が再生しても、意識は再生しないような、

お粗末なスキルを奴が使ってくる場面ではない。




……無理じゃん!

東の大陸が何も育つ事が許されない程、

破壊された理由が分かった。


西の大陸は生態が再生しているから、

東の大陸よりは上手く破壊出来たのだろう。


<アイン、技術の収集は終わっているか?>


<はい。何も問題ありません。>


ツヴァイたちを迷宮の外へ転移させる。

そして奴らの勢力圏、

塔型迷宮の78階層から90階層までの外側を、

量子魔法で固定する。




神力を使って奴らの意識の保存先を探索する。

スキルによって繋がっているはずだから、

突き止められるはずだ。


少なくともこの時空内ではないから、

別宇宙か神のみが触れられる場所のはずだ。

……あった。神の演算領域に保存されている。

こんな物、普通に壊せないだろ。


俺は空間を強く殴ると同時に、

俺とアインを量子魔法を用いて固定する。

時空が砕け、無に帰す。

更に、放出していた神力を使って、

奴らの意識を破壊する。




これで、奴も終わりのはずだ。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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